あれは,あれで良いのかなPART2

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判決を言い渡す,被告人は道路掃除をせよ

2006年07月27日 00時16分50秒 | 法律問題
こんな冗談のような判決ができるようになるかもしれません。
法務省は,現行の刑罰に「社会奉仕」を加えることを検討しはじめました。これによって,刑務所の混雑緩和と犯罪者の再犯防止などの効果を期待しているようです。

「社会奉仕」刑の新設諮問 刑務所の過密解消狙い (共同通信) - goo ニュース

やり方間違えると今の中高生の夏休みボランティアみたいになるぞ

刑罰には教育的効果もあることを踏まえると,このような社会奉仕という刑事罰を設けることは,刑法の理念に適ったものであるといえます。また,刑務所に入れることはある意味では,無駄に受刑者を生活させるだけに過ぎず,結果キャパ不足や予算(税金)増加につながりかねないことからすれば,社会奉仕を導入することは,予算的な面からも有用であるといえます。
ところが,手放しに喜べないことがあります。それは,「社会奉仕は人から強制されて行うものではない」という点です。
刑罰故の社会奉仕の場合,心理的強制の元で作業を行うため,当然本人は「いやいや」作業を行います。まあ,掃除とかならばそれでもどうにかなるでしょうが,高齢者施設でのボランティア作業などになりますと,はっきり言うと高齢者の方や施設の方にとって迷惑になります。
刑の執行によって他の人に迷惑をかけること自体本末転倒な話なので,具体的な手法については更に検討を加え,よりより方策を講じてほしいものです。

ちなみに,夏休みになりまして,中高生のボランティア活動も本格化してきます。多くの人は,夏休みの貴重な体験ということで,積極的に行っているのですが,ごく一部の学生に「内申書目的」のためだけの形だけボランティアを行う場合があります。
高齢者施設で働く知人の話では,こういう輩は「迷惑この上ない」とのことでした。簡単にいえば,判子がほしいだけなので全くやる気がなく,指示がなければ動かないのみならず,指示しても「なんでそんなことやるの」と文句いわれて何もやらず,一緒に来た友達と一日中だべっているだけで,最後に「判子ちょうだい」といって帰っていくそうです。
一生懸命やっている他の中高生とあまりにギャップがあり,なんとも複雑な心境になるとのことです。

今回の刑罰見直しにおいても,先ほども書きましたように同様な問題が想定されます。
こういう点をとにかく,しっかり詰めておく必要があるでしょう。
ついでに,この「なんちゃってボランティア中高生」についても,どうにかしてほしいものです。

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