道の駅「みなとま~れ寿都」では昭和28年と32年の復刻版(と思われる)地図を売っています。
今は過疎化が進んで見る影もない北海道の各地ですが、
かつては隆盛を誇り、料亭や遊郭があり土地の名家が幅を利かせていたという時があります。
これはその当時の市街地図なので、資料的価値は高い。
その復刻版地図のお値段は一枚1,500円、2枚セットで2,500円です。
復刻版地図とはかくも高いものなのですが、それを復刻したこと自体は評価できる。
しかしだ、この復刻版地図には現在経済活動をしている諸氏の広告が付いている。
復刻版地図は当時そのままを再現しなければ価値が下がるというもの。
復刻するならば当時の広告も忠実に再現せねばなるまい。
それを譲って、今の地図に出している現在活動をしている広告を良しとしましょう。
そんなスポンサーがついているならば売価をもっと安くてほしい。
当時とは関係ないスポンサーがついて資料的価値を棄損している地図が1枚1,500円。
これを作った方は、昔の市街地図を復刻するという資料的価値を全く分かっていない。
寿都町はかつて、この地域の中心地でした。
それは今でも簡裁があることでもわかります。
それに胡坐をかいて、大変貴重なこの地の文化的価値を後世に伝えようとしていない。
これは実にもったいない。
“紋別市制記念明細地図”は500円。
→ http://blog.goo.ne.jp/okui-m/e/09fafeb431a9e533837c96015b5f52a0
地域にとって文化を伝えるとはどういうことか、考えさせられます。
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