~Agiato で Agitato に~

再開後約20年になるピアノを通して、地域やほかの世代とつながっていきたいと考えています。

ショパンエチュード講座第1回

2013年05月06日 22時21分51秒 | コンサート(企画、協力、出演 含む)

本日音楽三昧の一日で、講座&コンサート。

忘れないうちに講座のほうを書いておこうと思います。

朝9時15分にうちを出て、南区民へ。「松本和将氏によるショパンエチュード講座第1回―作品10―」。

スタジオは10時からのレンタルでしたが(本番は11~13時)、いろいろ下準備がいるんですよね、裏方は。(すみません。ここから、世間様にはどーでもいい裏のことをちょっと書きます)

まずは受付用グッズを出し、友人から借りたカメラの使い方を調べ、いじり・・・・・

実は私、写真は撮りますけど、ビデオカメラは基本いじったことないんです(泣)。というよりうちには使えそうなカメラすらない。なのになのに、「弾いてる手をスクリーンに映せませんかね~」って、それって誰がやるんですか?

知人や会場の方に問い合わせて「う~ん、それはビデオカメラ持ち込めばなんとかなるんでは?」ということがわかり、数日前に友人にカメラを借り、ざっと使い方を教わり、もうあとは、なんとかなるというかなんとかせねばならんでしょ・・・ということだったわけです。

10時にもうひとりのスタッフと先生がスタジオ入り。ピアノ位置を決めたり、スクリーンをおろしたり、肝心なカメラテスト。もう区民センターの方、ひやひやですよ。

「えっとそこは向きこっちにするんじゃないの?ムリにしたらいけんよ」

「ピアノにぶつけんでよ~」

照明でゴーストが出たり、逆に光量が足りなかったり、顔認証の四角が消えなかったり、もう「うええええ~」です。

ですが、「30分でなんとかせねば」といってなんとかできる仕事はありがたいです。これが「30分で弾けるようにしてください」いわれたらもうシニますから。ましてエチュードなんか絶対にありえない。

裏の仕事なんかしれたもんですよ、ほんと。

ショパンのエチュード講座というのは、レクチャーする側にとって相当なプレッシャーであることは想像に難くないわけです。

なんといってもピアニストの最重要かつ最高レベルのレパートリーでありますし、受講者はエチュードを弾ける、またはよく知ってる方が大部分であるはずで、手がけた以上は、どの人もこの人もヒーヒー言いながら、ああでもないこうでもない、と必死で長期にわたり練習してるはずです。

私自身にとっては、いささかレベルの高い講座であり、どちらかというとこれからの若い方々、または指導されている先生方に少しでもお役に立てればということで、お手伝いさせていただこうという気持ちでしたが、撮っているうちにだんだんこちらまでのめりこんできました。

現在進行形で日々真摯に曲に向き合っているものにしか出てこない言葉とか、音とか表情というものがやはりあるのであって、

「そうそう、昔私は、こうやって弾いてマスターしましたよ」という過去形かつ上からの姿勢ではないものが、おのずとにじみでるんですね。

もちろん学生ではないので、ただ弾けるようになったとかいうレベルの話ではなく、さらにその先のレクチャーなわけですが、

自分の手が届く届かないにかかわらず、「おお~」と思わず言ってしまいそうな話あり、どちらかというとショパンはアレな私にも「これって実は(殴)いい曲なんだな」とか「すごい和声」とか、ドキッとすることも多々あり。

弾けるようになればそりゃ一番それがいいですけど、弾けるようになろうとしなくても、なんか弾いてみようかという気持ちになったのはたしかです。(・・・・っていうか、ボチボチ一人でじみ~に弾いてはいるんですけどね・・・・)

当初、25名限定を予定しておりましたが、結局61名。多くの方にご来場いただけてほんとうによかったです。

第2回は作品25で7月15日(月・祝)同じく南区民文化センタースタジオ 18:30~20:30です。