あれは,あれで良いのかなPART2

世の中の様々なニュースをばっさり斬ってみます。
ブログ界の「おか上彰」を目指し、サボりながらも頑張ります!

引っ越しました

2006年07月22日 04時21分20秒 | 徒然日記
ライブドアブログのあまりの重さについに嫌気をさしまして,引っ越しを決意しました。
皆様のご意見を伺いましたところ,どうもgooが良さそうだということで,とりあえずこちらで心機一転はじめることにしました。
今後ともごひいきの程,よろしくお願いします。

最近のニュースはベタニュースなり

2006年07月22日 01時42分53秒 | メディア論
秋田の事件報道もそうですが,最近の事件報道ニュースは,かなりパターン化されてきています。そこで,「くりーむしちゅうのたりらり」という番組でやっているベタドラマをパクりまして,「ベタニュース」を作ってみました。

第1 殺人事件のベタニュース
1 事件現場は必ず「閑静な**」。
2 レポーターは歩きながら現場を説明。
3 被害者の近所の人は皆「あの人はいい人だった」という。
4 容疑者の親族がモザイクで登場する。
5 容疑者の家をモザイクで紹介してしまう。
6 容疑者の卒業アルバムを紹介する。
7 容疑者の学校時代の知人が,モザイクで「彼は普段おとなしいのに,たまにキレると手がつけられなくなる」と証言する。
8 容疑者の学校時代の教師が,「目立たなくておとなしい子」と証言する。
9 容疑者の近所の人が,「あまり付き合いがないが,挨拶をしてくれるいい人だった」と証言する。
10 容疑者は借金で困っている。
11 弁護士が接見内容を全部話してしまう。
12 元警視庁刑事がいろいろ推理してしまう。
13 起訴後,「実は被害者やその家族が事件前に警察に相談していた」という話が出てくる。
14 警察は,「適切な対応だった」と汗まみれになって記者会見を開く。
15 記者から「対応が不適切だったのでは」と批判を浴びる。
16 事件の矛先を警察の対応に向ける。

第2 事故のベタニュース
1 ヘリコプターによる上空撮影。
2 レポーターが息を切らせて,「大変な惨状です。」と言う。
3 目撃者の証言はほとんど擬音。
4 事故原因は調査中だが,最近おかしな音がするなどの話があったと伝える。
5 事故の被害者遺族が小走りに走るシーンを追いかけて撮影している。
6 被害者遺族の告別式をモザイクにして報じる。
7 聞いたこともない**評論家が登場する。
8 その**評論家が事故原因の解説を始めるが,みんな言っていることが違う。
9 事故調査委員会が,「事故の原因は人災の可能性もある。」と説明する。
10 企業の責任追求が始まるが,スポンサー企業の場合は,このニュースが小さくなる。
11 「事故原因は,管理体制の甘さにある」と報じる。
12 企業の社長ら3人が記者会見で頭を下げる。
13 企業の社長がとりあえず謝り,「再発防止策を講じる」と記者会見で話す。
14 似たような事故が数日間報じられる。

第3 政治家スキャンダルのベタニュース(野党編)
1 冒頭は「大変なニュースが飛び込んできました」で始まる。
2 内容は,小さいもの。
3 コメンテーターが「議員失格だ,すぐに辞任するべき。また,党の責任問題もある」と批判を続ける。
4 与党幹事長が「議員として合ってはならない。我が党としても厳正に対処する。」と強気のコメントを出す。
5 一つのニュースを何日も引っ張る。
6 街頭インタビューや世論調査を実施する。
7 世論調査で半分以上が「議員の対応はおかしい」との結論がでる。
8 議員はとりあえず平謝りする。
9 党幹部も,仕方ないよなあ,という態度で謝罪する。
10 内閣支持率が上昇したと報じる。

第4 政治家スキャンダルのベタニュース(与党編)
1 冒頭は,「衆議院議員の**議員が」と軽く報じる。
2 内容は実は重い。
3 コメンテーターが「ちゃんと党内で再発防止策を考えるべきだ」と弱めの批判をする。
4 野党幹部のコメントは小さい,または報じない。
5 2日以上引っ張らない。
6 与党幹部のコメントが影アナウンサーの低い声による吹き替え。

以上がベタニュースです。他に,どんなベタがあるでしょうか。引き続き研究したいと思います。

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初動捜査ミス批判,同様に初動報道ミスも反省しよう

2006年07月20日 01時34分55秒 | 裁判・犯罪
秋田の小学生殺人事件について,案の定「初動捜査ミスではないか」との批判が警察に向けられ始め,警察も弁解を始めました。

livedoor ニュース


内偵捜査っていうのもあるし

初動捜査のミスかどうかは何とも言えませんが,少なくとも男児の殺人については防げたかもしれません。そういう点では,初動捜査のミスといわれても仕方ないかもしれません。
しかし,通常,警察は容疑者を固めた場合でも,直ちに「事件で捜査中」とは発表しません。むしろ,容疑者の動きを封じ込めないためにあえて「事故として処理終了」等と発表して容疑者を油断させておきながら,一方で内偵捜査を進めるという手法を結構取っています。
したがって,「事故死として処理」の一言を持って,直ちに警察批判をするというのは,ちょっと短絡すぎます。
もちろん,本当に処理終了していたことが判明したらば,それは当然批判の対象になるでしょう。

ただ,次に問題となるのは,この事故死のニュースを何の疑いもなく報じたマスコミ各社の責任問題です。もしも,「初動捜査にミスがある」と批判したいのであれば,まず自分たちがそのニュースをどういう態度で報じたのか検証する必要があります。おそらく,警察発表を鵜呑みにして,さほど独自取材をすることなく「事故死でした」と報じている会社が大半だったのではないでしょうか。
もちろん,「何かおかしい」と疑問を抱きながら,名誉権の問題も踏まえてあえて警察発表どおり報じたという事例もあるでしょうから,これまた一概にマスコミ批判もできません。しかし,何の疑いもなく警察発表どおり報じたのであれば,警察に対する批判同様,自分自身に対し,大いに反省するべきではないでしょうか。

人を批判することはもちろんマスコミにとって重要なことです。特に警察の失態が明らかになるのであれば,警察に反省を促せる効果は絶大なものとなるでしょう。
しかし,同時に「自分たちは本当に正しかったのか」という点を常に見つめ直し,時には自ら反省するという姿勢を持つことも大事であるといえるでしょう。そうしなければ,マスコミはおごり高ぶってしまい,やがては誰からも相手にされなくなるというメディアになりかねません。

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欽ちゃん球団解散へ,何でこうなるのかな!

2006年07月20日 01時15分11秒 | スポーツ全般
極楽とんぼ山本氏の事件を受けて,萩本欽一さんが苦渋の決断をしました。
なんと欽ちゃん球団の解散を決定しました。

livedoor ニュース


なにも解散までしなくても・・

欽ちゃんなりの潔い責任の取り方だと思います。この辺は,松下,トヨタ,パロマの社長らに爪のあかを煎じて飲ませたいくらいです。
ただ,今回は,球団全体の話ではなく,一部員の話なので,何も球団解散までしなくてもよかったのではないかと思います。現に,地元では早くも存続要望の署名活動が始まったようです。

とはいえ,一方でいろんな情報を集約しますと,今回の山本氏の事件,どうやら1人の問題ではなく,欽ちゃん球団の部員複数が何らかの形で関与していたようです。平たくいえば,部員複数と未成年者複数との間の「合コン」が函館の試合後に行われたらしいです。
もちろん,酒の席であることを百も承知で付いてきた未成年者(もちろん,17,8歳なので,分別の付く年齢)にも非がありますし,もっというとここには書けないような怪しい噂もある未成年者集団だったとの説もあります。
ただ,相手が何であれ,未成年者と知って合コンを行えば,今のご時世芸能人でなくても御法度ものであることは,山本氏はもちろんのこと,他のメンバーも十分承知していたはずですから,当然責任の多くは彼らの方にあるといえます。
欽ちゃんも,この事実を知り,もはや球団全体の責任と判断して,球団の解散を決定したと思います。

この話は未確認情報なので真偽は何ともいえません。ただ,少なくとも確実にいえることは,「この事件が原因で欽ちゃん球団が解散する」ということです。
このことは,せっかく人気が戻りかけた野球界にも影響することでしょう。

欽ちゃんよ,責任の取り方はもっといろいろあるはずです。どうか,解散だけは考え直してほしいものです。逆に,野球を続けることで責任を取るという選択肢だってあるはずですよ。

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ライブドアブログ、制御不能

2006年07月18日 09時46分37秒 | ニュース
ログインできませんので、携帯から試しています。
また、コメントも反映しません。ご迷惑おかけして申し訳ありません。
ちなみに、仏の顔も三度、もはや不安定なライブドアブログには見切りをつけて引っ越そうと思います。
今おすすめはどこでしょうか?

娘殺しも自供?でも児童相談所にまで責任を押しつけないで

2006年07月17日 02時36分23秒 | 裁判・犯罪
畠山容疑者が自分の娘の彩香さんの殺害を供述したようで,早ければ週明けにも再逮捕される見通しとなりました。
また,これに関連して,一部報道では畠山容疑者が彩香さんに対する虐待が行われていたこと,またそれに対して警察や児童相談所が動かなかったことについて非難が寄せられているとのことです。

livedoor ニュース


児童相談所は神様じゃないぞ!

畠山容疑者の供述は,2点3点しており,また核心部分については何とも分からない点が多いため,詳細は今後の捜査を待ちたいと思います。
ところで,児童相談所が動かなかったという点について,早くも一部コメンテーターは「警察や行政の怠慢」と厳しい口調で攻めはじめてきました。
しかし,本当に児童相談所の怠慢だったのでしょうか。

ここ一連の報道を見ていますと,畠山容疑者が逮捕されるまでは,「彼女は離婚後も彩香さんに対して人一倍の愛情をかけていた」などと報じ,それに沿うような知人の証言が報じられていました。
ところが,彩香さんが虐待されているという報道がされたのは,ここ数日前頃からです。しかも,近所の人の証言も,これまでの論調とは全く別で,「日常的に虐待が行われていた」といわんばかりの証言が続出し,さらには「彩香さんの死亡事故のころから怪しかった」などとう証言まで飛び出しています。
事の真偽は分かりませんが,少なくとも確実に言えることは,「人によっていうことが全く違うとなると,虐待が日常的に行われていたという事実は,少なくとも児童相談所に誰1人通告していなかったのではないか」ということです。
仮に誰かが児童相談所に対して通告していながら,それを完全に放置していたのであれば,児童相談所の責任は問われるべきでしょう。しかし,児童相談所に通告がされない以上,そもそも児童相談所は畠山容疑者が虐待を行っていた可能性があること自体知るはずがありませんから,当然何ら措置を講じていないはずです。
そもそも,児童相談所は神様ではありません。また,職員だってわずかしかいません。さらには,管内すべての家庭を一件ずつ訪問しているわけではありません。したがって,誰かがいわなければ虐待の事実なんて分かるはずがないのです。
それなのに「児童相談所は仕事をしていない」などと鬼の首を取ったかのように述べているコメンテーターは,現状認識が甘いといわざるを得ません。

もっというと,児童虐待防止法の改正により,一般人に対しても虐待の事実を認識した場合の通告義務を課するようになりました。そして,確かに児童相談所に対する通告件数はここ数年で急増しています。
しかし,児童相談所の職員はここ数年ほとんど増加しておらず,ところによっては公務員の削減のあおりを受けて減少しているところすらあります。つまり,増加件数に対応しきれていない実情があります。そして,その原因は,知事の人事政策のミスです。

また,自分自身に置き換えて考えてみましょう。隣近所で,子供の泣き声が聞こえてきた場合,「すわ虐待か」といって直ちに児童相談所に連絡するでしょうか。っていうか,隣の家のことをどの程度知っているでしょうか。おそらく,泣き声が聞こえても全く放置しておくか,せいぜい,「隣の家,虐待してるんじゃないの」って井戸端会議をするのがオチではないでしょうか。

さらに,「児童相談所の調査権限が甘い。もっと強制力を持たせるべきだ。」という意見もあります。確かにこの点は一理あります。
しかし,強制調査権を設けるとなると,もはや行政調査を越えるため,裁判所の令状が必要となるでしょう。そうなると,裁判官を納得させる証拠が必要となることから,調査の迅速性を害することになります。
また,一般人の通告がどの程度正確なのか,怪しい場合が多いです。例えば,自分の子供に夜泣き癖があるだけだったのに,近所の人が「虐待だ」と勘違いして児童相談所に通告し,児童相談所の職員が「立ち入り調査に来た」といきなりやってきたらどう対応しますか。きっと,むかっと来るのではないでしょうか。そんな状態の中,さらに例えば「強制立ち入り調査権」が児童相談所の職員に認められていたとした場合,こういう事例で強制調査を甘んじて受ける余裕があるでしょうか。おそらく,「うちは虐待じゃないぞ,ぼけ!」と逆ギレするのではないでしょうか

以上のように,現状では,はっきり言ってしまうと,「児童相談所は物理的にも制度的にも調査に限界がある。まして,通告がない以上,虐待の事実なんてわかりっこない。」という実情にあるのです。
児童相談所が仕事をしていないと非難するのは簡単です。また,児童相談所の自助努力をもっと求めることも大切でしょう。しかし,そもそもなぜそういう状況にあるのか,もう一歩踏み込んでからコメントをするべきでしょう。むしろ,突っ込みどころはそんな児童相談所の現状をおざなりにしている知事や厚生労働省,そして中途半端な立法を作った国会議員らの方にあると言えます。

今回の事件とは直接関係はありませんが,あまりに面白いことを言っている人がいたので,思わず突っ込み返してしまいました。

ちなみに,高齢者の虐待についても,最近法律ができて一般人に福祉事務所に対する通告義務を課しています。しかし,ほとんどの福祉事務所もこれに対する人員増を行っていないことは,法律上調査権限に限界があることから,「絵に描いた餅」のような制度になってしまっています。

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ゼロ金利政策解除,喜ぶのは誰?

2006年07月16日 04時55分13秒 | 経済全般
いよいよゼロ金利政策を止め,かつてのように各銀行とも金利を付けることができるようになりました。
これに伴い,銀行預金に対する利息が上がると同時に,貸付金利も上昇し,住宅ローンなどの負担が増えることになりそうです。

livedoor ニュース


いよいよ勝ち組負け組二極化しますね

ゼロ金利政策の解除は,今まで異常だった金融政策を通常の状態(ケインズ理論)に戻すわけですから,形式的に見れば「常識的な状態」に戻ったと言えます。当然,これによって銀行間の自由競争が復活し,また日銀も公定歩合による景気の調整が可能となってきます
ところが,現実的に金利が上がって喜ぶのは預金者のみです。しかも,金利のお得感を感じられるのは定期預金であり,しかもその金額は相当な大金であることになるでしょう。
例えば,金利が年利1%に上がったとして,10万円預けていても1年間に1000円にしかなりません。これでは,月1回休日にATMからお金をおろしていると結局手数料で赤字状態が続くことになります。ところが,100万円預けていれば1年間に1万円の利息が貰えるため,この辺の金額からはじめて「なんかお得!」って思えるのではないでしょうか

また,今世の中では持つものと持たざるもののいわゆる二極化が目立ちつつあります。そして,持つ者については,そもぞも銀行にはあまりお金を預けておらず,村上ファンドに代表されるような各種資金運用に回している場合が多いです。
とすると,実はゼロ金利政策解除によって本当に得をする預金者はほとんど存在しないのです。

逆に,貸付金利が上がることから,現状をどうにか維持している中小企業,特に未だお世辞にも景気が回復したとはいえないような地方都市の企業(中でも建設業や不動産業)にとっては,貸付金利の上昇は,単純に「企業利益の減少」につながります。この企業利益の減少を減らすためには,仕事を増やすかさらなるリストラを進めるしかありません。しかし,地方自治体の財政破たんに代表されるように公共事業は今後伸びることは期待できず,また人員削減などのリストラ策は,既にやれるだけやってきており,これ以上進めることは無理でしょう。
つまり,地方都市の企業の大半は,「金利が上がったことによる企業経営継続が困難」という状況に陥り,最悪倒産するという可能性が出てきます

そして,更に恐いのは,その地方企業に金を貸していた地方銀行です。実は,ゼロ金利政策解除によって,地方銀行は大きな岐路に立たされることになります。資金,すなわち預金を集めるためには大手銀行よりも金利を高くする必要があります。一方で,上記状況くらいは当然地方銀行も読めることから,貸し倒れを防ぐために貸付金利はそんなに高くすることはできません。したがって,地方銀行自体の利益もさほどでないばかりか,倒産リスクまでも抱え込むことになるのです。すると,今度は地方銀行が破たんするか,または大手銀行に合併されるかどちらかの方法で生きて行かざるを得ないことになってしまいます。
そして,いずれの道を選んだにしても,地方都市の銀行は結果的に更に減少することになる,という状態になり,ますます貸付が厳しくなってきてしまうことになります。結果,資金繰りに困った企業のさらなる倒産が発生する,という状態になるでしょう。

若干デフォルメしている点はありますが,以上のように現状におけるゼロ金利政策解除は,実は地方都市の企業と銀行に対し,壊滅的なダメージを与えかねないということになります。また,多くの庶民も,給料はさほど上がらないのに住宅ローンの増額等による生活費減少という苦悩を迎えることになります。一方で,大都市の企業と裕福層の住民はゼロ金利政策解除による恩恵を受けまたは損害を被ることなく,ますます生活が豊かになるという構造になるでしょう。

決してゼロ金利政策がいいとはいいません。むしろ,金利は自由化であることが望ましいと考えています。しかし,「景気が回復した」という必ずしも正確とはいえない判断に基づくゼロ金利政策解除は果たして本当に妥当なのか,疑問を感じずに入られません。地方都市の一般企業の経営者達が「景気が良くなってきたねえ」と普通に言える状態になって,初めてゼロ金利政策を解除するべきではないかと言えます。
そして,この点の判断については,本来的には政府与党が口出しするものではないはずなのですが,残念ながら今の日銀総裁は,政府与党に完全にしっぽを握られてしまっていることから,経済的観点よりも政治的観点に基づく経済政策を続けざるを得ないのでしょう。
あとは,ただ私のこの記事が,単なる自分の妄想で終わることを祈るだけです。

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消防団,みんなで入れば恐くない

2006年07月15日 13時45分57秒 | 地方自治
「火事だー」というときに駆けつけてくれるのは消防署ですが,その他に地域住民による自主消防組合として消防団を設けられています。消防団は火事の時以外にも水害や地震などといった災害,さらには日常のパトロールを行うなど,実は消防団は私たちが安心して生活するのに欠かせない存在となっています。
ところが,最近多くの自治体で消防団員の現象が問題となっていることから,消防庁が消防団員確保を促す通知をしたそうです。

消防団員確保訴え、消防庁が自治体首長に通知 (読売新聞) - goo ニュース
総務省消防庁は14日、消防団員の減少を食い止めるため、地震や水害で消防団が活躍した3市村長のメッセージを添えて、団員確保を促す通知を全都道府県知事と市町村長に送った。
 消防庁が統計を取り始めた1952年には209万人いた消防団員は減り続け、今年4月には約90万人と半減。同庁は、消防団員の重要性を再認識してもらうため、被災地トップの体験を伝えることにした。
 メッセージを寄せたのは、2004年10月の新潟県中越地震で被災した旧山古志村(現・長岡市)の村長だった長島忠美衆院議員と、中貝宗治・兵庫県豊岡市長、津村重光・宮崎市長の3人。


消防団員減少には理由があります

確かに自分たちの自治体や地域コミュニティに興味や関心を示さない人たちが増えてきていること,またお金にならないどころかきつい仕事である消防団員業務に時間を取られることを有害と考える拝金主義の人たちが増えていることから,どうしても消防団員の減少は避けられないと思います。
また,地方部では人口の過疎化によって,そもそも若手がいないという事情もあり,物理的に団員が減少しているということも否めません。
しかし,理由はそれだけでしょうか?

実は,私は「機会があるならば消防団に入りたい」と思っていました。しかし,これまでそんな機会がなかったのです。そうです,多くの市町村では,実は「消防団員になるための方法や公募」を全く行っていなかったのです。これでは,入口がないわけですから,なりたくてもなりようがありません。
むしろ,これまでの消防団は,いわゆる地域の名手である消防団長が,「この家の**さんはいい人だし,親も**に顔が利く」などという属人的な手法によってリクルート(一本釣り)を行っていました。したがって,実際には「やりたくないけど,親や地域の顔を立ててしかたなくやるか」という人が結構多かったようです。逆に,自分がやりたいと思っても,その消防団長のめがねに適わなければそもそも声すらかからないわけですし,もっと積極的に直談判するにしても,実は「誰が消防団なのか,実は構成メンバーすら分からない」という状態であったのです。
さらに,一度入ったら簡単には止められませんし,会合や訓練もかなりあります。したがって,転勤の多いサラリーマンや,子育て期間中の人,さらには過酷業務という点から女性はまず確実に団員として声がかかりません。

もっというと,一部地域では,消防団=集票マシーンとなっていることから,首長や議員に関連する人でなければ団員になれず,逆に団員になれば私生活で恩恵を受けられるという構造もあったのです(ちなみに恩恵とは,消防団員の大半が商店や企業経営者であるということを踏まえれば,何となく察しが付くと思います)。

このように,消防団については,結構ブラックボックス的な部分が大きいことから,必然的に団員が減少しているという実態もあるのです
したがって,消防庁としては,単に「市町村よ,団員を減らすな」と通知するのではなく,「市町村よ,消防団をガラス張りにして入りやすい環境を作れ」というべきであったと言えます。

以上を踏まえて,私は,消防団員減少対策として次の提言をしたいと思います。
1 消防団員は公募とし,原則として随時入団を可能とする。
2 一定の手続は必要であるが,入団及び退団手続を容易にする。
3 訓練や会合,さらには本当の災害の時に集まる人間は,その時集まれる人間で構成する(変なノルマなどは課さない)。
4 ただし,消防団の質を維持するために,一定の訓練は義務づける
5 女性でも入団可能とする(ただし,業務内容は女性だから優しいものとかにはしない。災害は男女差別なく襲ってくるため。)


改めて言いますが,「世の中意外と消防団希望者は多い」という点をもう少し認識してほしいものです。

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先手必勝とはいうけれど

2006年07月12日 23時43分12秒 | 政治
北朝鮮のミサイル問題について,額賀防衛庁長官が,「ミサイルを発射しようとしている敵基地を先に攻撃することは法律上可能である。」との見解を改めて示し,物議を醸しています。

額賀長官「敵基地攻撃、法理論的には認められる」 (朝日新聞) - goo ニュース
額賀防衛庁長官は11日の記者会見で、北朝鮮のミサイル発射をうけ議論されている敵基地攻撃の能力保有問題について、「他国から例えば精密誘導兵器で攻撃され、防ぎようのない時にどうやって国民と国家を守るか。その場合は相手基地を攻撃することもやむを得ない手段として、法理論的には認められる」との見解を改めて示した。
 そのうえで「現実的にどうするかは、きっちりと議論をしていない経緯がある」として「98年や今回の北朝鮮のミサイル発射を契機に、少なくとも与党内で議論されたらいかがか」と述べた。
 また、敵基地攻撃の議論に韓国大統領府が反発していることについて、額賀氏は「(日本が)戦後60年、自由に徹し平和を守ってきた実績を考えれば、理解してもらえると思う」と述べた。


大丈夫かなあ・・

もちろん,自分たちのみの安全を守るためには敵基地攻撃は有用であるといえます。
しかし,日本でそれを行う上で最大の足かせ,それは「憲法9条」です。
今回の政府理論は,あくまでも「日本を攻撃する可能性が高く,かつ正当防衛としての要件を備えていれば先制攻撃もありとしています。また,実際には,トマホークなどの巡航ミサイルを使うことで,ピンポイントの攻撃が可能であるとしています。

しかし,先制攻撃は,外形的には「宣戦布告」です。すなわち,憲法9条でいっている「戦争放棄」に反してしまう可能性が高いです。
また,憲法云々以前に,そもそも先制攻撃にはリスクがあります。宣戦布告とみなされる他にも,攻撃先が基地でなかったといわれた場合や誤爆の場合の責任論や,爆撃した基地以外からの一斉反撃に対抗できる力を日本が持っているか等について十分に考えておく必要があります。
「先手必勝」は確かに有用かもしれませんが,「1匹見たら100匹いると思え」のゴキブリ退治と同じで,その基地だけを攻撃したところでほとんど安心はできないどころか,かえってそれで相手の敵意に火を付けてしまい,もっと大変なことになってしまう可能性も十分検討する必要があります。
残念ながら,現在の政府与党の見解や国民議論は,「子供の喧嘩」的な発想に基づいているといわざるを得ません。

冒頭にも書きましたが,私は先手必勝方式を決して否定しません。ただ,そのためには,確実な法整備と,その後の戦略,さらにはその戦いの終局方法などについて,事前に十分検討しておく必要があるでしょう。少なくとも「ただ恐いから」だけで敵基地攻撃論に賛同を示すのはあまりに期待しすぎです。

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地団駄を踏んでしまった,ワールドカップ決勝

2006年07月11日 00時58分43秒 | スポーツ全般
イタリアが24年ぶりに優勝しました。

livedoor ニュース


おめでとうございます\(^^@)/

フランスもイタリアも攻撃力を持ちつつも,一方で鉄壁の守りが売りになっていました。したがって,決勝戦も「いかに守るか」がテーマとなっていたような感じです。
結果,やはりPKでけりを付けるということになったわけです。

また,これが引退試合であったはずのジダン,突然の頭突きによりレッドカード退場に
なぜあんなことをやってしまったのでしょうか。原因については諸説あるようですが,やはりスポーツである以上,どんな状態であってもラフプレーだけは避けるべきであったでしょう。少なくとも手を出してしまうのは,どんな場面であれ,スポーツマンシップに反する行為であったといえます。これは本当に残念でした。

しかし,ワールドカップも終わってしまいました。あっという間の1ヶ月間,本当に楽しませてもらいました。
次は,バレーボール世界選手権,んー,ここまでは盛り上がらないかなあ・・。

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