・・・土曜日に一泊した温泉宿の前の川の岩は珍しいものであることを、宿泊した朝、宿近辺を散歩している時に立て看板で知った。
宿の近くにつり橋があり、そのわきの看板によると、川の底岩は国指定天然記念物だそうです。
岩の名前は「馬の背岩」と言います。
この川床は、日本の中央を走っている、中央構造線という日本最長の断層系の上にあり、この断層を境に北側(日本海側)を内帯、南側(太平洋側)を外帯と呼び、内帯と外帯では岩石の分布や地形の様相が大きく違っているそうです。
宿の前の宇連川沿いに断層が走っており、宇連川の河床を形成する岩は長い年月に亘って浸食を受けたが、この安山岩は周囲より盛りあがった形状で残り、その姿が「馬の背中のタテガミ」のように見受けられたことから、「馬背岩」と呼ばれているようです。
馬の背岩を作っている岩脈は、およそ1,500万年前にこの奥三河地域一帯で起こった大規模な火山活動によってできた地割れ目に流れ込んだ安山岩質の溶岩によるものと考えられています。
私は何も知らなくて、偶然、「馬の背岩」に出会ったのですが、テレビの「ブラタモリ」ファンとしては、そのことは、とても興味深かったです。