あれは,あれで良いのかなPART2

世の中の様々なニュースをばっさり斬ってみます。
ブログ界の「おか上彰」を目指し、サボりながらも頑張ります!

ガッツだぜ,オリーバーカーン,ナイスだぜ,日本のジャッジ陣

2006年07月09日 20時16分09秒 | スポーツ全般
ワールドカップ3位決定戦は,3対1でドイツが勝ちました。
また,この試合,日本の上川氏が主審を,広嶋氏が副審を務め,そつなくジャッジングをこなしていました。

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カーンの勇姿もこれが最後か

ドイツの勝因は,「カーンのスーパーセーブ」と言っても過言ではないでしょう。4年前の全盛期だった頃を彷彿させるキーパーぶりでした。おそらく年齢的にはこれが最後のワールドカップ,監督もカーンに対するはなむけのつもりでの出場だったと思いますが,はなむけどころではなく,ものすごい働きぶりだったと思います。まだまだ4年後を目指してもいいのでは,っていう感じでした。

また,日本のレフリーが主審と副審を務めました。彼らの功績は大きいと言えます。サッカーは,日本代表の選手ばかりが目立っていますが,実は審判陣もかなり充実してきています。この辺りが今後世界選手権に出ていけるようになれば,国内でのレフリーレベルの工場も期待できます。そうなると,選手だっていい加減なプレーをすれば,国際レベルでのジャッジを受けてしまうことから,ちゃんとしたプレーを行うようになり,結果選手層のレベルも向上する,そんな方程式も期待できるかもしれません

とにかく,この試合は,ドイツやポルトガルのみならず,日本にとっても非常に有意義な試合であったといえます

ちなみに,私も昔サッカーの審判をやろうと思ったことがありました。しかし,審判試験の要綱を見て止めました。「体力審査」があったからです
走れない,持久力がない,こんな私には無理だと思い,速攻で応募を止めました。
んー,体力付けておけば良かったなあ,と最近になってちょっと反省しています。

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あたなの町は財政破たんしないでしょうか

2006年07月09日 04時30分27秒 | 地方自治
先ほどの夕張市の記事を踏まえて,具体的に破たんしうる市町村の要件を私なりにまとめてみました。
次の要件のいずれかを充たす市町村については,財政破たんの可能性があり,3つ以上該当する場合は,ここ数年以内に財政破たんする可能性が極めて高いといえる可能性があります。
また,松本さんのブログにおいて,市町村の経営力を調べる目安が記載されています。こちらも併せて参考にしてみてください。
皆様の市町村について,一度検討してみましょう。

1 最近市町村合併をしたが,その理由がよく分からない。
2 市町村合併に伴い,意味不明な施設が建設された。
3 市町村合併をしなかったが,財政力指数が0.4以下だ。
4 原子力発電所または大規模な産廃廃棄場が建設され,20年以上経過した。
5 主力1,2社程度の企業城下町である。
6 住民のクチコミで「この施設無駄だよねえ」と言われている施設が3つ以上ある。
7 似たような施設がなぜか複数存在する。
8 首長の支持母体に建設関係企業が多い。
9 決算中公債費(借金返済額の割合)が10%を越えている。
10 予算の歳入及び歳出中,ここ数年で急激に割合が変化している不可思議な割合の項目がある。
11 施策に市町村独自のカラーが全く出ていない。
12 市幹部に,国または都道府県からの派遣職員がいる。

以上です。まあ,これは私の主観ですが,複数該当している場合は,特に町の動向について注目しておく必要があるでしょう。破たんしてしまうと,住民生活にも影響が出るため,もはや手遅れとなってしまいますので。

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夕張市問題,悪いのは市だけ?

2006年07月09日 03時58分49秒 | 地方自治
テレビ朝日「サタデースクランブル」で,夕張市の問題を取り上げていました。
そこでは,観光都市とするために多額の税金を費やして様々な「無駄施設」を建設したことがけしからんという論調で報じており,夕張市の政策の甘さを指摘していました。

livedoor ニュース


本当に夕張市だけの責任かなあ?

番組を見終わった感想でした。
もちろん,夕張市が無責任であるとは全く思いません。ただ,番組の中でちょろっとだけ触れていた「これらの施設は補助金で作られた」という点,ここが実はこの問題の肝なのです。しかし,残念ながら,この点についてメスは全く入れられていませんでした。
夕張市の場合,炭鉱が閉鎖したこと及びそれに伴う人口減少によって,急激な財政難に陥ってきました。そこで,この場合の対応として,国や北海道が「各種事業に対する大規模な補助金交付」と「特別地方交付税」によって,市に対し,新たな産業支援及び財政支援を行っていました。
それを踏まえて(なのか,それとも押しつけられたのかは不明ですが),夕張市は「これからは観光だなあ」ということで,観光拠点を整備するために様々な施設を整備した,という構造になっています。
したがって,まず第1に注意しておくべきことは,「無駄施設と報じられた施設の多くは,実は市独自のお金は思っているほど投入されていない」ということです。

また,この補助金,実に面倒なものです。簡単に言ってしまうと,「使わなければいけない」お金なのです。
したがって,例えば,夕張市が1億円の施設を作りたいと思っていたとしても,国からの補助金が2億円出るという制度になっていた場合は,2億円以上のもの(普通は半額補助という場合が多いから,この例では4億円)を作らなければいけないのです。まして,補助金を余らせて返還するなんてもってのほか,そんなことをした日には,「おめーに渡す補助金はねー!」と次長課長の河本のように国や北海道から言われてしまい,今後の補助金は大幅に削られてしまいます。
つまり,補助金を使う事業の場合,「絶対に補助金を使い切る」ということが制度上求められているのです。
そして,もちろん,この補助金,原資は税金ですが,もとを正すと夕張市民以外の税金がかなりを占めていることになります。
夕張市に限りませんが,このような国の「補助金行政」,これが財政を圧迫している要素の一つといえます。

次に,市の借金がふくれた事情として,補助金を利用できない事業については,市債により事業を行っていたが,その返済として「地方交付税交付金」が利用されていたため,市は「わずかな負担で大丈夫」と思いこんでしまっていた点にあります。
すなわち,観光施設建設事業については,すべてが国庫補助の対象になるわけではありませんから,ある程度は市単独事業として整備せざるを得ないことになります。ところが,当然夕張市に限らずすべての市町村ではそんなお金を持っているわけありません。したがって,金を借りる(市債発行)ということになります。
ところが,バブル期には国の「地方の借金じゃぶじゃぶ政策」によって,市町村の大きなプロジェクトに対して,75%の借金を可能とし,その返済原資として半分近くまでは交付税を投入することとしたのです。
そうすると,例えば,1億円の事業を行った場合,その年の市の持ち出し金は2500万円となり,残り7500万円は20年くらいかけて返済するため,1年あたり375万円の返済額になります。そして,その半分が交付税とすれば,市の負担は1年あたり188万円+金利となります。
おお,こりゃ便利だ,と思っていろんな事業を手がけてしまったことになりますが,ちりも積もればなんとやらで,あるところで「あれ,借金多いなあ」ということになってしまったわけです。こうなると,いわゆる多重債務者と構造は同じです
しかし,こうならないように,この制度を使うためには,必ず北海道が間に入り調整を行います。北海道は,「借りすぎに注意しましょう」と警告を発する責任があり,場合によっては,制度の適用を見送らせるくらいの指導権を持っていたはずなのです。
ところが,北海道がそこまで強権に出たということはなかったようで,むしろ逆に「じゃぶじゃぶ借りましょう」的な指導をしていたようです。
とすると,多重債務者となった夕張市を後押ししていたのは,実は北海道だ,ということになるでしょう。

さらに,炭鉱閉山に伴う特別交付税等も減額されてきているため,税収の減額と相まって,収入も激減してしまいました。そして,それを補うための減税補填債の返済が増加してきました。その点も財政破たんの大きな要因であったといえます。

もちろん,「観光都市」を看板に,今後のしっかりした検証をすることなく事業を計画した夕張市に責任があることは言うまでもありません。まして,財政破たんを隠すために,決算までごまかしていたという点に弁解の余地はないでしょう。
しかし,夕張市の財政破たんは,防ごうと思えば防げたところ,現行の財政制度によって逆に国や北海道が夕張市の財政破たんを後押ししてしまった,いやむしろ財政破たんの主犯格であるともいえるのです。
現在のところ,国も北海道も,そして各マスコミも,みんな「悪いのは夕張市1人だけ」というスタンスで臨んでいます。しかし,本当にそうなのでしょうか。
私は,以上のとおり「夕張市を破綻に追い込んだのは,国の制度と政策,そして北海道の国から市町村へのスルーパス政策の姿勢」に大きな問題があったと考えます。

そして,もっというと,今後破たんする市町村は確実に増えます。また,国の14兆円財政削減を検討していると言いますが,今のような補助金行政自体を見直さない限り,根本的な無駄遣いを減らすことは不可能です。
補助金行政や公共事業自体を悪いとはいいません。夕張市だって,うまく活用できれば,むしろ町の復興になったかもしれません。
しかし,夕張市は現在の制度によって破綻に追い込まれたといえます。
第2,第3の夕張市が発生しないよう,国や都道府県は,「そもそも論」の部分をしっかり見直すべきでしょう。

そう言う意味では,このテレビ朝日の番組,ちょっとつっこみが弱かったし,見方によっては,政府広報状態だったなあ,と思い,ちょっとばかり残念でした。ただ,どこもボーナス問題ばかりに終始している中,多少切り込んだ点は評価できる番組でした。

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