今回娘が発表会で弾く曲は、ランゲ(1830~1889)作曲の「モーツァルトの主題によるソナチネ」っていいます。
地味に難しい曲で、左の「ドソミソ・ドソミソ」や「ドミソ・ドミソ」の音型がどうしてもちゃんと弾けず、
よってテンポもあやしくなりますし、右手にも速いスケールがあったり、両手がかなり離れたりで、
私としては「・・・・だから先生、娘にはまだ難しいって言ったじゃないですか~」と泣きのひとつもいれたい状態です。
曲そのものに戻って・・・
なにが「モーツァルトの主題による~」かと言いますと、
第1楽章が、K524「クローエに」 http://youtu.be/RuZzkQnSK-g
第2楽章が、K390「希望によせて」 http://youtu.be/zHSTDcJNlGs
第3楽章が、K596「春へのあこがれ」 http://youtu.be/M_j1il65RY0
を使って作曲されているからです。いや使っている、というより・・・・まんま(逃)。
最初から聴かせるのもなんですので、最近娘にはこれらを聴かせ、訳詩もだいたい教えてやりました。
昨晩、非常にザツに弾き飛ばしているので、叱るのは簡単なんですけど、何を考えてるのかを探ろうと、質問してみました。
私 「・・・・・あのさ、この曲を聴いてくれる人に『こんな曲です』って伝えたいことは?」
娘 「(破顔一笑) あのね、海賊がね・・・・」
私 「えっ?海賊?」
娘 「そう、1楽章は、海賊が船に乗ってて、そのなかの酒場で、トランプを積み重ねるゲームとか、ビリヤードとかやってる。ほら、ここの音は、ゲームで『勝ったぞ~』って喜んでるとこ。そっちの音は『こっちにもビール!』って言ってるとこ。最後のほうは、波が高くなって、船がひっくり返って、宝や金が海に散らばる」
・・・・・・・・・(原曲「クローエに」あとかたもなし。波が高くなってひっくり返るといっても、そこは短調でなければ激しい表現でもなく。。。。ふつうにたんたんとしたスケールなのに、なぜ?)・・・・・
娘 「2楽章は、海に散らばった宝や金を海賊が集めるんだよ。でも波が高くて、だんだん沈んでいって、最後に数人生き残る。そのうちのひとりは船長。」
・・・・・・・・(1楽章よりはまだわからないでもないけど・・・・。全滅ではないわけだ)・・・・・
娘 「3楽章は生き残った海賊が、島に泳ぎ着いて、どんどん島の中に入っていくんだよ。いろんな動物がでてきたり、きれいな景色があったり。奥についたら、なんと難破した船の宝物がたくさん積んである場所があって。。。磁石で吸い寄せられるみたいな場所なんだよね。で、やったー、って大喜び、みたいな。」
ちなみに、今朝、忘れたふりして再びきいてみましたら、まったく同じ話をしましたので、どうも思いつきではないようです。これしかないという確信に満ち満ちております。
頭のなか海賊でいっぱいなら、そりゃ弾き飛ばしもするでしょうよ。。。いや、いいんです、別にそれで私は。
・・・・・・ランゲもモーツァルトもびっくり・・・・・