浅田次郎「日本の「運命」について語ろう」

　講演録を文書化したもの。タイトルと内容は直接関係ないが、日本の江戸時代や、明治大正昭和前期や、中国の歴史の検証は勉強になりました。著者もあとがきでいっているが、基本的には著書の既読者のためのヒント、未読者のための道案内です。

浅田次郎「パリわずらい江戸わずらい」

　旅行のエッセイ集。なんでもない話をおもしろく描ける、というのはいいなぁ。

浅田次郎「神坐す山の物語」

　青梅御岳山の宿坊の御狐様のお噺。夏休みに祖父母のところに遊びに行くワクワク感がいいです。

大沢在昌「野獣駆けろ」

　1980年代の著作なので道具立ては古い（というか自分にとってはなつかしい）んだが、文章は古くなっていないと思う。もしかしたら江戸川乱歩なみに生き残るかも。

大沢在昌「死角形の遺産」

　1982年発行の本ということだが、内容は古くなってない。と思うのは、自分も旧式になっただけかもね＾＾

大沢在昌「Kの日々」

　これもまた誰が敵か味方かわからない展開だが、ちょっとインパクトが足りないかも。

大沢在昌「闇先案内人」

　誰が敵だか味方だかわからない、氏お得意の設定。長時間ずっと読み続けてしまう罪な小説だ＾＾

大沢在昌「ニッポン泥棒」

　コンピュータ物は扱いが難しいと思うが、キーボードが叩けない65歳を主人公に持ってきたところが勝因だろうな。うまいです。

大沢在昌「鏡の顔」

　氏は何といっても長編、シリーズ物が持ち味だが、短編もいい。特に表題作がよかった。

大沢在昌「悪夢狩り」

　登場人物がよく描けているからだと思うが、どんな題材でも大沢在昌はおもしろい。ちなみに、これはドラッグで化け物に変身する話＾＾　

大沢在昌「シャドウゲーム」

　少し物足りない感もあるが、それでも氏らしいおもしろい小説だと思う。

大沢在昌「流れ星の冬」

　65歳のハードボイルド。こういうのがおもしろくなってきた＾＾

大沢在昌「撃つ薔薇 AD2023涼子」

　潜入捜査モノというのはけっこう読むのがつらい。それにしても、1999年初版発行ということなので四半世紀後の近未来ということになるが、2017年の今読んで違和感がないというのはとてもすごいことである。

大沢在昌「心では重すぎる」

　中年と若者の温度差がよく描けてるな、と。が、謎めいた美少女が終盤で普通な感じになってしまうのは少々残念。

大沢在昌「雪蛍」

　読み始めてからすぐに既読なことに気付いたが、エピソードを覚えているだけで話自体は覚えていなかったので面白く読めた。いい小説です。