川湯温泉は弟子屈町にあります。
かつては道東屈指の温泉場として賑わっていましたが、
今はホテルの身売りなどの報道が相次いでおりかなり衰退傾向にあります。
弟子屈町の温泉は摩周温泉、鐺別温泉などありますがどれもかつての賑いはない。
そんな川湯温泉ですが、泉質はすこぶるよろしい。
強酸性のお湯はpHが2くらいという草津温泉にも並ぶ素晴らしさ。
そしてお宿のどれもが源泉掛け流しというではないですか。
これぞ正しい温泉の姿ですね。
こんなに泉質がよくてお宿が全て源泉掛け流しなどというのはかなり贅沢。
それなのに寂れてきているなんてもったいない。
と思いきや、お宿を出て温泉街を歩くと居酒屋や寿司屋、蕎麦屋が軒を連ねている。
場所はメインストリートとなる道道52号線の裏通り。
北海道の温泉地でこれだけまとまった飲食店を見るのは珍しい。
温泉街としては全く寂れていない、これだけでも温泉情緒が醸し出されるというもの。
これは川湯温泉に大箱ホテルが無いことにがその理由でしょう。
大箱ホテルはその中に居酒屋もラーメン屋もスナックも抱え込んでしまいます。
川湯温泉は大箱ホテルが無いためにそれを外に求めるしかなかった。
だからこそ、温泉街に飲食店が軒を連ねることになった。
そしてそれが温泉街としての風情を増しています。
こういうところでは夕食が外食の1泊2食プランを出してくれると嬉しい。
お湯良し、街良し、湖良し、景色良し、グルメ良し。
こんなにいい温泉街が寂れていくなんてもったいない。
北杜の窓氏のご指摘の通り、景気のいいときに周囲との連携を怠ったからかな。
川湯だけではなく弟子屈町はポテンシャルは高いのにそれを活かしきれていない。
関係者の奮起を望む。