ぱそらぼ (ぱぁと1)

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マジック

2009年07月14日 | 雑談
世の中は、何事も「結果」が全てです。どんなにその精神がすばらしくても、どんなに理論がすばらしくても、結果を出さなければ、何一つ評価はしてもらえません。「評価」というものが人間がするものである以上、結果が見えなければ理解ができないからです。でもいつかしら、逆が真になってしまった気がします。結果があれば、全てを正当化できます。その為に「結果」をどのように出すか、少し言葉を変えて言うなら、「結果」が出たようにどうすれば見せられるか…に力が注がれるようになってしまった気がします。

数字にはマジックがあります。以前とある調査で思わず笑ってしまったことがあります。100%の支持をいただいたという報告に内訳の説明を求めた時です。50,000規模の母体に対する評価を、強制動員がかけられた50の中、任意のアンケートに答えた10程度のサンプリングの100%から、好評をいただいた…というのです。100%という数値に、一人歩きをさせた例です。事あるたびに、ご祝儀相場のような総括でことがくくられていきます。実情にはほんの少し目をつぶれば、報告の数値はいくらでも演出が可能なように感じています。

加えて、言葉にもマジックがあります。学校で課しているお馴染みの「感想文」さえ、子どもたちは、「どのように書けば良いか」を半ば知っていたりします。勿論懸命に取り組んで、懸命に自分の言葉で語ろうとする、誠実な子どもたちが山といる中、言葉だけを巧みに扱える一握りの子どもたちがいます。幼い頃から、あらゆる教育の機会をすり抜けて、巧妙な「○○の振り」が染み付いて育つ子さえいたりします。

本当は、もっと数字にならないもやもや、言葉にならない思いが大切だと、世の中は気づいているのに、その具現化できないものに気づいてしまうと理想が失われたかのような、苦い総括になることを恐れて、誰も言えないでいるのかも知れません。一生懸命積み上げてきたものが、実は何も積めてなどいないことに気づくことが怖くて、皆で積みあがった振りをしているような気がすることがあります。

見えては来ない世界の底上げが必要です。



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