・・・私は大阪の出身で大阪育ちの両親のもとに育ちました。小さな頃から、大阪の古い言葉に囲まれて育っていました。
最近はテレビでも大阪弁がたくさんしゃべられていますが、それは本当の味わいの持った大阪弁を聞くことは、少なくて、標準後に近い大阪言葉が多いです。しかも、よく聞くとアクセントがおかしい大阪ことばが多い。
映画「二人日和」
・・・ご紹介する映画「二人日和」のストーリは京都の職人夫婦の奥さんが難病ALS(筋委縮性側索硬化症)になって、奥さんを看病一筋になっていく様子を描いた夫婦愛のはなしです。
・・・今回、私はストーリーよりも、そこのなかで話される大阪ことば、京ことばを久しぶりに聞いて懐かしかったので、映画の中で、昔使われていた京ことばをご紹介します。
おいど(お尻)、てんごうゆうて(からかって)、ぼん(息子)、こいちゃん(娘さん)、おざぶ(座布団)、やつして(おしゃれして)などです。
これらの言葉は五十年くらい前の終戦直後くらいまでは日常的に使われていた言葉ですが、いまでは知っているだけで、使われることは、まずありません。これから、きっと消えていく言葉でしょう。