日本には『さんふらわあ』を冠するフェリーを運航する会社が2社あります。
まずは私も馴染みの「商船三井フェリー」、そして「フェリーさんふらわあ」です。
「商船三井フェリー」は大洗ー苫小牧間を4隻の船で毎日2往復と、
東京を拠点に静岡、中四国、九州に7隻のRORO船を運航しています。
RORO船とはトラックやシャーシ(荷台)をそのまま運ぶ貨物船のことです。
コンテナの荷下ろしがないので早く簡単に、かつ安全に荷物を運ぶことができます。
「フェリーさんふらわあ」は大阪ー別府/志布志間と神戸ー大分間の3航路を持ち、
6隻の船で各航路を1日1往復しています。
この2社が10月1日に統合し、新会社になります。新社名は未定です。
これにより国内最大規模のフェリー・内航RORO船会社が誕生します。
そうなのです、商船三井フェリーは東京から九州までのRORO船も運航しているのです。
そこに関西ー九州間の6隻のフェリーが加わり大洗ー苫小牧航路を含め総勢フェリー10隻、
RORO船11隻というネットワークを築くことになります。
トラックは運転手の不足などにより長時間勤務が常態化しています。
更に2024年にはトラックドライバーの労働時間の規制が始まり、
ドライバー不足はより深刻になると考えられています。
津軽海峡フェリーの室蘭ー青森航路の新規就航のニュースもありましたが、
物流におけるフェリーやRORO船の役割は益々重要になってきます。
フェリー業界、これからどんな動きがあるのでしょうか。