あれは,あれで良いのかなPART2

世の中の様々なニュースをばっさり斬ってみます。
ブログ界の「おか上彰」を目指し、サボりながらも頑張ります!

麻生総理,追加経済対策という名の大博打を打った

2008年10月30日 23時55分10秒 | 政治・選挙
麻生総理が追加経済対策を発表し,全世帯給付金や高速道路1000円など総額5兆円の政策内容について発表しました。また,これと併せて,3年後の経済状況を踏まえて消費税増税もあり得ると明言しました。
一方で,衆議院の解散については明言を避けました。

首相、追加経済対策を発表…3年後の消費税引き上げも表明(読売新聞) - goo ニュース

いろんな意味での大博打

この追加経済対策,当然の前提として,>第二次補正予算で認められる必要がありますから,これがすぐに実行されるという意味ではありません。
とはいえ,補正予算を通すということは,衆議院の解散はないという前提になりますので,特に野党側からの批判は当然想定の範囲内だと思います。
にもかかわらず,なぜあえて追加経済対策をここで発表したのでしょうか。それは,「麻生総理は大博打を打ったから」といえます。
その博打の内容は次のとおりです。

1 これで本当に景気が良くなるかという博打
2 解散を引き延ばしたことで自民党支持者を増やすという博打
3 政策を民主党案とかぶらせたことで,民主党の審理拒否を防ごうという博打
4 この案を民主党がのまかったから解散したということにして,民主党支持を減らそうという博打
5 消費税問題をはっきり出すことで,次の選挙の争点を消費税問題一本勝負にしようという博打


これらについて簡単に説明します。
1については,結構多くの経済評論家が,真水5兆円規模の経済対策で景気が良くなるかという点について懐疑的な考えを持っています。
私もそれは同意見です。また,政策の内容は,一見低所得者の人への恩恵もありそうですが,実はその方の恩恵は小さいものです。例えば,給付金については,低所得者の方については,そのまま借金などの返済に回されることが予想されます。すると,消費にお金は回らず,逆に銀行にお金が集まってきます。また,高速道路の休日値引きは,ETC限定ということから,結局機械を購入しなければならず,日々の生活に追われている人への恩恵にはなりません。1兆円を地方に配布することも,結局地方で財調に積んでしまえば無意味です。中小企業融資枠の増額については,まず審査基準の見直しと,議員の口利きを廃止するなど「ハイエナの排除」をしなければ,肝心な中小企業にお金は渡りません。
しかし,動かし方で経済効果は相当大きなものにもなり得ます。麻生総理は,こうした経済効果を期待して,効果は小さいことを承知の上で,大きな効果を期待しての大博打を打ったと言えるでしょう。

2については,現状では日々自民党支持者が減少している状況において,今すぐに解散総選挙をしないで,あとで解散総選挙をしたとしても,むしろ今より自民党の勝ち目はなくなってきます。
そこで,選挙対策の起死回生の一打として,「景気対策をやったぞ」などという看板を掲げて自民党支持者を増やし,選挙の大敗を防ぐという博打を打ったと言えます。

3については,この追加経済対策の大半は,従前から民主党が主張していた内容です。つまり,言い方を変えると「民主党案を飲んだ」ともいえます。
そうすると,民主党としては,この案に対し,正面切って反対することができなくなります。反対することは自己否定につながるからです。
であれば,この審理に民主党は応じて来るであろうし,当然第二次補正予算案の審理にも応じてくれるであろうという博打を打ったと言えます。

4については,3の延長で,もし民主党が審理に応じなかった場合,解散の時のコメントとして,「だって民主党が審理に応じてくれなかったんだもん」と言うネガティブキャンペーンに走ることが可能となります。また,「不景気なので景気対策を大々的にやろうとしたのに,民主党がそれを拒否した。だから,景気が悪い原因は民主党にある」など,景気対策が講じられなかった原因をすべて民主党に押しつけることで,その後の選挙を優位に持っていこうという大博打であったと考えられます。

5については,選挙直前に消費税増税話は本来はタブーです。しかし,ここではっきりと明言しました。それにより,選挙の争点に「増税」が加わることになります。
しかし,増税の趣旨が,「中福祉,中負担の社会」とある程度具体的なイメージを提示したことで,今後の福祉政策と増税が抱き合わせであるというイメージを作り上げることに成功しましたので,「福祉を維持するなら増税も仕方ないのか」とのイメージを植え込ませ,選挙戦において「福祉を一番考えている自民党」という看板を掲げることで選挙を優位に戦えるのではないかという博打を打ったと言えます。

以上が,追加経済対策に込められた麻生総理の博打の内容です。
今の自民党は,現状では真っ向勝負をしても選挙では勝てません。勝てないからこそ,「一発勝負の大博打」が必要なのです。
あとは,この一発勝負,果たして吉出るか凶と出るか,カギを握るのは「野党の出方」にあります。特に民主党は,この大博打の空気を読んだ対応をするか,それともいつもの「とりあえず反対」戦略に出るのか,ここが運命の分かれ道です。
経済政策という名の選挙対策なのです。

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Qちゃん,お疲れさまでした

2008年10月28日 18時39分07秒 | スポーツ全般
高橋尚子が現役引退を表明 「プロの走りができない」と説明(共同通信) - goo ニュース

マラソンの高橋尚子さんが,現役引退を表明しました。プロとしての走りができないとのことですが,一方で完全燃焼できたとも記者会見で述べていました。

お疲れさまでした。まずはゆっくり休んでください

Qちゃんの引退については,一部から「タイミングが遅い」とか「今さら何を言っている」などというネガティブな見解を持っている方も結構いるようですが,少なくともシドニーで金メダルを取ったことやその他の国際大会でいろいろな実績を残したという事実に変わりはありません。そして,そのことを私たちに真似しろといっても無理な話です。したがって,それだけでもQちゃんに対し,リスペクトできます。
だからこそ,私は,純粋に「本当にお疲れさまでした」と言いたいと思います。

引退のタイミングとは本当に難しいものです。人気絶頂で辞めることもあれば,本当にぼろぼろになってから引退ということもあります。どっちがよいのか,それはどっちとも言えないでしょう。今日の記者会見でもそのような質問を受けていましたが,自分が思ったときが辞めどきといえるでしょう。
例えば,清原選手の引退のタイミングが本当に良かったのか,それは誰にも分かりません。もっと早くという意見もあれば,まだいけるという意見もあります。結局,清原さんが決めたからベストタイミング,というしかないのです。

とにかく,まずはQちゃんにはゆっくりと休んでほしいと思います。その上で,今後どうするか,考えていけばよいでしょう。
もちろん,個人的には,後継者育成としてマラソン選手をどんどん育ててほしいと思いますが,コーチばかりが能ではありません。ここは,Qちゃんらしい奇抜な発想も大いにありだと思います。

改めて,「本当にお疲れさまでした

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大人の対応と子供の喧嘩

2008年10月27日 23時42分08秒 | 事故
「妻の死無駄にしないで」夫が会見…妊婦受け入れ拒否(読売新聞) - goo ニュース

妊娠中の女性が脳内出血になってしまったが,救急病院で受け入れ拒否があいつで,3日後に亡くなってしまった事件に関し,亡くなった女性の夫が記者会見に臨みました。その席上で,「誰も責めるつもりはない。ただ,妻の死を無駄にしないで」などと発言しました。
一方,石原都知事と舛添厚生労働大臣は,お互いに責任のなすりあいをしています。

亡くなった方の夫は本当に紳士だ

記者会見をニュース報道で拝見しましたが,この夫は実に冷静にかつ的確に発言をしていました。私が同じ立場であれば,あんな冷静に発言なんてできないでしょう。また,近年はやっている「他人なすりつけ」的な発言もまったくなく,むしろ「個人責任を問わない」と極めて寛容な姿勢で臨んでいたことは,もはや紳士というレベルにあるといえるでしょう。
今回,いわゆる「飛び込み出産」でもないく,また発病したときはかかりつけの医師の診断を踏まえて救急車を呼んでいるため,この夫や家族としては,「十分やれることはやっていた」といえます。その上で,この惨事に巻き込まれたわけですから,本来であれば怒り心頭に達しているはずです。しかし,それを表面に出さず,とにかく「社会システムが変わってほしい」と発言されることは,まさに「自分のような思いをする人がこれ以上現れないでほしい」という強い思いに他なりません。
この夫には,本当に頭が下がる思いで一杯ですし,またこの方が言うとおり,これを機に社会システムをもっと検証し,改善できるところは改善するべきでしょう。

一方,お粗末なのは,石原都知事と舛添厚生労働大臣です。今回の事故の原因について,「医師不足は厚生労働省のせい」と言えば,かたや「医師を適正配置しないのは,知事の責任」と応酬するなど,「責任のなすりあい」をしているにすぎません。責任を認めると損害賠償責任が発生すると思っているのかもしれませんが,大切なことは,「どっちの責任でもいいから,まず原因がどこにあるのかをしっかり追求すること」が第一なのです。しかし,残念なのことに,この2人はこうした検証作業を放置して,責任のなすりつけ合せあいを繰り広げています。
これでは,同じようなことがまた発生してしまいます。そうなると,この夫は本当に悲しい思いをするでしょう。

今回の問題,原因は一つではありません。いくつかの要素が混ざった結果です。
知事と大臣は,責任のなすりつけあいをする暇があれば,まずは事案に真っ正面から向き合い,その原因を検証し,真摯に反省した上で,改善策を講じるべきでしょう。
その上で,医師不足,システム不十分,病院不足などなどの原因について,修正していくべきです。
くだらないガキの喧嘩をしている場合ではないのです。

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結婚できない事情があるなら潔く

2008年10月26日 22時55分41秒 | 裁判・犯罪
山梨で式当日のホテルに放火 39歳「結婚できない事情」(共同通信) - goo ニュース

結婚式当日に結婚式場をキャンセルした新郎が,その結婚式場に放火をしたとして逮捕されました。
警察では,放火をした動機などについてさらに追求するとのことです。

キャンセルするなら人に迷惑をかけないでね

この事件,結婚式を当日キャンセルした事情っていうところが大きなポイントかと思います。
朝日新聞の報道では,この容疑者が「結婚するのが嫌になった」ということのようですが,どういう事情があったのかなどについては,今後の捜査で明らかになるでしょう。
ただ,どんな事情であれ,少なくとも絶対言えるのは,「結婚式場に迷惑をかける必要はない」ということです。
当日キャンセルとなると,おそらく当初の費用のほぼ全額がキャンセル料となるため,式場としては実質損害は最小限となります。一方,新郎新婦側は,結婚式を行わずに結婚式代を全額支払うため,かなりの損害となります。まして,ご祝儀も入ってきませんので,この損害はただならぬものではありません。
でも,それを承知の上でのキャンセルな訳ですから,それは甘んじて受けるべきです。まして,新郎は40歳に近い訳ですから,そんな社会常識くらい普通に持っているはずです。
もしも,「キャンセル料を払いたくなかった」という理由で火を付けたのであれば,結果的には「放火の修理代も付加される」ということで,更なる経済的負担を増やしただけで終わるでしょう。のみならず,今後の裁判如何では実刑も当然あるため,相当な社会的信用の失墜が予想されます。いずれにせよ,「自分の損害は半端ではない」ということになります。
百歩譲って,今回のトラブルの原因がすべて新婦側にあったと仮定しても,式場に火を付ける正当な理由には全くなりません。双方で「金による解決」しかないのです。

今回の容疑者が同世代なだけに,どんな事情があったにせよ,「もう少し大人の行動を取れよ」といいたいものです。

ただ,今回の報道で素朴な疑問点が一つ。
共同通信などの報道では,「被害は8平方メートル」とあるのに対し,朝日新聞などの報道では「被害は20平方メートル」となっています。
いったい,どちらが正しいのでしょうか。1,2平方メートルくらいの数値であれば誤差だと言えますが,ここまで数字が異なっているのは不思議です。通常は,警察の発表の数値をそのまま出しているため,数値がずれるということはあまりありません。
今回ここまでずれているのは,これまた不思議としかいいようがありません。

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円高,株安,原油安進行中,今はじっと我慢の子

2008年10月25日 22時12分09秒 | 経済全般
株価がついに7000円台に突入し,また円も一時90円台になりました。さらに,原油も70ドル台まで急落するなど,ここ数ヶ月,乱交相場が続いています。

東京株、終値811円安の7649円 円高加速に懸念(朝日新聞) - goo ニュース

風評不安を信じないで

なんていいながら,私もこのブログで結構不安を煽ってしまったかもしれません。
たしかに,このままでは本当に日本経済はおかしくなりますし,その経済対策として,従前どおりの「公共事業をジャブジャブ増やす」戦術をとっても,もはや日本の景気はよくならず,かえって日本経済にとどめを刺しかねません。
だからこそ,新たな経済政策を政府で考えるよう苦言を呈していたのです。決して,生活不安を煽ったわけではありません。

とまあ,言い訳はこの程度にして,現実問題として,この状況をいかに乗り切ればいいでしょうか。
中小企業経営者や会社員としては「耐える」以外にすべはありません。特に,中小企業については,銀行が裏切るかどうかを見極めるしかないでしょう。
一般投資家の方は,この相場時期については,「ここで儲ける」と考えない方がいいです。こんな不安定相場,素人が手を出すのは危険です。こういう時期は,「じっと耐える」に限ります。
「今が買い時」という話もありますが,それは,「長期保有」でかつ「安定企業」である株式に限るでしょう。もちろん,これは完全に自己責任で判断していただきますが。
あとは,「景気回復にはお金の流通」といわれていますが,個人消費レベルでは,「焦らずに普通の生活」に限ります。そもそも,そんなに生活費に余裕がないわけですから,消費にお金を回せるはずがありません。だから,「普通」でいいのです。特別にけちることもありませんが,豪遊する必要もないのです。「生活の安定」を第一に考えておけば十分です。

今の日本経済は,「円が海外に流出している」状態ですが,今の状態は「やがて色を付けて戻ってくる」訳ですから,いずれはマネーサプライが増えてきます。そうなると,多少なりとも日本経済は落ち着きを戻します。とにかく,今は耐えるだけなのです。

世界恐慌を懸念する声も多くありますが,そこまで考えなくて大丈夫です。はっきり言ってしまうと,今の不景気は,単に「バブル不況の延長」にすぎないからです。つまり,数年前にあったといわれる「歴史的最長好景気」は数字のトリックにすぎず,その期間もずーっと不景気だったわけですから,むしろ庶民生活はバブル崩壊後,そんなには変わっていないのです。
それよりも,風評を気にせず,今は自分の考えでじーっと耐えてください。
そして,政府はこの耐える生活に対する支援をするべきなのです。それが,景気対策なのです。

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ちっちぇー話だなあ・・

2008年10月22日 22時43分33秒 | 政治・選挙
麻生総理が夜な夜な高級ホテルのバーで飲み歩いていると記者団に追求されたところ,逆ギレしたそうです。

夜会合、今後も続ける=ホテルのバー「安い」-麻生首相(時事通信) - goo ニュース

そりゃそうだようなあ,こんなちっちゃな話

記者団が何を言いたかったのかは察しが付きます。要するに,「庶民の生活が厳しいっているのに,総理が高い店でしか飲んでいないっていうと,本当に国民の生活実態を知っているのか。」っていうことを追求したいのでしょう。
しかし,一国の総理が,他の国の偉い人を招待するのに,新橋のガード下でできるでしょうか。もうちょっと身近な例で行くと,会社の接待をチェーン店居酒屋でできるでしょうか。結婚式や葬儀のお清めの席を立ち飲みのお店でできるでしょうか。
それと同じことです。TPOに応じて飲み屋なんて使い分けるのです。

総理の経済感覚が麻痺しているっていうことを追求したいのであれば,こんなちっちゃいことでなく,もっと「経済政策に対する本筋」から追求するべきでしょう。仮にも大手マスコミ記者なのですから,それくらいの経済知識は普通にあるはずです。今回の2兆円規模の低額減税がどの程度景気浮揚効果があるのか,貸し渋り対策でどの程度中小企業が救われるのか,財源の埋蔵金は本当に使用できるのか,民主党との主張の違いはどこにあるのか,試算すると自民党案と民主党案とでは,どっちが経済効果があるのかなどを各社の視点で真っ向から追求するべきです。
総理がどこで飲もうと食べようと,どうでもいいことです。もっと,本筋を追求しましょう。マスコミの役割は,「そういう経済理論をいかに国民に分かりやすく伝えるか」なのです。
ちっちゃい話にとらわれすぎて,肝心な幹を見失うことのないようにしてほしいと思います。

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選挙前だ,ほればらまけ,ばらまけ,エサをばらまけ

2008年10月21日 22時34分40秒 | 政治・選挙
政府与党が2兆円規模の低額減税を検討しているようです。また,低額減税の恩恵にあずかれない低所得者に対する給付金支給や,高速道路終日無料化なども検討しているようです。野党からは,具体的財源についての追求が予想されています。

低所得者へ給付金、財務相が検討指示 追加経済対策(朝日新聞) - goo ニュース

ばらまいたものは必ず取り戻す

このばらまき政策,建前は「景気対策」ということになります。確かに,経済学の教科書では,「不景気では減税してお金の流通を促進させる」とありますので,まさしく教科書通りの政策であるとも思われます。
しかし,減税の意味は,あくまで「流通促進」にすぎません。また,経済学は,「国の財政」は考慮しませんので,無意味に減税するというのは,一歩間違えると「国の財政破綻」につながりかねません。
この辺りのバランスを考えたうえでの減税であれば,「納税者たる国民よし」,「流通が促進されることで企業商店よし」,「景気が回復し,国の財政赤字削減されて国よし」という三方良しの状態になります。
ところが,こうした事情を考えず,単に「選挙対策でのばらまき」ということになると,事情は全く違ってきます。ばらまき減税の場合,必ずしもそれが流通に反映しませんから,「納税者たる国民よし」かもしれませんが,その他の部分はまったくよしになりません。代わって,「国民の人気を得た与党よし」の二方良しにしかなりません。しかも,「国民良し」だって,突き詰めて考えると,「財源の穴埋めを何かでしてもらう」ということで,別途増税や何らかの負担増が想定されますので,決して「よかった,よかった」と手放しで喜べません。

もちろん,景気対策は最重要課題です。そして,減税について一定の効果は認められます。ただ,やはり「減税における客観的な予測効果」や「具体的財源」,そして,「その後の対応(特に消費税増税の方針)」についてしっかり国民に提示し,国民の理解を得るべきでしょう。
単なるばらまきでは,100%しっぺ返しが来ます。「アメとムチ」という言葉があるとおり,美味しい飴だけではすべてがうまくいくはずがありません。
今回の低額減税の方針が,果たして本当に先を見据えたものであるのか否か,今後の政府の説明をよーく聞きましょう。
繰り返しますが,目先のアメだけにとらわれると,絶対にそれ以上の損失や負担が待っています。そのことだけは肝に銘じておきましょう。

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赤城山,埋蔵金もいいけど,紅葉もね

2008年10月20日 00時52分17秒 | ハワイ・旅行
赤城山に埋まっているとされる徳川埋蔵金の発掘作業をまた糸井さん達が始めたようですが,それはそれで興味があるところです(でも,残念ながら埋蔵金はないというのが持論ですが。)。
それはさておき,この週末,近所ということもあって,赤城山の紅葉を見に行ってきました。埋蔵金探しと違って,現実的な旅,っていうことになります。
とりあえず,日中は混むこと,今回は車でぱーっと行けるところ(ハイキングはしない)っていうことから,お昼に出発し,さくっと帰ってくることに。群馬にいると,こうやって紅葉の名所に気軽に行けるというところが魅力かもしれません。

さて,赤城山の大沼に到着しましたが,何か「???」な感覚を持ちました。確かに紅葉ピークなのですが,紅葉の「紅」の葉がほとんどありません。黄色と茶色なのです。
もちろん,これはこれで美しいのですが,日本人のDNAっていうか,私の勝手な感覚として「紅葉にはモミジが付きもの」と考えていただけに,何か拍子抜けした気分でした。
そんな気分をよそに,とりあえず大沼から赤城神社に向かいます。

赤城神社からのぞむ。結構綺麗だったなあ。

神社は改築したらしく,「紅満開」っていうか,真っ赤な神社に生まれ変わっていました。この赤色で気分が落ち着いてきました(牛か??)
ただ,神社それ自体はそんなに大きなものではありません。また,橋を渡ってきましたが,車で来れば,裏側の駐車場からさくっと行くことができます(結構駐車場も開いていたので,大沼に車をおいてきたことを少しだけ後悔しました。)。

さて,次は「小沼」に向かいます。今回は(も?),大沼のスワンボートには乗りません(でも,フェラーリカラーのジェットボートにはちょっとそそられるものがあったのですが,ただあれって商標大丈夫なのかなあ??)。
大沼から車で5分くらい上りますと,小沼に到着です。ここは,大沼と違って,お土産屋もなければボートもありません。まさに「何もない場所」です。
何もないからこそ,「静寂さ」を堪能できるポイントなのです。

小沼周辺の様子。人は少ないし,静寂を楽しむには最高。

しかも,紅葉は,こっちの方がなんか綺麗に見えます。心洗われるひととき,って感じでしょうか。ようやく,「いやあ,紅葉を見に来てよかったなあ」と感じられました。
そうだ,群馬に行こう」と,JR東海のCMをパクルようなコピーが頭の中をよぎったくらいです。

とまあ,今回はほんのさわりだけの紅葉狩りでしたが,短時間でも十分楽しめる場所,それが赤城山だと思います。
本来ならば,ここからハイキングコースに行ったり,覚満淵を散策するなど楽しむことができるのですが,完全に端折りました。
日が暮れる前に帰ることにしましたが,途中ちょっとだけ渋滞に巻き込まれたものの,ほとんど問題なく帰ることができました。

赤城山,おそらく,来週が紅葉のラストウィークになることでしょう。とはいえ,まだまだ楽しめますし,来週あたりですと,「赤城,榛名,吾妻」あたりの紅葉をハシゴして楽しめるかもしれません。
こんな群馬の旅,いかがですか?帰りには温泉で一日の汗を流して帰れば,もうあなたは「上州っこ」ですよ!

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12道府県で不正経理,でもその原因は補助金制度にある

2008年10月19日 18時47分45秒 | 地方自治
会計検査院が12道府県の国費補助事業について検査を行ったところ,すべての道府県で不正経理があることが判明しました。その金額は総額5億5千万円にのぼりますが,各地自体の知事とも,私的流用は否定しました。
国は,補助金の返還などを求める方針とのことです。

12道府県、不正経理 架空発注や流用5・5億円、裏金にも 会計検査院指摘(産経新聞) - goo ニュース

悪いのは自治体よりもむしろ「今の補助金制度」

このニュースを聞いて,「やっぱり地方自治体の予算管理はずさんだなあ」とか「みんなやってるんじゃないか」,さらには「知事や担当者がやったことは犯罪行為だ」などという批判が繰り広げられています。
確かに,こうした批判は一部では事実だと思います。補助金である以上,もとは税金ですから,1円たりともいい加減に使ってはいけません。それは当然のお話です。
したがって,今回の会計検査院の指摘は真摯に受け止め,二度と同じような不正経理が発生しないようにしっかりと改めなければなりません。

ただ,なぜこうした不正経理が発生するでしょうか。それは,単に「知事や経理担当者がいい加減」というだけではありません。むしろ,現行の「補助金制度」自体に問題があるのです。
その最大の問題点が,「全額使い切りの原則(返還禁止)」の慣習と,「全額ひも付きの原則(使い道の限定)」にあるのです。
つまり,例えば,1億円の事業を計画した場合,国から事業費の半額として5000万円の補助金がもらえるとします。この場合,総事業費が1億2千万円になってしまった場合は特に問題ないのですが,逆に8000万円で事業が終わってしまった場合,補助金は半額の4000万円で済むため,1000万円の補助金が余ってしまうことになります。
この場合,補助金要綱の建前としては,「余ったら返すこと」と規定されています。これが社会常識から見ても当然ですし,なにしろ安く仕上げたわけですから,税金の無駄遣いを減らしたという偉業を達成したとも言えるのです。
ところが,現状では補助金を返還している自治体は皆無です。なぜなら,本当に返すと「国の担当官庁から怒られ」るのみならず,「来年度の補助金交付がカット」というペナルティが課せられてしまうからです。
国の立場としては,「せっかく財務省から頭下げてもらってきた金を返すとは何事だ!そんなやつには,もう二度と補助金なんてやらん。」っていうことになるのです。
その結果,自治体としては,「補助金を返さないで使ってしまおう」ということになるわけです。
ただ,そこで次に問題となるのは「補助金にはひもが付いている」という点です。つまり,残った補助金を自由に使えないのです。補助制度の建前からしたら当然の話かもしれません。
しかし,これをなんとしてでも使うためには,「総事業費の水増し」をやるしかありません。そこで,不正経理が発生するのです。
たとえば,前述の例でいくと,総事業費があと2000万円上がれば,補助金1000万円を使い切ることができます。そこで,2000万円を水増しするのです。一番分かりやすい水増しは,「予定工事の拡張」で,例えば,道路1キロの工事の所を1.2キロにすることや,道路に照明灯を増やしてみたり,あるいは中央分離帯の植物のグレードをあげるなどして,とにかく費用を増やします。
次に使う水増しは,「事務経費」です。補助金は,事業にかかる事務費用も対象になる場合が多いため,実際は他の部署で使用するためのパソコンを購入したり,特に必要ではない机を購入したりします。
そして,最後の切り札が「架空請求」です。これは,誤解のないようにいいますと,「使い込みや私的流用」ではありません。購入したものと伝票が異なるというものです。
例えば,自分の部署に冷蔵庫がほしいという場合に,冷蔵庫で伝票を切っても補助金対象外になるため,これを「パソコン」して取引先に伝票を切ってもらうのです。そして,取引先から冷蔵庫を買います。この場合,取引先にマージンが流れる場合もありますが,基本的には,取引先としては「ものを売った」という実績がもらえるため,喜んで伝票の改ざんに協力します。
さらには,「やみ請求」もあります。これは,話の分かる業者をトンネルにして,適当な請求書を作ります。例えば,「補修用セメント代100万円」などと伝票を切ってもらい,その業者に100万円を振り込みます。もちろん,実際は取引はしていません。その後,その業者から100万円を現金でもらいます。これが「裏金」なのです。
業者によっては,ここで10万円ピンハネすることもありますし,そうでない場合でも,別途随意契約で契約がもらえるというメリットがありますので,このような請求に協力するのです。
こうして,2000万円の事業費を増やしていくわけです。

繰り返しますが,だから地方自治体は不正経理をやっていい,ということにはなりません。
ただ,そもそも論として,「現状の補助金制度」自体を見直さない限り,こうした不正経理の実体は形を変えて残りますし,何よりも「税金の無駄遣い」を減らすことにはなりません。
この問題をきっかけに,単に当該自治体だけを悪者にするのではなく,そうした視点からの議論も進めてほしいと思います。
ただし,補助金の現状には,「政治家の利権」が絡んでいる場合が多いので,なかなか改善できないという問題もあるのですが・・。

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過去の栄光だった「カノッサの屈辱」

2008年10月17日 02時28分06秒 | テレビ・メディア
かつて大人気番組だった「カノッサの屈辱」が,一夜限りで復活しました。20年位前に大はまりしていた1人だっただけに,ものすごく楽しみにしていました。

でも,おもしろみが・・

内容については,まだ見ていない人もいるでしょうからここでは触れません。
あくまでも個人的な感想として,「広い時代にしすぎたため,おもしろみが減った」という点と,「毎週やっている番組だったら,タイヤをテーマにしても面白かったが,1作のみの特番だとしたら,テーマが地味」っていう印象を持ちました。去年の携帯電話やバブル絡みの話は,テーマもメジャーなのでかなり笑えたのですが・・。

ちなみに,製作スタッフは,ほぼ旧メンバーですが,ホイチョイが関与していたかどうかは不明です(スタッフロールでは,ホイチョイ関係者がいなかったような??)。
また,製作会社は変わったものの,実質は旧日本テレワークの麻生・松尾ラインのままでした。テレワーク亡きあとを守っているのでしょうが,かつての勢いがなかったような感じもします。

20年前の幻影にとりつかれていたのかもしれませんが,もう一度インパクトある「カノッサ」を期待したいものです。ぜひ,もっと笑える次作をお願いしたいです。
以上,雑感でした。

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