あれは,あれで良いのかなPART2

世の中の様々なニュースをばっさり斬ってみます。
ブログ界の「おか上彰」を目指し、サボりながらも頑張ります!

やっぱり国語算数理科社会

2006年03月30日 01時18分50秒 | 教育問題
中教審において,小学校高学年から英語教育を導入するべきである旨の報告書が提出されたようです。

ニュースソースはこちら

脱ゆとりの次は英語ですか?

小学校での英語教育の取り組みは,一部市町村において特区申請が認められて実行しており,それなりの成果がでていると聞いています。
もちろん,小学校で英語教育をやることは悪いとはいいません。
ただ,一方で,今問題となっているのは「基礎学力の低下」です。そして,その大きな原因の一つとして,「授業時間の減少」が上げられています。
とすれば,英語を授業に導入することによって,更に他の科目の授業時間が減り,基礎学力のさらなる低下につながるのではないでしょうか。

また,英語を授業に取り入れても,そもそも「英語の授業で何を学ばせたいのか」という点を明確にしなければ,場合によっては有害にもなりかねません。
具体的にいえば,今の英語教育が本当にベストなのでしょうか。この点について,中教審や,文部科学省はどのように検証,検討しているのでしょうか。
今回,小学校で英語を取り入れようという報告を出した理由が「国際化社会に対応する人材育成のため」ということですが,それであるならば,「使える英語」を学ばせることが重要なはずです。ところが,今の中学,高校の英語の授業では,「使える英語」はほとんど教えられません。なぜなら入試に出ないからです。
したがって,現状の英語のカリキュラム内容について,「これが国際社会に対応できるものなのか」という観点から見直しを行わない限り,小学校で英語教育を導入しても,無意味,下手をすれば有害な結果にもなりかねません。

私は,小学校では,まず「国語算数理科社会」をみっちりと教え込むべきであろうと考えます。特に,国語と社会,これが重要です。日本語がろくにできない人間に,英語が話せるはずがありません。また,国際化社会を目指すのであれば,まず日本や自分の住む町の地理歴史社会構造をしっかりと知っておく必要があり,次に世界の地理歴史を知っておく必要があります。
このような基礎的なことをちゃんとやっておかなければ,国際化といいながらも逆に「何も知らない日本人」と世界から笑われてしまう人間を世界中に送り込んでしまうのではないでしょうか。

更にいえば,特区で現在小学校で英語教育を行っている市町村の現状や問題点について,もっと具体的かつ詳細に検討するという作業も求められます。仮に本格的に小学校で導入するのであれば,特区において必ず問題等が発生しているはずですから,そこをつぶすという作業が必要なるでしょう。

繰り返しになりますが,小学校は「基礎学力」,これを念頭において,今後この議論を進めてほしいと思います。

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ドラマ「白夜行」,全く見てないけどいじってみよう!

2006年03月26日 23時56分36秒 | テレビの話
TBS系列で放送していたドラマ「白夜行」が結構評判がいいようですね。
私はこのドラマ全く見ていませんでしたが,妻が全部見ていて,最後は号泣していました。

可哀想な話やなあ

見ていないドラマに対して良し悪しをいうことは失礼に当たりますのでここでは触れません。
そこで,食いっかじりで聞いた話をベースに,法律的にこのドラマをいじってみたいと思います。もっとも,まじめに突っ込むとそもそもドラマなんて成立しないことになりますが,その点はシャレですから,お気楽に!

1 亮司と雪穂の親殺し事件の処分はどうなったか
  彼らは11歳の時に親殺しをやっており,それを逃れるために15年の時効完成までどうにかしよう,というのがこのドラマのメインです。
  ただ,実際は,15年も逃げるより,11歳の段階で自首した方が,よっぽどましでした。
  11歳で犯した殺人は,少年法でいう「触法少年」に該当し,刑罰は受けることなく,処遇としては児童自立支援施設に送致される程度です(長崎の同級生殺人事件を思い出して貰えれば良いでしょう)。警察は,強制捜査はできず,逮捕もできません。
  自立支援施設であれば,2年程度で戻れます。しかも,雪穂についてはそもそも両親がいなくなり,その後しばらく施設かどこかにいたわけですから,とっとと自首した方が本当に良かったといえます。
  まあ,これいったら,ドラマ終わっちゃいますが(^_^;)

2 雪穂の義母(唐沢礼子)の身分
  おそらく,「未成年後見人」であり,名字が代わったところを見ると,養子縁組をしたと思われます
  未成年者の両親(親権者)がいなくなった場合,親権者に代わって未成年後見人を家庭裁判所が選任することになります。彼女はこの申立を裁判所にして,同時に養子縁組許可の申立も裁判所にして,彼女を向かい入れたことになります。

3 雪穂の離婚,本当に慰謝料とれるか?
  もし,このケース,本気で相手が争った場合,判決では離婚と幾ばくかの財産分与しか認めず,慰謝料は取れなかったでしょう。なぜなら,破たん原因が専ら雪穂側にあるからです。場合によっては,離婚を認めない判決になったかもしれません。
  仮に,裁判所が偽装暴力を見抜けなかったとしても,このケースでは慰謝料は50万円程度にしかならないと思われます。
  一方,財産分与は,結婚後に取得した財産を半分ずつにするものですが,婚姻期間が短いことを考えると,せいぜい100万,200万円程度にしかならないと思われます。むしろ,逆に雪穂も仕事をしていたわけですから,その間の自分の収入の半分は財産分与の対象となります。
  とすると,トータルではほぼチャラか本当に気持ち程度しか財産分与も貰えないでしょう。そして,弁護士費用のことを考えると,結果的に手元に残るお金はない可能性が極めて高いです。
  以上から,売春結婚は,思ったほど儲からないのが実情です。

4 会社の情報を盗んだ行為が営業不正取得罪?
  まず,そんな罪ありません。
  雪穂が会社のIDを盗み,それを亮司に渡し,彼がそこから特許データを取得しています。
  とすると,雪穂に「不正アクセス禁止法違反」が成立しますが,亮司は何ら罪に問われません。
  実は,情報窃盗は,今の日本では不可罰なのです。ただし,民事的には損害賠償を請求されることは当然あります。
  何とか立法的措置をしてよ!!

5 亮司や松浦の犯罪はどう処理されるか
  雪穂の証言をすべて警察が信じたとした場合,この一連の殺人事件等の犯人は亮司(古賀刑事殺しは松浦)として処理されます。
  警察では,「被疑者死亡」として検察庁に書類送検し,検察庁では,被疑者死亡により起訴せず,として終了します。
  これで何かない限りは,雪穂は事実上安泰となります。

6 逆にすべての事件について警察が再捜査をはじめたらどうなったか
  理論的には,雪穂は実母殺人(11歳の時ですが,既に成人になっているため,少年法は適用されず,普通の刑事事件になっちゃいます。だから,11歳の時に自首しておけば良かったのに!)以外は,亮司の事件についての教唆または幇助となります。
  しかし,教唆や幇助は証拠の関係から立件が極めて難しく,しかも犯人や関係者はほとんど死んでいることからすれば,おそらく立件は無理でしょう。また,実母の事件も,仮に雪穂が自白したとしても,それを裏付ける証拠が全く残っていない以上,立件は不可能です。
  よって,どっちにしても雪穂は逮捕起訴される可能性は低いでしょう。

7 お店がつぶれた雪穂はどうした
  おそらく「自己破産」をしたでしょう。
  裁判所に破産申立をして,それが認められたことになります。ただし,義母から相続した自宅やその他財産が多かったことから,管財人がついた可能性が高いです
  とすると,財産の清算などに時間がかかることから,2006年11月11日現在,まだ破産処理の最中であった可能性が高いでしょう。
  ちなみに,破産により借金はなくなりますが,自分の財産もほとんどなくなります。したがって,安いアパートで質素に生活し,生活費を稼ぐために仕事をしなければなりませんが,生ける屍とかした彼女を採用する会社やパート先はないでしょう。
  とすると,結局は,実母のようなその日暮らしな生活を余儀なくされることでしょう
  ありゃ,法律的に見ても,雪穂は結局忌み嫌っていた母親と同じ道を歩んじゃうのですねえ(^_^;)。

とまあこんな感じです。おそらくまじめにドラマを見ていたら,もっと突っ込みどころがあったかと思いますが,一応ドラマをいじって遊ぶという観点から書いてみましたので,平にご容赦をm(__)m

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志賀原発運転差止め判決,いろんなところで想定外

2006年03月25日 13時59分41秒 | 環境問題
livedoor ニュース


石川県志賀町の北陸電力志賀原発2号機の差し止めを巡る裁判で,金沢地裁は住民らの請求を認め,原発運転差し止めの判決を下しました。それに対し,北陸電力側は控訴する意向を明らかにしています。

この判決自体,想定外でした

正直驚いています。原発賛否以前に,これまでの裁判例を踏まえると,原発建設前の取消を認めたものがあったものの,今動いている原発を止めるという事例がなかったからです
ところで,この判決ですが,判決本文を読んでいないため,報道内容をベースにしますが,判決の肝は,「マグニチュード6.5に耐える設計であるが,実際はこの地域ではマグニチュード7.6まで起こりうるため,今のままだと『想定外』の被害が発生するおそれがある」ことと「20年前に策定した安全基準に基づく設計であるが,はっきりいって古い。」という点にあろうと思います。
そして,この件について,いろんな方面から議論が錯綜していますが,ここで改めて整理しますと,次のようになります。
1 この裁判では,原発政策自体の可否については全く問題となっていないこと(したがって,この判決が原発不要論である,という議論は成立しない。)。
2 この裁判によって,直ちに原発の運転は停止しないこと
3 控訴審,上告審で反対の結論が出る可能性もあること(裁判は確定していないこと)。
4 今回の裁判では,この志賀原発の設計建設において「どこまで安全を確保できるか」の安全基準のレベルが問題となっていたこと(原発一般の危険性の議論ではないこと)。
5 今回の判決は,「志賀原発が危険である」と言ったのではなく,「志賀原発が安全といえる立証が不十分であった」と言っているに過ぎないこと(本当に危険かどうかまでは分からない。また,4のとおり,他の原発の危険性についての判断まではしていないし,審理の対象になっていない。)。
6 今回の判決は,遠くは熊本県の住民までも周辺住民としてあつかったこと

以上を踏まえ,ちょっと私見を述べます。
まず,原発自体の必要性については,これだけの電気文明であり,かつ原子力を越える発電手法が見いだせない現状においては,設置もやむを得ないといえるでしょう。まず,原発を絶対に作りたくないのであれば,昭和30年代頃までの生活に日本国民全員が戻す必要があります(クーラーと冷蔵庫のない暮らし)。特に,真夏のエアコン需要のために原発があるといっても過言ではありません。
ただ,一方で,自分の町に原発ができて欲しくないという心情も当然理解できますし,私もそれは同じ考えです。
では,なぜそう考えるのでしょうか。理由は単純で「何となく不安だから」です。
したがって,国や電力会社は,この「何となく不安」を解消するための努力をする必要があります。
そして,この努力とは,単にCMやチラシ,講演会などといったPR活動だけで留まるものではなく,そもそも原発の設計,運営,維持管理などあらゆる面において,安全性を第一にした検証,検討,是正活動を行うことも含まれます
今回の判決では,裁判所は,「古い基準のままで本当に大丈夫なの?」という問題を提起したことになります。それに対して,北陸電力はいろいろ反論はしたはずですが,少なくとも金沢地裁は,「その程度の反論じゃあ,住民の『なんとなく不安』はぬぐえないなあ」と結論づけたことになります。
もちろん,今後,高裁や最高裁では,「その反論で十分」と反対の結論を出すかもしれませんが,少なくとも地裁レベルでこのような結論を出したということは,仮に最高裁で北陸電力勝訴となったとしても,それによって周辺住民の「なんとなく不安」は解消されないでしょう。

私は,電力政策上,原発は必要であると考えています。しかし,同時に「まず安全第一」を徹底するべきであると考えます。そして,その安全基準とは「99%」ではなく「100%」にしなければなりません。
とすると,様々な安全基準については,日々見直しを行い,常に最新の基準に基づいて新設の際の設計基準にしたり,既存施設の補強改修工事などを行うべきでしょう。しかも,当然想定外のことはたくさん起こりえます。そのすべてを予測することは不可能に近いでしょうが,原発事故が起こってしまった場合,「想定外」では済まないことになりますから,かなり無駄な投資であったとしても,安全性確保のために最大限尽力するべきであるといえます。
それに対して,「それではお金がかかりすぎて非効率的だ」という批判が予想されます。しかし,効率化,利益率を第一に考えすぎるとどうなるのか,それは去年の福知山線の事故をはじめとして,さまざまな事件事故が発生して問題となっていることをみれば,妥当しない批判であると考えます。

さらに,今回の判決をベースにすると,万一の事故の際,石川県の原発が,遠く熊本県の住民にも被爆の可能性があると指摘しています。とすると,他の原発はともかく,少なくともこの地域で大地震が発生した場合,ほぼ日本全国に対して放射能汚染があり得るということにもなります。
とすると,今回の判決は,決して志賀原発周辺住民に対するものだけではなく,日本国民全員に対しての安全性の確保を図るべきであることを裁判所は言いたかったのではないでしょうか。

国や各電力会社は,今回の判決を真摯に受け止め,こと安全対策については,もっと真剣に議論し,検討を進めてほしいものです。それは,例え高裁や最高裁で電力会社勝訴となったとしても,同じことです。
安全第一,当たり前の言葉ですが,これをモットーにもっと真剣に今後の原発行政を考えてほしいものです。

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政治家って素人には強気ですね

2006年03月24日 22時45分28秒 | 政治
最近,ライブドアブログは本当に重いですね。昨日は,ログインしてトラックバック1本送るだけで,1時間以上かかってしまいました。記事作成に至っては,途中でサーバエラーが出るなど,とてもまともにかける状態ではありませんでした
というわけで,ログインできた今を狙って一気に。

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永田議員が懲罰委員会において,偽造メールを渡した相手が,西澤孝氏であると公表しました。また,懲罰委員会は,西澤氏の証人喚問を決定し,4月4日に実施する運びとなりました。

一般人の証人喚問は早いねえ

まず,西澤氏のことについては,既にネット上では実名を上げて公表されています。当然,自民党議員も西澤氏の名前や素性はすべて知り尽くしていることでしょう。
しかし,それを「へえ,そうですか。初めて知りました」みたいな感じで対応しているところが,そもそも「タヌキ集団」に見えてなりませんでした。

まあ,それはいいとしても,この西澤氏の証人喚問については,即刻決定したという点は驚きです。
なるほど,証人喚問って,こんなに早く決められるのですね。ならば,伊藤公介議員の証人喚問,これもついでに即刻決めてほしかったです。もちろん,委員会が違うよ,っていうつっこみがあることは分かりますが,それにしても,一般人に対してここまで強気に出られるわけですから,当然身内の議員に対しては,もっと強気に出ていいでしょう。
っていうか,伊藤公介議員も,いい加減,自ら「証人喚問に応じます」と堂々と名乗り出てほしいものです。

ところで4月4日の証人喚問では,おそらく「証人病気のため不出頭」か「刑事訴追を理由に証言拒否」という結果になり,それにより,「なーんだ,証人喚問ってつかえないなあ,っていうか,政治家ってやっぱりつかえないなあ」というさらなる政治不信が発生するのではないでしょうか。
ひょっとして,国会議員達はこれを狙っているのでしょうか??

別に西澤氏や永田議員をかばうつもりは全くありません。しかし,彼らを政治の道具にして,肝心な国政の議論をないがしろにしてしまうことだけは止めてほしいと思います。

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スケートリンク廃止に反対?賛成?

2006年03月23日 01時03分00秒 | スポーツ全般
トリノオリンピックが終わり,またパラリンピックも知らぬ間に終わっていました。このほかにも,WBC優勝やフィギュアスケート世界選手権など,この時期はまだまだスポーツ情報で目白押しです。
さて,そんな中,荒川静香選手の金メダルを契機として,各地で「スケートリンクを廃止しないで」運動が盛んになってきました。また,スケートリンク以外にも,「カーリング場をもっと作ってほしい」とか「スノーボードハーフパイプが1年中練習できる場所を作ってほしい」等の要望がいろいろ出されているようです。

そうは言ってもねえ・・

話が広がりそうなので,とりあえずスケートに限定して話を進めます。
スケートリンクの場合,維持費がかなりかかることに対し,年々スケートに来る人が減っているという実情からすれば,当然赤字経営となります。
従って,民間企業が経営しているスケートリンクであれば,赤字削減や会社倒産などの理由からリンクが閉鎖されてしまうことはやむを得ないことといえるでしょう。
また,公営のリンクの場合,赤字でも一応開設は可能なのですが,昨今の財政再建のあおりを受けて,「赤字施設は即刻廃止しろ」という方針をほとんどの自治体で出している関係上,これまた赤字のスケートリンクは廃止という形になってしまいます。そして,少なくともトリノオリンピックが始まるまでは,住民の大半は「これで税金の無駄遣いが減った。よかった。」という評価を下していたはずです。
しかしながら,荒川選手が金メダルを取った瞬間,みんな手のひらを返して「何でスケートリンクを廃止するんだ」と矢のような抗議活動が始まったのです。

この問題,本当に難しいところです。国民の健康福祉を増進するために,いろんな体育施設は必要です。しかし,そのほとんどは「赤字施設」です。そして,前述のとおり,赤字施設は廃止される対象になりやすいです。なぜ赤字になるのか,理由は簡単です。黒字になる施設ならば,民間企業がとっくに参入しているはずだからです。
一方で,国民の健康福祉をないがしろにはできません。従って,たとえ赤字であったとしても,時に税金を投入してまでその施設を維持する必要があることも事実です。

結局,この問題は,「地方自治体の財政難」vs「国や地方自治体のスポーツ行政のあり方」になるといえるでしょう。
もっと短絡的に言ってしまえば,「国や地方自治体の赤字財政の脱却するかわりにオリンピック等で金メダルは求めない」とするか「多少は赤字財政で税金の負担が増えてでもオリンピック等で金メダルを取ってほしい」のどっちを住民が求めるか,という点にかかるといえるのではないでしょうか(かなり乱暴な議論であることは承知の上ですが。)。

もちろん,オリンピックがすべてではありません。スポーツ行政とは,一流アスリートを育成することはもちろんのこと,一般の人もスポーツを楽しめるようにすることも含めて考える必要があります。そうすると,やはり究極的には利用者数が問題となるわけで,となると・・ってな具合にトートロジーに陥ってしまいます。

ちなみに,夏季オリンピックに関する競技については,現在のところ,施設も指導者もある程度充実しています。これについては,冬季オリンピックに関する競技については,夏に使うことができないことや,前述のとおり維持費がかなりかかることから,事情が異なるといえるでしょう。

スケートリンクがなくなることのデメリットは理解できます。一生懸命練習している子供達の練習環境が過酷になることも,費用負担が大きくなることも当然分かります。一方で,さらなる財政負担,増税の要素となりうることも実態として存在します。
あとは,スポーツ行政として,施設廃止か存続かを天秤にかけて検討した上で,廃止となった場合は,施設廃止に代わる措置をどの程度構築できるかという点がポイントとなるでしょう。もちろん,施設の赤字以上の費用がかかるような代替措置であるならば,施設を維持した方がましです。そのあたりは文部科学省や地方自治体の腕の見せ所ではないでしょうか。

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管制の改革

2006年03月22日 02時04分46秒 | 裁判・犯罪
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2001年に起こった航空管制官の指示ミスによるニアミス事故により乗客が負傷した事件について,業務上過失傷害に問われた管制官2名に対する裁判が東京地裁で行われ,両名に対し,無罪判決となったようです。

まあ,個人責任は仕方ないかなあ

まず,大前提として,どんなことであれ,管制官の指示ミスは大事故につながります。したがって,管制官の責任は非常に大きいということは事実としてあります。
また,新聞中に,同僚管制官のコメントとして「単なる言い間違いだけで刑事責任を問われたらたまったもんじゃない」旨の発言が載っていましたが,しかし単なる言い間違いによって,下手すると飛行機が正面衝突し,多数の死傷者が発生しうる大惨事につながりかねないわけですから,そのような認識は極めて軽率と言わざるを得ません。もっと,自分の仕事に責任と危機感を持って臨んでほしいと思います。

でも,なぜ,今回の判決を仕方がないと私が考えたのでしょうか。
これは,前述の同僚の発言にもあるように,「仕方がない」では済まないものの,絶対に言い間違いは発生します。このようなヒューマンエラーを回避するための様々な方策を講じてこなかった航空管制局側自体に問題があり,そこで働いている職員(今回の被告人など)だけの責任とはいえないからです。
もっとも,現在では,この事故を受けて,管制塔の指示とTCASとの指示が相反した場合は,TCASを優先するなど一定のルールができあがったようなので,多少はニアミス事故も防げるのではないかと思います。
しかし,機械も万能ではありませんし,これに過信するとどうなるのかは,昨年の福知山線の事故などで明らかになっています。
したがって,管制官のスキル向上はもちろんのこと,より様々なヒューマンエラー防止策を講じ,空の安全を守ってほしいと思います。

ただ,航空管制局にとって同情できる内容もあります。
それは,「空が狭い」ことです。
事故当時話題になりましたが,関東地方の制空権は,その大半を「米軍」が掌握しています。具体的には,横田基地や厚木基地などで,関東地方のほぼ半分くらいを押さえているのです。
したがって,JALやANA等が飛べる場所はものすごく限られています。そして,事故が発生した相模湾上空付近は,ちょうど日本側が制空権を持っている数少ない場所であることから,超過密遅滞となっているのです。
このような事故を減らす一番大切なことは,管制官の負担を軽減させること,すなわち「制空権を多少なりとも日本に戻すこと」といえるでしょう。
現在,この運動を本格的にやっているのは,東京都知事くらいです。もちろん,国土交通省もいろんな活動はしているのでしょうが,日本は独立国家であるわけですし,何よりも乗客の安全を最優先に考えるのであれば,制空権について,もっと真剣に議論し,アメリカと交渉することが大事でしょう。
そして,これこそが,ブッシュ大統領と大変仲の良い小泉首相のやれるお仕事だと考えます。

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WBC優勝おめでとう\(^o^)/王さん,本当にごくろうさん

2006年03月21日 15時31分46秒 | スポーツ全般
WBC決勝の日本対キューバ戦,日本が10対6で勝利し,優勝しました。

選手の皆様,おめでとうございます\(^o^)/

しかし,さすがキューバ,最後まで手に汗握る試合でした。特に,8回に1点差に追いつかれて時は,「もはやこれまでか」と思わずにはいられないほどでした。

また,MVPが松坂選手ということでした。これで,松坂選手,今シーズンに向けての弾みがつくことでしょう。しかしながら,真のMVPは,やはり「選手全員」でしょうね。

今回のWBC,様々な問題点も出てきていますが,このような大会は維持してほしいので,今後も議論を重ねて,さらに良い大会になるよう関係者に頑張ってほしいと思います。そして,日本選手は,次回からは追われる身になります。今まで以上に頑張ってください。
そして,何よりもこれからのペナントリーグに今回の経験を存分に発揮してください。熱くなるペナントリーグ,期待しています。

改めまして,本当におめでとうございました。そして,ご苦労様でした。
また,王監督,本当にお疲れさまでした。「王ジャパン」,お見事でした。

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祝WBC決勝進出,でも急場しのぎの作戦じゃ困るぞ

2006年03月19日 22時31分41秒 | スポーツ全般
棚ぼたで得たWBC準決勝で,韓国に対し,6対0で勝利し,決勝に進出しました。
決勝はキューバとのことです。

おめでとう\(^o^)/,この勢いで是非とも優勝してください

オリンピックの話じゃありませんが,参加することに意義があります。したがって,決勝進出しただけでも,「よく頑張りました。感動をありがとう。」と選手全員に言いたいものです。
しかしながら,ここまできた以上は,是非とも優勝目指して頑張ってください。
決勝の相手はキューバです。はっきり言って,強いです。したがって,王監督も,今まで以上に作戦をしっかりと考え,確実な采配で優勝に導いてほしいものです。その場しのぎ,急場しのぎの作戦では,キューバには勝てないでしょう。

ところで,ここで注意しなければならない点があります。
「仮に優勝したとしても,日本が世界一野球が強いと過信してはいけない」という点です。
もっといいましょう。「日本は,韓国よりも強いとは決していえない」ということです。
今回のWBCは,アメリカ優位のルールが結果的に日本に幸いしただけのことです。韓国にしてみたら,「1回しか負けてないのに敗退かよ」と三村つっこみを入れていることでしょう。
このシリーズに限った話からすれば,日本は韓国に対し,1勝2敗で負け越しています。この事実を忘れることなく,プロアマ野球選手は,みんな今後も野球道に精進してほしいと思います。

なお,ついでに提案です。
これを機に,「日韓交流試合」を毎年やるというのはどうでしょうか。日韓線となると,必ず韓国側は政治的に動いてきますし,日本側ははれ物に触るように対応しがちです。しかし,ここはそんな政治色やナショナリズムを極力排除し,純粋に「お互い良きライバルとしていずれはアメリカ大リーグを追い越そう」という目標のもとに開催するのです。
こうすることで,お互いの実力がますます向上するのではないでしょうか。

頑張れ,日本野球,そして頑張れ,韓国野球!!

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(3月20日追記)
まず,一つ誤解を解かせていただきます。
確かに,私は野球については素人ですし,WBCについては,どちらかといえば俄ファンであることは否定しません。
しかし,私は別に「日本負けてもいい」と思っているわけではなく,もちろん「頑張れニッポン」派ですし,選手全員が優勝目指して必死に練習していることは当然理解しています。
ただ,本文で言いたかったのは「もし,優勝できなかったとしても,選手に対してはよく頑張ったと言ってあげようじゃないか」ということでした。

さて,日韓交流戦の提案について,多くの賛否のご意見を頂きました。あらためて御礼申し上げます。
さて,内容を整理すると,概ねこのようになろうかと思います。
1 賛成派
(1) 日本の実力向上
(2) 日本国民として盛り上がりたい
(3) オリンピックから野球がなくなるため,世界選手権の機会を増やす必要がある
2 反対派
(1) 韓国選手の無礼な行動(国旗をマウンドに立てるなど)がある以上,日本選手が怪我なく試合できるか不安
(2) 韓国ファンの無礼な行動
(3) そもそも韓国野球にそんなスキルがない
(4) 結局政治色がぬぐえない可能性が高い
(5) 別に見たくない

これについて,簡単に見解を示します。
まず,そもそも日韓交流戦を仮に日本が提案したとしても,韓国が受け入れるかどうか分かりません。また,受け入れたとしても,様々な問題(球場,選手の処遇,スケジュール,警備,費用など)があるため,実現に至るかどうかは現実的には難しいといえるでしょう。

次に,反対派の意見中,韓国選手の無礼行為や一部ファンの無礼行為については,私も同意見です。特に,マウンドに穴を掘って国旗を立てるという行為は,野球に対する冒涜行為だと思います。仮に,日本選手がやったとしても,当然非難の対象になると考えます。
この点については,韓国選手やファンに「世界を見て学んでもらう」しかないでしょう。よって,この点を懸念して日韓交流戦を反対する理由は理解できます。
しかし,「非礼だから受け入れない」というのは,「この子,バカだから遊んであげない」という発想に近いのではないでしょうか。むしろ,逆に非礼であることに対し,「それは失礼に当たる」ということを分かってもらうために,もっとはっきりアピールするべきなのではないでしょうか。イチロー選手が「最大の屈辱」と表現していましたが,そこで王監督や日本のコミッショナーなどが,正式にはっきりと「ありゃ失礼だ」と抗議をする位してもよかったのかもしれません(聞く耳を持つかどうかは相手方の話ですが。)。
次に,韓国野球のスキルが足らない点については,正直,よく分かりません。ただ,選手層云々の話はありますが,今回日本が結果的に負け越している事実は考慮するべきでしょう。
さらに,結局政治色が出かねない点については,事前の宣伝方法によるでしょう。この点も,一部ファンの非礼にどう対応するか,という点になるでしょうか。
別に見たくないという意見については,それは各人の自由ですから,という以外にありません。

いずれにしても,ここで言いたかったのは,「絶対に日韓交流戦を実現するべし」ではなく「日本が強くなるための選択肢の一つとして日韓交流戦もあり得るかな」ということです。
そして,同時に今回の記事を通じて,野球ファンの様々な熱い思いを知ることができました。この勢いで野球の人気も復活できるのでは,という楽観的な期待感ももてました。

ところで,今,キューバ戦をやっています。日本優勢ですが,何とかこのまま頑張ってほしいものです。

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給料上がりそうだけど,ぬか喜びに終わるかも

2006年03月18日 23時32分24秒 | 経済全般
livedoor ニュース


春闘において,今年は久々に大手各企業5000円から2万円程度のベースアップが見込めるということです。

でも手取りはダウン!!

街頭インタビューでは,サラリーマンの多くが喜んでいましたが,多分ぬか喜びで終わるでしょうね。
理由は次のとおり。

1 おそらくベースアップが期待できるのは,大手企業のみで,中小企業は,今でも決して景気がいいわけではなく,逆にベースダウンする恐れもある。
  そもそも大手企業の粗利が増えたのは,下請け企業に対する支払を少なくしたから,という点もあること。

2 かりにベースアップしたとしても,所得税増税,介護保険料増額,年金掛け金増額,健康保険料増額などがあるため,結果的に手取りは減少すること。

見た目の給料は上がるかもしれませんが,まだまだ厳しい状態であることに変わりはありません。お昼ご飯が「マクド1個」という状態が抜けられないかもしれませんね。

しかし,国会議員の中には,「私(議員)の努力で,みなさんの給料が上がりました」みたいなことを選挙区で平然と言っている方がいます。騙されないでください。むしろ,そんなことをおっしゃっている議員のご尽力によって,税金や年金などが増額し,手取りが減少する可能性が極めて高いのですから!

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