あれは,あれで良いのかなPART2

世の中の様々なニュースをばっさり斬ってみます。
ブログ界の「おか上彰」を目指し、サボりながらも頑張ります!

少子化対策といいながら・・

2007年08月31日 02時23分22秒 | 事故
奈良県で流産しそうな妊婦を救急車で搬送したが,搬送先病院が決まらず,さらに交通事故にも遭うなどの不幸も重なり,残念ながら流産してしまったようです。
奈良県では,去年も同様のトラブルから妊婦が死亡してしまったという事故もあり,知事も再発防止策を検討するとのことでした。

奈良→大阪9か所断られ、妊婦の搬送先決まらず流産(読売新聞) - goo ニュース

施設よりもまず人の確保が大切

今回の問題,実は,いろいろな問題が複雑に絡み合っています。救急体制の問題,病院と救急隊の連携問題,病院間の連携問題,病床数,医師数などです。
したがって,再発防止を図るには,このすべての問題についてクリアしていく必要があります。しかし,それには時間がかかります。
私は,この中で「医師数」について,ちょっとだけ言いたいことがあります。
今回の問題の背景として,「産婦人科医の不足」があげられます。現在,医師試験合格者は増えています。つまり,医師人口自体は増加しています。ところが,産婦人科医と小児科医は減少の一途をたどっています。なぜでしょうか?
それは,「激務」であることと,「激務に見合う報酬がもらえない」ことにあります。
まず,激務については,お産はいつあるか分からないわけで,いわば24時間体制となります。また,医療事故が発生しやすいのは実は出産時なのです。事実,医療過誤訴訟の多くは,産婦人科関係となっています。そういう状態なので,若手の医師で産婦人科を希望する人が減少しているのです。
また,報酬については,診療報酬は,「治療行為」に対するものですが,その内容よりも「数」が報酬算定では重視されています。したがって,お産のように1人の医師が1人の患者に数時間付きっきりでも,診療報酬の点数は少ないです。それならば,むしろ同じ時間で「風邪っぴき患者」を20人見た方が圧倒的に報酬が高くなります。小児科が敬遠されるのも,子供に対する診療は大人よりも時間や手間がかかる割には,報酬診療点数に大差がないからです。
つまり,言ってしまえば,「産婦人科ではもうからない」,だからなり手が少ないのです。
「医者が金のことを考えるとはけしからん」などという意見もあるかもしれませんが,現実問題,医者だって人の子,自分の生活や診療所の経営を考える方が自然でしょう。当然,国同様「経営合理化」が最優先課題となり,経営圧迫の原因となる産婦人科や小児科は廃止するのが自然ということなのです。

この風潮,当然野放しにはできませんが,残念なことに厚生労働省は,現在このような診療報酬基準について,見直しは特に検討していないようです。
一方で,「少子化対策」を声高に叫んでいます。しかし,少子化対策には,当然の前提として「安心して子供を産める環境の整備」が求められます。
とすると,国としては,医師不足対策として,まずは「診療報酬の見直し」を可及的速やかに検討する必要があるでしょう。これも立派な少子化対策なのです。
救急車問題,今後もいろいろな問題に波及することでしょう。とにかく,1人の胎児の死を決して無駄にしてはいけません。

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1枚の領収書が2枚に,2枚が4枚に,あーら不思議でおっ玉ゲッター

2007年08月30日 02時17分12秒 | 政治・選挙
自民党の玉沢議員の収支報告の中に,一つの領収書を複数回使って報告しているものが発見されたそうです。中には,項目や日付などを変えて報告したものもあり,総額で330万円程度に及ぶそうです。
玉沢議員は,会計担当者まかせでよく分からなかったなどと弁明しています。

領収書を5重計上 玉沢元農相の自民支部(共同通信) - goo ニュース

こんどは原本だせという議論になる?

政治資金規正法の改正案の議論が進み,1円以上の領収書をすべて出すという方向で調整していますが,コピーでよいとなれば,当然今回のようなことは想定されます。
しかし,今回のケースは1枚の領収証をうっかり2回コピーした等という生やさしいものではなく,1枚の領収証をコピーした上で,日付や項目を改ざんしているため,明らかに「うっかりミス」ではなく「偽装行為」に他なりません。すなわち,「明らかに政治資金規正法違反」と思われても文句は言えないでしょう。
これを防ぐためには,「原本提出」しかありませんが,果たしてそこまでできるのか,代替措置はないのか等が今後の議論の対象になるといえます。
あとは,議員本人は,「知らなかった」というおとぼけ答弁に走っています。この点も,今後は選挙違反同様の連座制を適用させるなど,「人のせいにできない」体制も考える必要があるでしょう。
そういう意味では,この時期に玉沢議員の偽装問題が発覚したのは非常にラッキーであったと言えるでしょう。あとは,自民党の自浄作用や野党からの追及などに期待しましょう。

ちなみに,今回の偽装の発覚の端緒は「領収書番号」でした。領収証には必ず通し番号が振られているため,同じ人が同じ番号の領収書を複数振り出すことは物理的にあり得ないのです。また,税務署も税務調査の時,この領収書番号をチェックして脱税工作の有無を調べています。
いずれにしても,姑息な手法は通用しないのです。事務所の経費も政党助成金という税金が一部含まれているのですから,当然公明正大に会計処理を行うべきでしょう。それができない議員に財政改革などできるはずがありません。

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意外としたたか?第2次安倍内閣

2007年08月28日 02時12分14秒 | 政治・選挙
第2次安倍内閣が発足しました。早速,与野党内からさまざまな意見が出ているようです。

「高齢者救済内閣」=民主・渡部氏 (時事通信) - goo ニュース

小沢対策内閣では?

今回の組閣,全体的な意見として「サプライズがない」「ベテラン中心」「一応各派閥に気を使った」などがあげられています。
確かにそうですが,逆に,「じゃあ,だれを大臣にしたらサプライズになるのか?」といわれると,これっていう人物はいません。まさか「たいぞー議員」って訳にいきませんからねえ。
まあ,あえていえば,「福田,谷垣」両氏が入ればサプライズだったかもしれませんが,この辺は,温存する必要があるため,今は手を出さなかったのでしょう。
また,ベテラン中心は,「党内の調整薬をまかせた」という点によるでしょう。

ところで,私が感じたのは,「小沢一郎氏を相当意識している」という点です。まず,大臣ではありませんが,国体委員長に二階氏を持ってきたことは,紛れもなく「小沢氏の腹の中を知る男」に国会運営を任せるという点にあります。また,大臣ポストでみると,前岩手県知事の増田氏の起用は,小沢氏が育てた地方組織をごっそり取り返すという狙いも見え隠れしています。なにしろ,あまりなかのよろしくない2人なので,この辺でのいざこざは今後も想定されます。
さらに,官房長官を与謝野氏にしたのは,見方を変えると「このままでは次回海江田氏にまた負けてしまう。」という危機感から,ネームバリューをつけた,ということもできます。
その他,鳩山氏の法務大臣による兄弟牽制や,人気者舛添氏の厚生労働大臣起用によるおばさま票の取り返しなど,全体的に「小沢氏対策」,そして「小沢民主党対策」を意識しているものと思われます。

いずれにせよ,新たな内閣で今までの諸問題を無難に処理してほしいものです。少なくとも,これ以上とんちんかんな閣僚だけは輩出しないでほしいものです。

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かっとばせー,きよし,もっと燃えろー

2007年08月27日 01時35分28秒 | 政治・選挙
世界陸上よりも扱いが小さいニュースとなっていますが,埼玉県知事選挙の投票が26日に行われ,現職の上田清司氏が再選を果たしました。投票率は,27.67%で前回を約8%も下回る結果となってしまいました。

埼玉県知事選、現職・上田清司氏が再選…投票率は過去最低(読売新聞) - goo ニュース

投票率が・・

そもそも,今回の選挙は,4年前の乱立状態とはうってかわって静かな選挙となり,自公民の「ラブワゴン選挙」となったことから,事実上「上田知事への信任投票」状態でした。したがって,有権者の反応が鈍く,投票率が伸びないなあという予感はしました。
しかし,30%を切るというのは尋常ではありません。これは見方によっては,「上田知事不信任」であるといっても過言ではありません。
ただ,4年前の超乱立選挙の時でさえ,土屋前知事のさまざまなスキャンダルに県民が辟易としていたと思ったにもかかわらず,結果は35%という低さでしたから,埼玉の場合,「そもそも県政に興味0」という有権者が大半である,というのが実際のところではないでしょうか。
しかしながら,埼玉には,「南北問題」と「東西問題」と呼ばれるインフラ整備の格差問題や地域企業を含む県民所得格差問題,交通難民の発生などという諸問題が山積みとなっています。当然,それは自分たちの生活に完全に跳ね返ってくるものですから,県政に無関心ということは,すなわち「格差やむなし」と暗に認めていることに他なりません。

また,埼玉の場合,他の県と違って「郷土愛」が薄いという点もあります。お隣の群馬県の県民あげての「上毛カルタ」や,県民の大半が県歌「信濃の国」を歌える長野県などと比べると一目瞭然といえるでしょう。
上田知事のこれからの役割としては,もちろんマニュフェストの実現にあることはいうまでもありませんが,まず「県民をいかに県政に振り向かせるか」ということ,これをしっかり考える必要があるといえます。そのためには,やはり「郷土愛」がキーワードになるといえるでしょう。
もちろん,県歌を歌わせるとか,カルタを作るとかいうことを急に初めても無理です。郷土愛を持たせるためには,やはり「埼玉って良い場所だなあ」と思わせることが必要なのです。
これは,はっきりいって大変です。当然,4年間では実現できません。しかし,多少なりともその礎を築き上げることが大切だと思います。
県民の4分の3が不信任である上田知事にとって,これからが正念場であるといえるでしょう。今回の結果に決して満足することなく,ましてや天狗になることなく,むしろ今まで以上に燃える知事になってほしいと思います。

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それでも「人のせい」なんだね,永田町天狗だったみなさん

2007年08月25日 23時46分05秒 | 政治・選挙
自民党が,今回の参院選の総括を行い,その中で「官邸の危機管理能力の甘さ」を指摘するなど,安倍首相の対応に問題があったなどと評価したようです。

自民の委員会が参院選総括「国民の側に立っていない印象」(読売新聞) - goo ニュース

負けたのは人のせいだけか?

今回自民党が大敗したのは,簡単に言えば,「国民目線に立たなかった」ことにあります。もっといえば,前回の衆院選圧勝で党全体(議員も含めて)で「天狗になっていた」という点にあるでしょう。そういう意味では,今回の総括で党として天狗になっていた点を反省することは意味があることといえます。

ただ,官邸の危機管理能力の甘さにすべての敗因の責任を押し付けるのはどうなのでしょうか。
もし,自民党の候補者全員が落選し,さらに与党公明党の候補者まで全員が落選するようであれば,それは首相の責任が前面に出てよいでしょう。しかし,自民,公明とも当選している議員も結構いるわけですから,党の責任だけで片つけるのはあまりに都合よすぎです。
むしろ,落選した議員は,まず「自分はどうだったのか」を総括するべきなのではないでしょうか。特に大物議員ほど,「天狗になっていなかったのか」「有権者の声を日々聞いていたか」など見つめなおすべきでしょう。落選の答弁の「反省すべき点は反省し」というのは,まさにこういう点にあるでしょう。
そのようなことを棚に上げて,すべてを「党が悪い」というようでは,先が見えています。そうなると,どうせ「投票しなかった有権者が悪い」「後援会が悪い」「今の選挙制度が悪い」など,何かにつけ人のせいにすることしか考えなくなります。そんな態度で議員をやっていても,とても「国民目線」で仕事をやるとは思えません。

今回の自民党の総括それ自体には大切な意味があり,今後にとって有益だったと思います。大切なのは,それを次に生かすことなのです。自民党がこれを機に,国民目線を大切にする政党に生まれ変わることを期待したいものです。
一方で,有権者として,敗因を人のせいにだけしている議員や政党は,容赦なく淘汰するべきでしょう。また,衆議院議員で天狗になっていた輩がいたら,次回の選挙では容赦なく「NO」を有権者として示しましょう。天狗議員は,今おとなしくなってもすぐに天狗に戻ります。そもそも天狗になるということは,「国民よりも議員が偉い」と思っている証拠ですから。

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チャイナvsボーイング,悪いのはどっち

2007年08月24日 00時29分01秒 | 事故
チャイナエアラインの炎上事故の原因として,燃料タンクにボルトが刺さり,その穴から燃料が漏れたのではないかと事故調査委員会が発表しました。
ボーイング737-800では,過去に同じような事故が2例報告されていることから,構造上の問題も指摘されており,今後さらに調査を進めるようです。

事故機の燃料タンク、脱落ボルトで穴…海外に類似事例2例(読売新聞) - goo ニュース

責任なすりつけだけはやめて

チャイナエアライン側は,これを機に「ボーイングが悪い」と言ってくるでしょう。一方,ボーイング社側は,「ちゃんと整備していれば起こらないトラブル」といってくることが想定されます。
責任問題は後で考えられますから,まずは「再発防止」を考えてほしいものです。そのためにも,ボーイング社も進んで調査を行い,かつ情報を公開してほしいものです。もちろん,チャイナエアライン側も,整備計画をしっかりたてて,速やかに整備点検を行ってほしいものです。
あとは,日本の事故調査委員会が政治力に翻弄されずに中立公正な調査が行えるようにしてほしいものです。イメージ的には チャイナ<アメリカという位置関係にある日本ですから,決してボーイング社の肩だけを持たず,真の原因追求を行ってほしいものです。

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でんこちゃんもびっくり,首都圏電力不足かも

2007年08月23日 02時01分01秒 | 環境問題
東京電力が17年ぶりに電力の需給調整の要請を大口需要先に要請したようです。原因は,連日の猛暑によるエアコン使用の急増と,柏崎刈羽原発の停止など原子力発電所が使えないことによるそうです。

東電、17年ぶり需給調整 電力10社の発電量が過去最高(産経新聞) - goo ニュース

電気を大切にね

まず,誰が良い悪いは別にして,節電をすること自体は非常に大切なことです。首都圏在住の方に限らず,常日頃節電は心がけるようにしましょう。また,エアコンの温度も28度にするなど,とにかく気を使うに越したことはありません。
さて,その上で今回の件ですが,東電の自業自得といってしまえばそれまでですが,原発が使えないから節電してというのは本来的にはちょっと短絡的な発想なのではと思います。
確かに,原発が建設された背景として,「ピーク時の電力不足」が懸念されたからです。そして,ピーク時とはまさに真夏の日中です。すなわち,「エアコンのために原発ができた」といっても過言ではありません。とすれば,まさにこの猛暑を乗り切るためには原発は必需品であるといえそうです。
でも,本当にそうでしょうか。そもそも,「エアコンのための原発」という論理が本当に正しいといえるでしょうか。
実は,現在,水力や火力発電で止まっている発電施設は結構あります。そして,その多くは,ある程度のメンテナンスですぐに動かすことができます。
とすれば,この夏,無事乗りきることができるならば,そもそも「原発なくても電気たりるじゃん」ということになるのではないでしょうか。

また,この猛暑の原因を「地球温暖化」と言い切っている人たちが多いですが,その対策をきかれると,多くの専門家が「まず電気の無駄遣いを減らす」という急に小さな話になってしまいます。もちろん,冒頭にも書きましたとおり無駄な電気をこまめに消すことは重要です。ただ,温暖化対策といえるのか?とちょっとばかり疑問がありました。
しかも,一部専門家は,「原発は火力の用に何か燃やす訳ではないので,地球温暖化対策に持ってこい」などと説明しています。
しかし,そうともいえません。原発が海に流す水は,結構高温になっています。そして,これが海水温の上昇に影響したと考えられています。したがって,原発が地球温暖化の救世主になるというのは妥当ではありません。

電力問題と原発安全性問題とは切り離して考えるべきですが,ここぞとばかりに変な誘導をすることだけは止めてほしいと思います。

また,東電は「エコキュート」など電力をたくさん使う商品市場の開拓に務めています。しかし,電力不足に陥ると,それこそエコキュートは「絵に描いた餅」になってしまうのではないでしょうか。
このような商売を始めるならば,「安定電力の確保」が第一でしょう。東電の商売がどうなるのか,この点も注目です。

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安全性は中か下か,中華航空機炎上

2007年08月21日 00時04分46秒 | 事故
那覇空港で,中華航空機(ボーイング737-800)が着陸後爆発炎上するという大事故が起こりました。しかし,幸いなことに1人の犠牲者も出ませんでした。

中華航空機が爆発、炎上=乗員乗客165人は全員無事-那覇空港 (時事通信) - goo ニュース

使わなくて良かった・・

まずは,今回の事故で犠牲者が出なかったことは不幸中の幸いでした。わずか90秒間で乗員乗客全員が脱出できたということは,いろいろな混乱があったにせよ,その点は評価してもよいでしょう。

それはさておき,実は,今年のハワイ旅行を考える際に,チャイナエアライン,すなわち中華航空を使おうかという企画を本気で考えていました。安いからです。
しかし,一方で,ハワイ便に限定して話しますと,時間通り飛ばないとか,何かしらのトラブルが発生することが多かったようです。私の友人も,チャイナエアラインに乗った際,エンジンから白い煙が出ていたそうで,このことを客室乗務員に伝えたところ,「白い煙なら大丈夫。黒くなったら危ないよ。」と言われたそうです。以来,チャイナエアラインの利用を止めたようです。
今回の事故の原因はまだ正確にはよく分かりませんが,私個人としては,チャイナエアラインを使わなくて良かったと,ほっと胸をなで下ろしています。

ところで,中華航空は,過去にも様々な大規模事故を起こしています。そして,過去の事故の多くは人為的なもの(点検ミスなど)が大半を占めたようでした。
今回の事故原因は分かりませんが,人的要素が強いのであれば,いい加減経営方針を大きく見直して,再発防止に躍起になるべきでしょう。特に,中華航空は国営なので,社長がそのときの政権によってころころ変わっています。当然,経営方針もそのつど変わっているため,安全面についてどう考えていたのか,この点は今後しっかり検証してほしいものです。そのうえで,とかく評判の悪い安全管理については,評判回復のためにしっかりと体制づくりをやってほしいものです。
ちなみに,今回事故を起こしたボーイング737-800は,いわゆる最新鋭の飛行機でして,すべてがコンピュータ制御という,まさに「飛ぶスパコン」といえるものです。極端な話,機長は寝ていても飛行機を飛ばすことができるくらいの優れものです(もちろん,本当に寝ていたら当然墜落しますが・・。)。コンピュータ制御だから安全,というわけではありませんので,今後この点も大丈夫であったかは調査対象になると思われます。

なお,今回の事故を踏まえると,旅行前の「損害保険」は必携かもしれません。今回のような事故の場合にも威力を発揮するからです。これから旅行に出かける方,旅行用損害保険についても一度検討してみましょう。

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アメリカがくしゃみをすれば,日本は千の風になる?

2007年08月19日 20時37分40秒 | 経済全般
アメリカのサブプライムローンに絡む株安が世界中に影響し,日本も一気に全面安となりました。それに引っ張られてドル安も加速し,一時は1ドル111円にまで落ち込むなど,さまざまな影響が出始めています。

円、114円台前半=不安定な値動き続く-NY外為 (時事通信) - goo ニュース

個人的には円高大歓迎なんだけど

まず,超個人的な話からしますと,来月ワイハーに行く関係がありますので,これからしばらくは円高大歓迎なのです。あとは,今TCやドル現金を両替しようか,それとも円高が進むならばクレジットカードで買い物をしようかなど,自分中心で考えると今の傾向は大歓迎なのです。
だけどもだけど,経済界は戦々恐々としています。輸出関連メーカーにとっては,115円を割り込むことは死活問題らしいからです。ただでさえ原油高で経費が圧迫されて中で,円高が進めば,そりゃ経費だけが増えることになりますから,当然粗利は減ります。粗利が減れば,再投資が難しくなりますから,業績の成長は見込めません。下手すれば,またも給料カットということになりかねません。
もちろん,輸入業者は喜びますが,メジャー輸入業者たる石油関係業界は,「そもそも値上げが続いている」という状況からすると,円高の恩恵はあまり受けません。
結局,「自称景気がいい」という日本経済は,この一連の問題で,一気に失速する可能性があります。ただし,一方で,もともと景気が良くなかったという多くの中小企業からは,「でもそんなの関係ねー」という声も聞こえてきそうですが・・。

昭和の時代,「アメリカがくしゃみをすれば,日本は風邪を引く」という格言がありました。アメリカ経済がちょっとぐらつけば,日本は一気に不景気になるという意味です。
今回のサブプライムローンの問題は,ある意味では,当然発生が想定されることでした。アメリカとしては,リスクヘッジのために日本を含む多くの諸外国からの投資を求めていたわけで,そういう意味では,今回の株安はアメリカのリスクヘッジ策が見事に当たっただけに過ぎません。
問題はここからで,未だにアメリカ経済にすべてを頼っている日本経済がどうなるかということです。おそらく,アメリカのバブル経済はこれを機に一気に破綻する可能性があります。日本の15年くらい前の状態と非常に似ています。当然,アメリカバブルが崩壊すれば,アメリカの機関投資家の多くも資金回収に走りますから,日本の株も一気に放出されます。とすると,日本の株式市場は一気に下落することになります。しかも,アメリカ投資家の多くはもはや株を買う資金すらありませんから,日本市場から完全に撤退します。すると,日本市場は,日本人と中国人だけの市場となります。
ただし,中国人投資家も相当したたかですから,日本市場が冷え込んだと判断すれば,とことん底値を狙ってきます。つまり,しばらくは「売り」を中心にしていくことになります。一方,日本人投資家は,村上事件やライブドア事件の影響を引っ張っており,あんまり無茶な投資は敬遠する傾向にあります。それよりなにより,日本は決して景気がいいわけではありませんから,市場を引っ張れるような機関投資家はほとんどいないでしょう。

以上の状況を踏まえると,これからの日本市場は,かなり冷え込んでしまうのではという怖さがあります。かつてのように,「アメリカのくしゃみで日本が風邪」など生やさしいものではありません。アメリカのくしゃみが「日本の多臓器不全」を呼びかねないのです。多臓器不全,すなわち「日本経済の死亡」です。

ちなみに,イラク特措法の問題がいやな時期に絡んでいまして,民主党は11月1日までにこの法案を成立させない方向で進めています。特措法の是非は別にして,もしこれが否決された場合,アメリカは当然日本に対する事実上の経済制裁に出ますから,そうなるとふらふらな日本経済に一気にとどめを刺す可能性もあります。

以上はあくまでも最悪のシナリオです。経済ジャーナリストの多くは,今回の問題は短期間で解決できるとみており,日本経済の影響も最小限ですむと見ています。しかし,あらゆる可能性は考えておく必要があるでしょう。当然,日本企業としても,今以上にリスクヘッジの経営を構築する必要があるかもしれません。
そして,株式の個人投資家の方,今回の動きをどう読むかはあなた次第です。株を売るか,放置するか,買うか,その判断はすべて自己責任で決めましょう。
当然,私もドルにいつ両替しようかは,自己責任です。困った,困った・・。

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「頑張る」と「無理する」は全く別物

2007年08月18日 13時15分09秒 | 災害・危機管理
ここ数日日本列島は酷暑と言われる状態でして,熊谷や多治見で40.9度になるなど,体温より高い気温を記録した場所がかなりありました。一方で,熱中症等で亡くなる方々もかなりいたようです。
この時期,屋外の運動は極力控えるか,水分をこまめにとるなどして,水分不足と体温の上昇を押さえる必要があるようです。
そんな中,新党デブ党首としては,非常に悲しい出来事が起こりました。メタボ対策として減量のためのジョギングをしていた伊勢市課長がジョギング中に亡くなってしまったようです。

「メタボ侍」急死 減量作戦の伊勢市課長 休暇でジョギング中(産経新聞) - goo ニュース

屋外での無理な運動は慎みましょう

まずこの課長や今回熱中症でお亡くなりになった方々のご冥福を心からお祈りいたします。同時に,改めて,「熱中症対策は万全にとるように」と強く主張します。特に,水分については,喉が渇いてから飲むのでは手遅れです。30分間隔で適量の水を飲む必要があるそうです。更に,お茶は利尿作用があるため水分補給には不向きで,いわゆるスポーツドリンクがミネラル分も補給できてベストだそうです。

さて,ダイエットについてですが,健康管理のための運動はどんどん行うべきですが,無理な運動というのは,医学的に見ても体にはあまりよくありません。まして,真夏の屋外での運動というのは,本来ならば止めた方が良いくらいです。夏はやはり「水泳」に限ります(と言いながら,この夏は全く泳いでいません(^_^;)。
といいながら,実際は「必要に迫られて」運動をする人が多いのも事実でしょう。ただ,それでも「無理をする」ことは命に関わる問題となるのです。
日本では,長年に渡り,根性論がスポーツ界でまかり通ってきました。「心頭を滅却すれば,火もまた涼し」という格言をネタに,「暑いと思うのは気合いが入っていない証拠だ」などといって炎天下を走らされ,また「水を飲むとばてるから飲むな」などと言われて,数時間全く水を飲めなかったなどいう練習メニューが数年前までまかり通っていました。ひょっとしたら,今でもまかり通っているかもしれません。
このように,根性論というのは,結局「無理をすれば,いつかは結果が出るだろう」というものなのです。言ってしまえば,旧日本軍の太平洋戦争における戦術とほとんど同じです。
しかし,根性でかわせるものには限界があります。根性だけでは体力は維持できません。もちろん,ここ一番という場面では根性論が必要であることは否定しませんが,やはりこれからは「スポーツ科学」をベースにした合理的な運動が望ましいといえるでしょう。

ただ,ここで誤解してはいけないのは「頑張るな」という意味ではないということです。頑張るというのは,合理的な運動の枠内において,自分の実力の120%を出せるようにするということです。したがって,枠内においては無理をする場面もあるかもしれませんが,枠を超えてまで無理をすることは頑張るとはいえないのです。
しかし,実際には,スポーツ,特にダイエットをする人は,事前にスポーツ科学を学び,自分にあった運動法や,どこが合理的運動の枠内なのかを把握しない人が大半ではないでしょうか。だから,どこかで「根性論的ダイエット」がまかり通っているといえるでしょう。しかも,「業務命令」などというプレッシャーがかかれば,それはなおのこと「無理をする環境」にあるといえるでしょう。
今回の課長も,「市長にできて部下ができないとは何事だ」などと言われないようするためなどという心理的プレッシャーがかけられており,無理をしてしまった節が伺えます。メタボ対策は必要なことですが,「無理にしかも一気に減量させる」というのは,非常にリスクの多い手法であること,ましてそれを事実上の業務命令で行わせることは,一歩間違えれば死を伴う行為であるということを認識してほしいものです。そういう意味でも,新党デブは「ダイエット禁止法」を公約に打ち出していたのです。
ただ,ダイエットのために頑張ることは良いことです。無理をしないで頑張りましょう。ビリーのビデオがうけているのは,スポーツ科学を踏まえた上で,「無理をしないが頑張れる」という枠内すれすれの頑張りができる内容になっているからではないでしょうか。当然ですが,ビリーのビデオを日中屋外でやったり,閉め切りの屋内でエアコンなしでやることは完全に枠を超える行為となりますので,ご注意を!

ところで,そう考えた場合,今日明日マラソンを予定している萩本欽一さんに対し,「頑張れ」という声援を送ることは,実は「命をかけて無理をしろ」という声援を送っているのに等しい行為といえます。私は,この番組はまともに見ていないので何ともいえませんが,欽ちゃんに本当に頑張ってほしいのであれば,明け方以降については,「もう止めて」というのが,本当の声援だといえます。本当に頑張れるのは,太陽の出ていない夜くらいでしょうから。

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