九州南部の第三セクター鉄道である薩摩おれんじ鉄道は開業以来、16年連続で赤字経営が続いている。2020年3月期決算では経常赤字が6億8,900万円で、過去最大を記録している。
鉄道はJR九州の旧鹿児島本線において、九州新幹線開業により、経営分離した区間を引き継ぎ、第三セクターで経営している。JR九州は新幹線開業後も黒字経営が見込まれる区間はそのまま経営分離せず、経営を続けている。
つまり薩摩おれんじ鉄道が経営する区間は黒字が期待できない区間であり、開業以来、赤字経営は予想されていた。実際、開業以来、1度も黒字を計上することはなく、今日に至っている。
中長距離旅客は新幹線を利用することとなるので、必然的に短距離の旅客輸送がメインとなる。特に通勤・通学の利用者に期待がかかるものの、鉄道沿線の人口減やマイカーの普及により、利用者が減少傾向である。今後もこれといった改善策は見込めないので、鉄道以外での収入確保も重要になってくる。
JR九州は博多-鹿児島中央の全区間を経営分離せず、部分的に経営分離をしたのは頭脳的な戦略である。人口が集積し、沿線人口が多い区間の経営を続け、新幹線の収入と合わせ、会社を支えている。
第三セクターの鉄道会社は8割が赤字を計上している。自治体が出資はしているものの、経営は厳しく、補助金や税の減免に頼る会社が少なくはない。
ただ、クルマを持たない人も一定数いるので、鉄道はできるだけ残す必要がある。バスだと乗車定員や定時性に不安があり、安定した輸送網とはいえない。
貨物輸送において、博多-鹿児島中央は鉄道輸送の大動脈である。トラックよりも輸送できる貨物量は格段に多く、天候の影響を受けにくい。また輸送量と比べ、運転手の人件費が小さいので、経営コストを抑えることができる。
今後、薩摩おれんじ鉄道の沿線人口が減少を続ける可能性が高いものの、旅客輸送は必要であり、経営は続けることが大切だ。
鉄道はJR九州の旧鹿児島本線において、九州新幹線開業により、経営分離した区間を引き継ぎ、第三セクターで経営している。JR九州は新幹線開業後も黒字経営が見込まれる区間はそのまま経営分離せず、経営を続けている。
つまり薩摩おれんじ鉄道が経営する区間は黒字が期待できない区間であり、開業以来、赤字経営は予想されていた。実際、開業以来、1度も黒字を計上することはなく、今日に至っている。
中長距離旅客は新幹線を利用することとなるので、必然的に短距離の旅客輸送がメインとなる。特に通勤・通学の利用者に期待がかかるものの、鉄道沿線の人口減やマイカーの普及により、利用者が減少傾向である。今後もこれといった改善策は見込めないので、鉄道以外での収入確保も重要になってくる。
JR九州は博多-鹿児島中央の全区間を経営分離せず、部分的に経営分離をしたのは頭脳的な戦略である。人口が集積し、沿線人口が多い区間の経営を続け、新幹線の収入と合わせ、会社を支えている。
第三セクターの鉄道会社は8割が赤字を計上している。自治体が出資はしているものの、経営は厳しく、補助金や税の減免に頼る会社が少なくはない。
ただ、クルマを持たない人も一定数いるので、鉄道はできるだけ残す必要がある。バスだと乗車定員や定時性に不安があり、安定した輸送網とはいえない。
貨物輸送において、博多-鹿児島中央は鉄道輸送の大動脈である。トラックよりも輸送できる貨物量は格段に多く、天候の影響を受けにくい。また輸送量と比べ、運転手の人件費が小さいので、経営コストを抑えることができる。
今後、薩摩おれんじ鉄道の沿線人口が減少を続ける可能性が高いものの、旅客輸送は必要であり、経営は続けることが大切だ。
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