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俺祭りで行こう

やりたいことしかやらない俺祭り104(おれまつりとし)のへなちょこブログ。

村上春樹「sydney!」

2012-05-25 | 読書・作家マ行

 シドニーオリンピック観戦記。まあ、村上春樹なんでこむずかしい(笑) 特に「メタファー」とか「やれやれ」が出てくる前後のページは悪く言えば説明不足、良く言えば幅を持たせているといったところか。でもおもしろいんだよね。

 やれやれ。

 


松井計「ホームレス作家」

2011-12-13 | 読書・作家マ行

 何の気なしに手にとってみた本だけど、当たりだった。ご自身のホームレス生活について、ドキュメンタリーというよりは小説の体裁で書かれている。遺稿のつもりで書いたとのことだが、静かな語り口で、内容にはリアリティを感じる。当然といえば当然だが、経験すれば誰でも書けるというものではない。


舞城王太郎「好き好き大好き超愛してる。」

2010-02-24 | 読書・作家マ行
 石原慎太郎氏がタイトルだけで引いたとネットで見ましたが。まあ、彼にはムリに決まってるが、そんなのは別にどうでもいいです。

 独特の世界観は感じるものの、それが「ほどよく」て、ガッツリこない。こういう路線で行ってくれるなら、とことんぶっ飛んでもらわないとしょうがないでんがな。不完全燃焼。

舞城王太郎「みんな元気。」

2009-11-17 | 読書・作家マ行
 いつも図書館で気にはなっていましたが、失礼ながらペンネーム(こんな本名ないよね)がなんか趣味じゃなくて、しかもタイトルもなんか趣味じゃなくてなかなか手が出ませんでした。芥川賞候補作の「好き好き大好き超愛してる」など、別に石原慎太郎でなくてもドン引きするわな。てなわけで、今回初挑戦。でも初挑戦の決め手は出版社が新潮社だったからで、僕もブランドに弱いです(汗)

 で、「みんな元気。」。短編集です。まず、文章がぶっ飛んでいますが、俗語やヘンな擬音が多いというだけで別に読みづらいということはありません。まあ、石原慎太郎にはムリですがね(笑)
 
 表題作は、独特のふしぎワールドがおもしろい。そして話が脈略なく展開していくモノトーンな感じがいい。主人公の女の子もよく描けている。

 でも、読んでいていちばん気になったのは、この作者はいったい男なのか女なのかという点で、他の4篇も読んだ僕の結論としてはおそらくペンネームどおり男かな、と(笑)
 
 ちなみにネットでちょっと調べてみましたが、1973年生まれの福井県出身という以外は公開されていないようで、覆面作家らしいです。

 他の4篇はいまいちインパクトに欠けるように思いましたが、たとえば端役の登場人物が次から次へと出てくるところなど、ムダにおもしろいと思いました(笑)

 ということで、他の作品もぼちぼち読んでみますかね。

三崎亜記「となり町戦争」

2009-05-02 | 読書・作家マ行
 最初、カフカ風の始まりでなんか期待できるんだけど、そのうち凡庸になる。リアリティなし。
 ところがこの作家、もしかしたら才能あるかも?と思わせるものがある。文章はそううまいと思わないのに何か雰囲気があって、戦争の一端を表している感じが伝わってきた。
 基本的には、恋愛小説なんでしょうね。香西さんという女性がイケてて、主人公の「僕」がダメダメな設定はエンターテイメントとしてはいいかも。どっちも現実にはありえない人物だと思うけど、夢があります(笑)

村山由佳「ヘヴンリーブルー」

2008-09-24 | 読書・作家マ行
 サブタイトルが「『天子の卵』アナザーストーリー」で、「天子の卵」、「天使の梯子」に続く第3作目。行きがかり上読むしかなかったわけだが(笑)、まあこれは蛇足ではないでしょうか。作者としては「天使の梯子」でやめておくのが粋な感じもします。一方で読者からすれば、2作読んだら3作目も行ってしまうのが人情というもの。う~ん。

村山由佳「天子の卵」

2008-09-19 | 読書・作家マ行
 続編「天使の梯子」の本編なので、当然こちらも登場人物の設定が不自然(笑)なのはいいとして、続編が甘いながらも硬質な文章でセーブが効いていたのに対して、こちらはそれが感じられない上に、ネタバレになるので言えませんが筋書きが安易に感じます。別に悪い意味ではありませんが、30数年前の「りぼん」かなんかの陸奥A子チックな感じです。

 トーストを焼いたりするのではなくて、納豆定食でも食わせてやればまた一味違ってくるんでしょうが、まあそうはなりませんよね(笑)
 あっ、もちろんメタファーとして(ハルキ風に)