ミステリーとして読んでしまうと尻切れトンボだと思うが、主人公がなりたい他人になりきれたと読むとある意味ハッピーエンド。いろんな読み方ができる小説だと思うが、中途半端な感じがしないでもない。たとえば終盤明らかになるインタビュアーのイマイチな立場とか、緋沙子の母親の印象がぼやけているところとか。少なくとも実行犯(?)が毒をどう盛ったのかは明らかにしないとハンソクでしょう。
けど、小説の醍醐味は味わえます。また装丁が凝っていて、普段は意識しないけど、こういうのもいいです。
けど、小説の醍醐味は味わえます。また装丁が凝っていて、普段は意識しないけど、こういうのもいいです。