米調査会社ABI Researchは1月29日、2008年の携帯端末市場シェアに関する調査結果をまとめた。携帯電話全体の出荷台数は、2008年上半期は前年同期比14%増と好調だったが、下半期では第3四半期に8%増とスローダウンし、第4四半期には10%減に落ち込んだ。通年では前年比5.4%増の12億1000万台だった。2007年は前年比16%増を記録している。
ウィトラコメント: モトローラのシェア減少を、ノキア、サムスン、LGで奪いあってサムスンが最も成功したようですね。ソニーエリクソンがシェアを落としているのは深刻な問題だと思います。またRIMやAppleといったいわゆるモバイルインターネット端末がシェアを伸ばしているのは注目です。絶対値としてはまだ少ないですがRIMやAppleにとっては大きな伸びであり勢いづいていると思います。AppleのiPhoneは有名ですがRIMのBlackberryが大きく伸びている点にも注目すべきでしょう。
【決算】NTTドコモ,第3四半期累計は減収増益と堅調,端末メーカーに100億円規模で開発費を支援
NTTドコモは2009年1月31日,2008年度第3四半期の連結決算を発表した。第3四半期までの累計(2008年4~12月)の売上高は前年同期比4.1%減の3兆3788億円,営業利益は同19.5%増の7468億円と減収増益だった。端末メーカーに対して100億円程度の開発費の支援を行うことも明らかにした。
T-Mobile USAの加入者数、2008年第4四半期に約62万1000人の純増
米携帯電話市場の競争が激化しており、T-Mobile USAが苦しい状況に追い込まれているようである。米国第4位の携帯電話事業者であるT-Mobile USAは、2008年第4四半期中に純増数で約62万1000人の新規顧客を獲得した。前期の約67万人を下回り、前年同期の約95万1000人からは大幅な減少となった。
持ち運べる無線LAN「どこでもWi-Fi」で、モバイル通信“変革”の予感!
ウィルコムから「どこでもWi-Fi」という商品が登場した。一般的にはまださほど話題になっていないのだが、実はこれ、モバイル通信の“変革”を予感させる新しいジャンルの製品なのだ。
[高速化/多様化]無線も100Mビット超へ,固定通信との区別が無くなる
「今後,10Mビット/秒以下の通信はモバイルに移行する。モバイルが固定通信の市場を侵食していく」。スウェーデンのエリクソンのミカエル・ハレン 政府&産業担当ディレクターは,モバイル通信の高速化による変化をこのように展望する。同社は2009年末までに,端末と基地局間で最大150Mビット/秒の通信を実現するLTE対応システムを投入する。これにより,「一度に複数のユーザーがアクセスしても,それぞれのユーザーに5M~10Mビット/秒の速度が確保できる」(ハレン氏)。その速度は,固定通信のADSL回線に相当する。固定通信は光回線が主流となり,それ以外はLTEなどの無線通信が担うという将来像を同氏は描いている。