俺祭りで行こう

やりたいことしかやらない俺祭り104(おれまつりとし)のへなちょこブログ。

桜庭一樹「赤朽葉家の伝説」

2010-02-19 | 読書・作家サ行
 未来が読める千里眼の祖母、族を謳歌してから少女漫画家へとなぜか転身して激しく生きる母、けっこう平凡な娘の私、と1950年くらいから2000年代初頭にかけての3世代に渡るクロニクルを綴るお話。語り部は娘。

 戦後のあたりは知識としてしかありませんが、田中角栄が出てくる頃からは実感があって、まあ確かに今思えばそんな感じだったのぉと納得するし、何かなつかしい。

 いろんなエピソードもおもしろいし、旧家の感じや山陰地方の感じもよかった。2000年代に生きる娘たちへの作者からのエールのようにも感じる。

 
コメント
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