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パソナ

2020年09月02日 | 社会派らぼ
人材派遣会社の「パソナグループ」が、東京本社の主要機能を淡路島に移すと発表しています。営業や人事部門の社員、約1,000人を2021年春までに淡路島に異動させるという内容です。

コロナの影響で在宅ワークが改めて見直されています。出勤途中の電車などの交通機関の利用は、コロナ感染リスクが心配されます。更に出社後、限られたオフィス空間の中での3密回避も気がかりな材料です。そこで、緊急事態宣言下では「在宅勤務」という働き方が、一気に注目を浴びました。ミーティングアプリなどが充実したせいもあって、従来なかなか進まなかった「在宅勤務」体制が、あっという間に市民権を得、一説にはコロナが鎮まった後も、この形態が一層進むのではないかともいわれています。

会社務めにおける「転勤」は、致し方ないとされていますし、良いきっかけとなる場合も少なくないかもしれませんが、引っ越しや家族の生活が大きく変わらざるを得ない現実は、どう考えても大いなる無駄のように思います。ですからテレワークといった働き方が通常のスタイルとなる事によって、不本意な転勤をかなり減らせるのではないかと思います。

パソナグループは元々、淡路島公園内にテーマパーク「ニンゲンノモリ」を開設しており、「ハローキティ」のレストランや「ゴジラ」のミュージアムなど地方創生に力を入れていました。本社機能の淡路島移転は、こうした施設の利用促進という側面も期待でき、何より地元淡路島の人たちからは「期待の星」なのではないでしょうか。会社にとっても、何かと物価の高い東京に居るより、いろいろな意味で経費節減が見込めるのではないでしょうか。

パソナの試みが一定の成果を挙げれば、他の大きな会社が全国に点在する過疎の町の救世主になれるかも知れません。ネットビジネスの充実とデジタル化が進んだせいで、テレワークの障害は以前に比べると随分低くなりました。利用が増える事によって、更に技術やサービスが進化していくことも予想されます。

但し、そうなっていく…として、より大切になって来るのが人間力でしょうか。テレワークが中心となるとすると、人と人の接触が今より更に希薄になっていきます。他人と接触することのストレスが低くなるという事は、他人の気持ちを慮る必要がなくなるという事で、それは偏に他人の気持ちを理解することができなくなる、常に自分中心の世界しか見えない…という環境に繋がります。だからこそ、より研ぎ澄まされた人間力が必要になって来ます。

学校教育の主軸もオンラインにシフトできないわけではないと私は思っています。その方がむしろ公平化といった意味では優れた部分が出て来るし、よりパーソナルな対応がむしろし易くなる部分も大なのではないでしょうか。だから対面で出会う学校という場では、人間学習が主になるべきで、将来テレワークを介してでも、相手とコミュニケーションが図れるより積極的な人間観察力を磨く場にしなくてはならないのかもしれません。ちょっとしたSF小説…でしょうか。

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