・・・当家は五年前に全面的に改築したが、コンクリート建物の一部の窓の建具が交換できず一枚ガラスで、防音・断熱性が悪い。 これを改善するために建具はガラス戸と障子の二重構造になってはいるが、新しい建具に比べると防音・断熱の効果が低い。
「購入品の説明写真」
テレビの番組で簡単に貼れて、断熱効果が高いという内容の断熱シートを知った。 早速DIYの店に云って購入した。 買って来たものは、特に目新しいものでなく、昔からある、緩衝材の「プチプチシート」を改良したものであった。 しかし、使ってみて感じたのはとてもよく考えられたものであった。
製品は「プチプチシート」で有名な川上産業の品物ではなかった。 特許の知識が少しあったので、興味のある特許内容を調べてみると、次のようなことが分かった。 ① プチプチシートの製品そのものは1957年にアメリカで特許が成立していて、権利期間が切れていること。 ②プチプチシートの川上産業は商標登録のみで権利を持っていること、従って、製品の商標を使わなかったら、権利抵触しないこと。 ③ 新しく現在、売り出されている商品について、「水貼り可能な窓ガラス用断熱シートに関する」という特許が出されている事、などが分かった。 このことから、この製品はかなり狭い範囲の特許内容と予想されるので、特許に抵触しない、いろいろなこの種の製品がこれから多く出てくると思われます。
この製品のすごいところはプチプチの気泡のバネ性を利用して水だけでガラスに貼りつけることを思いついたことでこれについてはかなりの技術の独自性が認められ、特許としては、この点で、権利が成立する可能性は大きいと思われます。
参考までに、断熱シートを窓ガラスに貼りつける手順の説明図を上に載せます。