あれは,あれで良いのかなPART2

世の中の様々なニュースをばっさり斬ってみます。
ブログ界の「おか上彰」を目指し、サボりながらも頑張ります!

選挙裏マニュアルその5(正しい対立候補者のつぶし方その2「怪文書の使い方」)

2007年02月28日 23時49分38秒 | 裏選挙マニュアル・選挙経営学
今回は,怪文書の使い方について説明します。
ここで,怪文書とは「作成者が誰か明確ではないもので,立候補者の特定人について不利になる情報を記載した法定外文書」のことをいいます。すなわち,選挙期間前または期間中に,虚無人名義により,特定候補者を誹謗中傷する文書です。いわゆる,「**候補者は**業者と癒着している」とか「**候補者は不倫をしている」などというものです。
当然,これは名誉毀損罪はもとより,公職選挙法違反にもなる行為です。しかし,何よりも「誰が書いたか分からない」というところがポイントとなります。
そこで,これをどのように使うのかについて,ここで説明したいと思います。

1 対立候補者をつぶすなら,「まず怪文書でジャブ」
  そもそも,無投票工作に応じない候補者ということは,それなりに筋があるか,バックが強力であるといえます。
  特に,「市民団体」が背後にいるような場合,今までのような裏工作は困難です。
  そういう場合は,「怪文書」を選挙期間の1か月位前にまきます。
  目的は,有権者へのインパクトではなく,「支援者つぶし」です。
  したがって,怪文書の内容も,候補者が支持団体の考えとは違う,ということをいえば足ります。
  例えば,「環境保全市民団体」がバックにいるような候補者の場合,怪文書の内容としては,「候補者がかつて勤務していた会社では排水垂れ流ししていた」とか「土木業者と親交があり,森林をつぶして工業団地を造ることを考えている」などとするのです。
  これにより,支援者内に動揺が走ります。まずはそれで十分なのです。

2 内容は「あることないこと」で十分
  では,怪文書の内容についてはどの程度まで調べ上げればよいでしょうか。
  それは,「本当の話が少し」と「尾ひれ」で十分です。
  完全なでっち上げでは,相手陣営は全く微動だにしません。ところが,少しでも真実が含まれていれば,その部分で動揺するのです。例えば,前述の例でいえば,「ある会社に勤めていた」とか「土木業者と親交がある」という事実だけで十分なのです。
  とにかく,怪文書の目的は,何も相手の実態をさらすものではありません。だからこそ,「話半分」くらいの内容で十分なのです。

3 選挙直前には人格批判を
  支援団体が多少なりとも動揺したら,今度は有権者への多少の動揺を与えます。
  そのためには,今度は「人格批判」をするのです。例えば,「不倫している」「家庭内暴力」「借金がある」「離婚歴がある」などです。
  有権者の中には,まだまだイメージで投票する人がいますから,そのような浮動票を封じるという大きな効果が期待できます。
  なお,ここでは有権者用の文書なので,「嘘八百」で大丈夫です。むしろ,候補者の素顔とは真逆の顔があるという「本当らしい嘘」ほど効果は絶大です。

4 文書作成は第二後援会
  では,これらの怪文書は誰が作るでしょうか。
  結論から言うと,「第二後援会」です。しかし,怪文書はほぼ確実に刑事告訴されます。ただし,現実にはほとんど捜査は行われませんが,万一捜査が入っても大丈夫な体制を作っておく必要があります。
  そこで,実際の文書作成は,後援会にない機材ですべてまかなう必要があります。実際,今の科学捜査で,パソコンやプリンタの特定まで可能であり,また紙もある程度特定できるため,一切足が付かないようにしなければなりません。
  そのため,古いパソコンとプリンタ」を使います。そして,作り終わったら,すぐに廃棄処分にします。当然,中古業者から買ったものを使います(もちろん,偽名で購入します。)。

5 文書配布はホームレスバイト
  しかし,配布時に捕まったら元も子もありません。
  そこで,万一捕まっても大丈夫な人間を使います。具体的には「ホームレス」です。
  彼らに「日給1万円でこれを配ってほしい」と依頼するのです。もちろん,それを依頼する人も間に人を介しておきます。
  そうすることで,「誰が作って,誰が配ったのか,全く分からない」という怪文書が完成するのです。

6 カウンター怪文書対策
  しかしながら,当然想定されるのは,「相手陣営からの怪文書」です。
  もちろん,表の処理方法は,記者会見で「事実無根です。警察に告発しました。」などと言っておきます。これは,相手陣営も同じことでしょう。
  しかし,裏の処理方法は,「怪文書つぶし」を画策するのです。
  すなわち,ここで「自作自演怪文書」を作成して配布するのです。
  なぜこんな馬鹿なことを,と思うでしょうが,ここがミソ。怪文書には,前述のとおり,それぞれ目的があります。相手陣営だって,この裏マニュアルに基づいているため,目的に応じた怪文書を作っています。
  だからこそ,そのペースを崩すのです。従って,内容も,「対立候補者側のスキャンダル」ネタを自分のものとして使ってしまうのです。それにより,対立候補者側は非常に微妙な立場になり,本当の怪文書の続編が出しにくくなります。
  また,怪文書が出た場合,多くの有権者は「ああ,これは**候補が作ったんだなあ」という察しは付きます。そこで,立て続けに怪文書がまかれれば,有権者としては「**候補もしつこいねえ」という心情になります。つまり「判官贔屓」の日本人気質をうまく使うのです。

以上になります。つまり,「怪文書には怪文書」という戦略ですが,すべては「自分の陣地内で動かす」という手法を取るのです
次回は,「正しい候補者乱立」について説明します。

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東京都知事,つぶやきシロー?

2007年02月27日 00時52分04秒 | 政治・選挙
東京都知事選挙の候補者,あちこちで二転三転しています。
黒川氏の立候補表明は,結構驚きましたが,今回の選挙のキーマンは,やはり元宮城県知事の浅野史郎氏でしょう。

浅野史郎氏、都知事選立候補を求める市民集会に出席(朝日新聞) - goo ニュース

浅野氏が立候補したら,選挙は大波乱に!

あまり露骨な事前予想は避けますが,石原知事は自民党の推薦を辞退したものの,自民党が今さら別の候補者を立てるはずはありませんので,事実上支援します。また,公明党も石原氏支持で動いています。更に,石原氏の場合,他の自民党候補者と異なり「浮動票がっぽり」が期待できます(いわゆる「石原プロ人気」ですね。)。
よって,民主党がよほどの大物を連れてこない限り,石原氏の3選は固いでしょう。

そのよほどの大物,それがまさに浅野史郎氏と言えるでしょう。
かれは,知名度はもちろんのこと,宮城県知事としての実績があります。また,官僚出身ということもあり,政治の運び方や中央官庁のとの折衝術も身につけています。さらに,通常の官僚候補者と違って,「住民視線」を持っていたため,浮動票受けも非常によいです。
したがって,彼が出馬した場合,浮動票はもちろんのこと,自民,公明支持者も一部が離反する可能性が高いため,石原氏は非常に不利な選挙戦となるでしょう。

とはいえ,彼の出馬はいまだ未定。現時点では,まだつぶやきの状態に過ぎません。はたして,今後どんな見解を示すのか,この浅野つぶやきシロー氏をもう少し注目してみましょう。
しかし,例によってふがいないのは民主党ですね。結局,自力候補者擁立を事実上断念してしまいました。しかも,浅野氏を超える大物の擁立はかなり困難です。そんな事情で,浅野氏が出馬したら乗っかろう,という魂胆といえるでしょう。それじゃダメじゃん!(by 春風亭昇太)。

いずれにしても,公示まであと1ヶ月。はたしてどんなラストスパートが繰り広げられるのか,都知事選はまだまだ注目ポイント大ですね。

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選挙裏マニュアルその4(正しい対立候補者のつぶし方その1「候補者おろし」)

2007年02月26日 01時35分05秒 | 裏選挙マニュアル・選挙経営学
この裏選挙マニュアルシリーズを書いている途中に,まさに鹿児島県での選挙違反について無罪判決が出ました。
起訴状等によると,その集落の住民がある場所に集まって買収について協議し,直接現金を動かしたような内容でしたが,以前書きました裏マニュアル記載のとおり,今どき本当に買収をやろうとする人がそんなバカ正直な手法を使うはずがありません。
その点からしても,この事件は冤罪の匂いがするなあ,っていう気がしました。

さて,前置きが長くなりましたので,本論に戻ります。
今回から,しばらくは候補者つぶしについて説明していきます。
まずは,立候補させないという「候補者おろし」の方法について説明します。
当然の前提として,一番理想的な選挙スタイル,それは「無投票当選」です。費用がかからないからです。そして,通常の場合,裏選挙マニュアルをつかい,組織を固めれば,ほぼ確実に無投票となります。
ところが,以前説明したとおり,最近では「影の市長」が複数存在する場合が多いことから,簡単に一本化できないという事情があります。
そこで,その中でもどうにか「無投票」とならないか,画策していくのです。

1 基本は「影の市長」の力関係がすべて
  影の市長もみんな同じ力ではなく,強弱があります。また,影の市長のさらに背後にいる人間関係なども大いに影響します。
  従って,まずは「影の市長」の中でも力のある者が選挙を牛耳っています。
  その影の市長についた候補者がイニシアティブを取りやすくなります。

2 何はなくても「実弾」
  対立候補者も,できれば選挙は避けたいものです。なぜなら,無駄な費用を費やしてしまうからです。
  そこで,無投票投票へのアプローチ,それは「実弾」が重要なアイテムとなります。
  1回の選挙で数億円使うのと,数千万円もらうのとでは,大きく違います。しかも,落選したらば,業界ではレッテルが貼られてしまい,次回以降の選挙の際にスポンサー集めにも大きく影響してしまいます。
  とすると,実弾の威力は絶大なのです。
  多くの候補予定者は,実弾により立候補を回避します。

3 それでだめなら「談合」
  実弾よりも名誉を望む対立候補者もいます。また,対立候補者の方が実弾を持っているような場合もかなりあります。
  すると,次の手法は「談合」です。
  すなわち,お互い別の選挙に出ることにより,相互応援態勢を確立させるのです。例えば,市長選挙でバッティングしそうなときは,「あなたは県議選に出てくれ。そうすれば,県議選の時はうちの後援会がバックアップするから」などとするわけです。
  影の市長どおしでバッティングさえしなければ,この手法で話を付けます。
  時には,それがために現職議員や,途中まで応援していた候補者を切り捨てるということさえ行います。この場合,端から見ると「なぜか突然梯子をはずされた」というようにしか映りませんが,影ではこのような談合が成立している場合があるのです。

4 最後は恫喝
  それでもだめな場合,今度は一気に恫喝に出ます。
  基本的には,小さなスキャンダルを大きくしてばらまく,というものです。その他には,逆にスキャンダルを作り上げる,というものもあります。一番作りやすいのは,「女性スキャンダル」です。
  ここでは,スパイが暗躍することになります。キャバクラ等に連れて行き,そこでスキャンダルのネタを作る,ただそれだけで十分なのです。
  実際,女性スキャンダル等で辞めた政治家や候補者はかなりいます。多くは自業自得なのですが,中には「はめられた」人も存在するのです。

以上になります。つまり,候補者おろしも,基本的には「談合」なのです。
次回は,「正しい怪文書の使い方」について説明します。

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肉体疲労時に「大江戸温泉物語」

2007年02月25日 03時40分16秒 | ハワイ・旅行
今週というか,今月は本当にいろいろと忙しく,終電すれすれ帰宅も結構ありました(しかも飲食なし状態で!!)。
そんなわけで,結構ヘロヘロ状態が続きました関係上,更新も滞ってしまいました。大変失礼しましたm(__)m
とはいえ,この状態,まだまだ続きそうです・・。

とまあ,そんな状態でしたので,ちょっとばかり「温泉に行きたい」と思い,妻と一緒に「大江戸温泉物語」に行ってきました。

ここは,温泉というよりも一種のテーマパークです。温泉好きの人たちの口コミを拝見しますと,かなり評価は悪いです。実際,本当に温泉だけを堪能したいのであれば,他の施設のほうが安くて温泉を楽しめるかもしれません。
とはいえ,温泉も一応天然温泉を一部取り入れており(ただし,おそらく循環だとは思いますが),温泉の情緒を堪能できます。
そして,何よりも「江戸をモチーフにしたアトラクションや雰囲気」を十分に堪能できます。大江戸温泉物語の魅力は,温泉自体というよりも,施設全体の面白さにあるといっても過言ではありません。
土曜日ということで若干混んではいましたが,それでも十分にゆったりでき,日ごろの疲れも洗い流せた感じがしました。
あくまでも「遊び場」というのりであれば,この温泉,お勧めできます。
ちなみに,「町民クラブ」に入会しますと,入場料が安くなるほか,誕生月には無料券を送ってくるという太っ腹なサービスを提供してもらえます。しかも,ネットで申し込んでおけば入会金300円はただになるというメリットまで。もちろん,年会費も無料です。どうせ行くのであれば,あわせて入会することをお勧めします。

とはいえ,例によってほめてばかりではないのところが,私の悪い癖(^^;)。
気になった点を少しだけ。

1 休み場所が少ない
  一般向けの休憩所は,お風呂の2階にある休憩所(ここは豪華ですが,ソファーになっていて,人数は限られている)と,1階のフードコート部分,そして舞台のある座敷だけです。いわゆる,温泉でてからたたみの部屋でごろんとする場所は,この座敷しかありません(厳密には,奥に有料のスペースがありますが,ちょっとごろんとするには使いにくいです。)。
  やはり温泉でたら少しはまったりしたいため,このようなスペースはもう少し増やしても良いのかなあ,っていう気がします。

2 イベントが中途半端
  この温泉は,入場料が前述の割引を使っても2500円くらいかかります。ところが,最近のスーパー銭湯などでは,温泉が出るところもあり,そこでは1000円しないくらいの値段で楽しめます。
  とすると,大江戸温泉の場合も「温泉以外でも楽しめる」という点において,もう少し強化する必要があるでしょう。
  例えば,ちょっとしたイベントをたまにやっていましたが,これをもう少し頻繁にやるとか,子供客が多いことから子供を参加させての何かをやるなど,特別な費用なくして工夫だけで対応できるものは多いはずです。

3 エステ,ヒーリング部門の強化
  大江戸温泉では,マッサージはもちろんのこと,足裏マッサージ,エステなども充実しております。また,砂風呂や岩盤浴の設備も整えており,まさに「美と癒しの追求」が可能となっています。
  ところが,一つ一つのキャパが小さいため,すぐに予約でいっぱいになってしまいます。
  もちろん,大きくしすぎるとランニングコストがかかるため,経費を圧迫するという点は分かりますが,今温泉に来る人は,結構「美と癒しをもとめている」人が多いという点を踏まえ,この点は強化する必要があるかもしれません。
  例えば,週末だけなどでもいいでしょう。

以上です。結構揚げ足取りではありますが,基本的には「十分に楽しめる施設」であるから以上,あえて揚げ足を取ってみました。

皆様もぜひ,大江戸温泉物語でまったりしましょう!!

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実録,それでも僕らはやってない!

2007年02月25日 02時35分48秒 | 裁判・犯罪
鹿児島県議選において買収があったとして元議員や住民らが逮捕起訴された裁判で,鹿児島地裁は全員に無罪を言い渡しました。

元県議ら12人全員無罪 鹿児島選挙違反事件で地裁判決(朝日新聞) - goo ニュース

なぜ逮捕までできた?

この事件,多くのブログやニュースなので紹介されていますので,改めて説明はしませんが,結果的には「アリバイあり」「自白は偏重された」「証拠不十分」ということで全員無罪となりました。
現在,検察庁が控訴するかどうか検討中のようですが,仮に控訴したとなるとこの争点を中心に高裁が改めて審理することになるため,どのような結果になるのかはまだ分かりません。ただ,検察側もよほどの証拠を用意しない限り,無罪をひっくり返すのは難しいのでは,という気がします。

ところで,このニュースを聞いて,例によって違った視点からの解説や思ったことなどを述べたいと思います。

1 なぜ逮捕,起訴できたか
  そもそも,今回の裁判では,「逮捕後の取調べでの自白が不自然である」ことや,証拠不十分であることなどを理由に無罪としました。
  ところが,被告人らは全員逮捕勾留の上で起訴されています。そして,逮捕勾留の場合には,必ず逮捕状,勾留状が必要であり,これは裁判官のチェックが入ります。その際,必ず証拠書類を警察が用意しなければなりません。
  とすると,逮捕時には警察はそれなりの証拠を持っていた,といえるはずです。
  しかし無罪になったとすると,この証拠がいい加減だったのか,誰が見ても分かるようなずさんな証拠なのに裁判官が許可してしまったのか,はたまた最初から捏造証拠だったのかなどなどいろんなパターンが考えられます。
  検察庁もこの点をしっかりと検証しておく必要があるでしょう。

2 なぜ最初に自白してしまったのか
  「なぜ捜査中に自白したのか」という点を不思議に思った人も多いと思います。
  しかし,現在の警察の取り調べ方法は,いろいろありまして,時には駆け引きも必要となってきます。中には,違法な駆け引きも存在します。
  よく使うのは,「他の共犯者が自供した」とか「自供すれば釈放する」などという誘導です。これによりうその自白をする場合があります。
  また,警察の取調べは逮捕後は最大で23日間できます。しかも,実際は起訴後も結構取調べを行う場合があります。そして,勾留中は基本的に孤独です(共犯者や仲間とのコンタクトは取れません。)。そんな状態なので,ついつい捜査官の誘惑に乗ってしまうということも多いようです。
  取調べのビデオ化が議論になっている背景には,このような「危ない取調べ」をチェックするためでもあるのです。

3 被告人の権利を削ってよいのか
  最近では,被害者の権利を尊重する動きが出てきました。それ自体はいいことだと思います。
  しかし,一方で,「被告人の権利が手厚すぎる」などという意見もかなりあり,被告人の権利保護をやめようという論調さえあります。
  ところが,被告人の権利保護が手厚い理由が,まさに今回の無罪裁判に現れているのです。もし,被告人の権利が保護されていなければ,警察による自白強要や拷問などの発生,さらには裁判官も「お前,一度自白したのに無罪主張とはいい根性しているなあ」などという態度で裁判を臨むことなどなどが発生しうるため,この12人は有罪になった可能性すらあります。
  もちろん,被害者よりも被告人が保護された事例は山ほどあります。しかし,憲法が保障した理由は,まさに「今回の12人の保護にある」という点を十分知った上で,議論をするべきではないでしょうか。

4 もしこれが裁判員だったら
  前提として,公職選挙法違反は裁判員制度の対象外ではありますが,あえて議論の対象とします。
  今回の事件,マスコミでもかなり報じられ,特に地元では大きな関心をもたれていました。また,警察も当然有罪論調の記者会見を連日発表していました。
  そのような「有罪推定」の前提の中で,もし6人の一般市民が裁判員としてこの裁判に参加していたとしたら,果たしてどんな評決になったでしょうか。
  これは検証できませんからなんともいえませんが,日本人の気質として「マスコミ報道を信じやすい」(納豆事件で立証済み),「警察発表は正しいものとして信じやすい」,裁判に被害者が参加することで裁判が浪花節になる(被害者中心の裁判になることで,この被告人が犯人かという議論よりも,とにかく被害者を助けようという議論に変わってしまう恐れがある)ことからすると,「推定有罪」という前提で裁判に臨みやすいのではないでしょうか。とすると,今回の件もひょっとしたら有罪となったかもしれません。
  このあたり,今後の問題点としてさらに検証するべきかもしれません。

5 接見交通権って何?
  この裁判をめぐっては,別途弁護士から「接見妨害があった」とする国家賠償請求訴訟が行われています。
  ところで,この接見交通権って何か気になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
  実は,これは憲法でも保障された制度であり,被告人はいついかなる状態であっても弁護人と面会ができると認められています。これが接見交通権というものです。
  今回の裁判では,検察官が理由をつけて接見に応じなかった,つまり面会ができなかったということから,弁護人たる弁護士が民事裁判により損害賠償請求をしているというものなのです。

こんなところです。
とにかく,まだ裁判は続く可能性があります。もし,継続した場合は高裁や最高裁がどのような判断をするのか,その点は注目に値するでしょう。

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選挙裏マニュアルその3(正しい前哨戦のやり方)

2007年02月21日 02時08分32秒 | 裏選挙マニュアル・選挙経営学
今回からは,いわゆる影の市長が2人以上いる地域や,影の市長に対抗して立候補しようとする候補者及びその支援団体との戦い方について説明します。
当然ながら,大原則は「選挙運動や事実上の事前運動を通じて政策をぶつけ合う」というものですが,裏マニュアル候補者には,そもそも政策をぶつけ合うような能力がない場合が多く,真っ向勝負すると撃沈してしまう可能性が高いです。よって,別の手法により候補者をつぶしておく必要があるのです。
そこで,これからしばらくは,「候補者つぶし」について説明していきます。今回は,対立候補者にも影の市長や大物が背後に付いており,いわゆる「代理戦争」状態になっている候補者どおしの対決方法がメインとなります。

1 前提条件
  対立候補者も,同じような裏マニュアルで背後に大きな組織を付けている場合があります。
  また,見える部分の話では,政治家の派閥争いというものもあります。例えば,候補者Aは地元の衆議院議員(選挙区)が背後に,候補者Bは地元の衆議院議員(比例区)が背後に,などというものです。そして,この衆議院議員間に遺恨がある場合は,「町あげての大戦争」となってしまうのです。
  影の市長が複数いる場合は,これが表に見えないものの,裏社会で「大戦争」が勃発しているため,基本的な構造は同じです。
  そして,それらが背後にいる各候補者は,例えば衆議院議員選挙の前哨戦として,いわば「代理戦争」として総力戦で戦わざるを得なくなります。
  また,代理戦争もそれなりの選挙(例えば市長選や県議選など)の場合,さらにその配下にいる者(例えば市議選など)による「代理戦争の代理戦争」を行う場合もあります。

2 前哨戦は消耗戦なり
  ここで,大物政治家にしろ,影の市長にしろ,目的は「自分が勝つ」ことしかありません。つまり,代理戦争の候補者に望むこと,それは「勝つこと」よりも「相手を消耗させること」なのです。
  具体的にいえば,「相手に無駄な実弾を使わせてしまう」ということです。
  当然ながら,同じカウンターパンチもやってきます。従って,「自分が使わず相手に使わせる」方法を考えるのです。

3 とはいえまずは「実弾集め」
  まずは実弾ありきです。これは,大物政治家後援会や影の市長が総力戦でかぎ集めます。
  とはいえ,集め方は簡単で,「両陣営に払わせる」ということなのです。すなわち,スポンサー企業が選挙に負けて回収困難とならないように保険をかけるようにし向ければよいのです。
  もちろん,50:50で払うわけではないので,この配分を自分達に有利になるように説得するのがキモです。

4 まずは実弾をまく
  集めた実弾はまきます。この場合,金額よりも「早く,幅広くまく」というのが鉄則です。人間,最初に実弾もらった方に対して恩義を感じやすくなるからです。

5 まいた実弾を回収する
  実は,ここからは裏の裏技になります。
  実弾をまくだけでは,当然消耗して終わってしまいます。そこで,究極の手法として,「まいた実弾をそっくり回収する」というものがあります。
  簡単にいってしまえば,「まいた相手にお金を使わせる」のです。
  初心者向けは,「親分への政治献金をしてね」ということで,大物政治家後援会に献金をさせる方法になります。これにより,事実上そっくりそのままお金が戻ってきます。
  上級者向きは,「後援会主催旅行」や「後援会パーティー」などでぼったくり金額に設定して回収します。中には,「キャバクラ三昧」や「ギャンブル三昧」に持っていき,そこから回収するという大技もあります。
  いずれにしても,裏選挙運動としても「金は天下の回り者」なのです。

6 相手陣営にスパイを送る
  さて,次に必要なのが「情報戦略」です。
  一番単純なのは,「相手後援会にスパイを送る」というものです。すなわち,後援会幹部として相手陣営に潜入し,そこで懐具合と押さえた組織をチェックします。もちろん,スキャンダル情報などが入ればものすごくおいしいことになります。
  では,スパイは誰がやるか。当然,普通に行くと「どっちの派閥の人か」というのがすぐに分かってしまいます。
  そこで使うのが,「支援組織内にいる日の目を見ない人」を選びます。言うなれば,「組織の窓際族」です。
  この方は,組織に対しあまりよい印象を抱いていないことが多いため,ちょっといい報酬をちらつかせれば,比較的簡単に動きます。一方,相手方陣営からすれば,自分の組織の人間が手伝いに来ている,という認識しかありませんから,比較的容易に受け入れられます。
  なお,当然のことながら,逆に相手からもスパイは送られてきます。
  したがって,裏組織を仕切る「第二後援会」には,例え自分の組織の人間であったとしても,おいそれとは中身を見せないという防衛策を講じます。

7 背後者のための公約を用意する
  前哨戦は,単なる消耗戦だけではありません。本戦に向けての宣伝活動も兼ねています。
  従って,選挙公約は基本的には「背後者と似ている」こと,これが大前提となります。もちろん,前述の裏公約と一致する必要があります。
例えば,影の市長が福祉関係の仕事から利益を得ている場合,大物政治家の公約は「福祉政策として,補助金交付対象者を増やす」などとし,前哨戦候補者は「福祉向上のため,福祉施設を建設する」とします。
  一件綺麗に見えますが,これにより,影の市長はもちろんのこと,関連福祉団体や医療法人,さらには土木業者まで儲かるという「あの構造」が完成するのです(だから,裏公約が重要なのです。)。
  その上で,ビラを大物政治家の後援会でも配布します。つまり,「前哨戦のビラを本戦のサブリミナルとして使う」という効果があるのです。
  当然,選挙活動自体がすべてサブリミナルとなるのです。

以上が前哨戦のやり方です。ただし,実際はもっといやらしい駆け引きがあるみたいですが,残念ながらそこまでは調査できませんでした。
次回からは,数回に分けて「正しい候補者のつぶし方」について説明します。

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スキーバス事故,これもある意味「格差社会」かも

2007年02月20日 01時09分03秒 | 事故
スキーツアーバスが事故を起こし,添乗員の16歳(運転手の弟)が死亡するほか,乗客26人が重軽傷を負う惨事となりました。
調べによると,バスの運転手(21歳)の居眠り運転ではないかとことですが,警察は更に過労運転等もあり得るとして引き続き捜査するそうです。

運転手「居眠りした」、過労か バス会社、ほぼ家族経営(朝日新聞) - goo ニュース

主催者との関係は?

まず,理由の如何を問わず,過労運転は飲酒運転同様大変危険な行為です。一歩間違えば,他の自動車などを巻き込む大惨事になりかねないからです。
実際,ある中小企業の運輸会社では,恒常的に事実上過労運転を強要し,結果ドライバーが大事故を起こしました。このドライバーは実刑となり,会社や代表者も刑事処分を受けるという事例もあるくらいです。
したがって,いかなる場合であっても,安全第一を心がけるのがプロのドライバー,そして自動車を扱う会社としての当然の助動詞「べし」と言えます。

とはいっても,現実の社会では,なかなかそんなきれい事は言ってられません。先の運輸会社の場合も,何も好きこのんで過労運転を強要していたわけではなく,取引先からの厳しいノルマや低料金でやりくりしなければならない会社の事情などもあり,結果ドライバーに無理を強いることになったわけです(もちろん,だから無理強いが許される,という意味ではありませんが。)。
今回のスキーツアーバスも,主催者は別の旅行代理店であり,このバス会社はそこからいわば下請けとして仕事をもらっていたに過ぎません。とすると,基本的なノルマはすべて「旅行代理店の意のまま」であった可能性が高いです。当然,下請け会社は仕事を断れるはずがありません。なぜなら,「仕事を断る=仕事がなくなる」という方程式が普通に成立しているからです。
とすると,もしかしたら,過労運転の原因を作ったのは,バス会社ではなく,旅行代理店の方にあるかもしれません。
現在,旅行代理店側は,未成年者が添乗員となっている点も含め,過労運転に関しては「全く知らなかった」と主張していますが,この点も今後,警察の捜査で実体が明らかになってくることでしょう。

いずれにしても,今回の事故は,このような「下請けの悲劇」による可能性が考えられます。とすると,この事故は「格差社会の縮図」であるといえるでしょう。
政府は格差社会是正に取り組むようですが,このような「大手と中小との関係」までしっかり踏み込んだ上で是正対策を考えてほしいものです。
ただ,「大手企業とタッグを組んでいる与党」で,どこまで格差社会の具体的是正政策を打ち出せるのか,注目ですね。

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東京マラソン,もし「大災害」だったら?

2007年02月19日 01時56分55秒 | 災害・危機管理
東京マラソンがとりあえず無事終了しましたが,ちょっと違った視点からこのマラソンを検証してみたいと思います。

東京マラソン、世界級へ助走 首都厳戒、大混乱なし(朝日新聞) - goo ニュース

もし,都心で大地震が起こったらどうだったか

今回,3万人の参加者を支えるために,5000人の警察官,多数のボランティアという人的体制,事前準備による交通規制,そしてかなりの仮設トイレ,さらには水と食料など相当至れり尽くせりの状態でのぞみました。
ところが,今回特に問題となったことは,「トイレ大行列」と「食糧不足」でした。
ここでふと思ったことが,「たかだか3万人でこの状態,っていうことは1千万人近い人口を抱える都心で大地震が突然発生したとき,果たして防災計画どおり滞りなくいくのか」という点です。
実際の災害時には,仮設トイレが作られるまでに数日はかかる見込みですし,食料が避難所に満足に配布されるには3日かかるといわれています。しかし,3万人の対応でもあれだけの人と準備が必要でしたから,それ以上の人の対応をするためには,相当な担当者と物資が必要となるのではないでしょうか。
一方で,今回,救急車運ばれた人が15人程度いたそうです。これについても事前に遠藤に介護できる体制に張り付いていたために迅速に対応できましたが,実際の災害の時はどの程度迅速に対応できるでしょうか。3万人に15人ですから,1000万人となると単純計算で5000人位を数時間以内に搬送しなければなりません。果たしてこの点はどう対応するのでしょうか。

もちろん,単純に災害とは比較できない部分もあるでしょうが,今回の東京マラソン,こうした観点からも検証してみる必要があるのかもしれませんね
災害は,いつ発生するか分かりませんから。

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目指せ,ホノルルマラソン!東京マラソン無事終了

2007年02月18日 17時26分19秒 | スポーツ全般
レインボーブリッジを封鎖できません」でしたが,都心部ほとんど封鎖して行った「東京マラソン」とりあえず,無事終了したようです。
代表選考会も兼ねていましたが,優勝はケニアのジェンガ選手に,また有森選手はラストランということで,女子第5位という成績を収めました。

雨の首都を3万人が力走 優勝はジェンガ 東京マラソン(共同通信) - goo ニュース

めざせ,ホノルルマラソン

東京都心部でこれだけ大規模な市民マラソンを開催すること,これは不可能だと思われていました。しかし,これを見事実現してしまいました。その企画力および実行力には感服します。
ただし,あいにくの雨ということで,ランナーたちには少々つらい環境だったかと思いますし,また警備の警察官やボランティアの役員の方々も相当大変だったと思います。そういった大会を支えた方々全員に対し,無事大会が終了したこと,深く感謝いたします。

さて,市民マラソン,世界でもいろいろな場所で行われています。ハワイ好きな私としては最初に思いつくのが「ホノルルマラソン」です。
これも毎年12月に行われるもので,世界中から多くの参加者が訪れます。そして,ホノルルマラソンの特徴は,「ハワイ挙げてのイベントにしている」こと,そして「参加者全員が楽しく完走する」というものです。したがって,ボランティア役員も多く,また棄権しようとしてもみんなで励ましあって走る(歩く)ことを薦めます。そして,「時間制限なし」というため,ゆっくりであっても時間切れ終了にはしません。
こんな「街上げて」のイベントに東京マラソンも進化すればよいかもしれませんね。

もちろん,そのためには,まず「検証と反省と改善」を行う必要があります。今回の大会運営を通じて,おそらく多くの問題点が出てきているのではないかと思います。一番大きいのはやはり「交通問題」でしょうが,他にも経費問題や収支バランスなどなどおそらく机上の空論ではでてこなかったさまざまな問題が出てきていると思います。だからこそ,これをしっかりと検証し,反省するべきことは反省した上で,来年以降これを改善していくことが求められるでしょう。もちろん,検証結果如何では,「名誉ある撤退」もありでしょう。
もっといえば,今回の東京マラソン,時期といい,タイミングといい,「選挙対策」,そして「オリンピック誘致対策」とうがった見方もできないことはありません。仮にそのような政治目的でマラソン大会を企画したのであれば,早々に「名誉ある撤退」をするべきでしょう。かつてのベルリンオリンピックなどのように「国力保持アピールの場」に過ぎなくなってしまうからです。
スポーツ大会は政治と分離しなければなりません。今回の大会はそんな政治目的がないと信じていますが,今後本当の市民大会にするためには,よりいっそう「政治色を薄くする」ことが求められるでしょう。
こういうところも,客観的に検証するべきです。

いずれにしても,「マラソン人口1千万人」といわれています。こういう方々が少しでも活躍できる大会,これをどんどん増やすことも必要といえますので,東京マラソン,ぜひとも来年以降も続けてほしいと思います。
ちなにみ,私は,スタートラインを超える前にばててしまうでしょうから(かつて高木ブーさんが,ホノルルマラソンに参加したときも,スタートラインを超える前に疲れて棄権したという実績があります),ほぼ確実に永久に参加しないでしょう

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選挙裏マニュアルその2(正しい買収のやり方)

2007年02月17日 19時21分06秒 | 裏選挙マニュアル・選挙経営学
今回は,公職選挙法で禁止されている買収のやり方についてです。
当然の前提ですが,買収行為は一切禁止されています。もちろん,候補者がお金を配らなくても,候補者の親族や後援会がお金を配ることも禁止されております。
とはいえ,まだまだ買収は横行しています。そこには,裏マニュアルが存在しているのでした。
なお,この世界では,お金のことを「実弾」と呼んでいます。

1 実弾の入手方法
  これは自己資金というよりも,スポンサー資金がすべてです。裏選挙界では,「実弾の数が勝敗を決める」と言われています。
  当然ながら,スポンサーも,投資した金額が大きく戻ってくるか否かに最大の関心を寄せているため,候補者の実弾切れ状態が見え隠れしてくると,即座に回収を始める場合があります。

2 実弾の配布先
  仲介者たる影の市長には直接は渡しません。なぜなら,万一のことを考え,直接のつながりを作らないようにしておく必要があるからです。影の市長は,各種団体やスポンサーからの上納金で儲かるようなシステムとなっています。
  では,実際にどこに配るのかというと,士農工商団体はもちろんのこと,「各地域や組織の盟主」と呼ばれる人たちに配ります。これは,いわば選挙の影の実働部隊です。
  また,選挙運動員にも当然配布します(これも公職選挙法で禁止されています。)。
  さらに,口封じのための実弾も使います。具体的には,警察や選挙管理委員会などに使うことになります。

3 実弾の使い方その1
  まず現職議員や首長の場合は,税金をつかって堂々と買収を行います。
  もちろん,ここでいう買収は「事業」や「売買契約」,さらには「補助金」など,表向きは正規の事業として扱うものです。
  随意契約にすることで,特定業者に対し,事実上税金を買収費用として渡すのです。当然,形式的な事業や契約は成立し,その結果も一応あがってくるため,形だけみると単価が結構高めという点を除けば特に問題はないことになります。
  現職有利の背景には,このような「税金買収」が使える点によります。

4 実弾の使い方その2
  次に,地元有力者への買収方法です。
  まず,士農工商団体に対する買収は,あくまでも理事個人に対して渡しますが,多くは「借金」という名目にしておきます。すなわち,候補者が個人的に理事に貸した,ということにするのです。ただし,落選時の寝返り防止やガサ入れ時のリスクを考え,形式的借用書は理事側が持っています。この借用書は,あくまでも捜査が及んだときの保険にすぎませんし,当然,返済は求めません。
  次に,士農工商団体から,地元の盟主を紹介してもらいます。各種組織のリーダーや地元自治会のリーダー,さらには庄屋や名主,元議員等,それは地域によってまちまちです。
  そして,その盟主に対して実弾を渡します。この際,名目は「後援会の演説会の準備資金」などとしておきます。もちろん,これだけだと捜査機関は偽装行為であると認定するため,カモフラージュ領収書等を多数用意しておきます(実際は,この部分がもっとダークに動いていますが,残念ながらその詳細の手法は,まだ取材不足です。)。
  こうして,町の大物を次々と買収していくのです。
  当然ながら,この辺のやりとりは,すべて「第二後援会」が取り仕切ります。候補者本人に捜査の手が及ばないようにするためです。一方,この後援会の実働部隊は,手数料として実弾の上前をはねます(相場は3割前後)。捕まるリスクが高いだけに,当然のことといえるでしょう。

5 実弾の使い方その3
  しかし,あまりにギラに動くと,当然対抗馬等から警察にチクリが入ります。
  そこで,警察も配下におく必要があります。ここで使う作戦は,「忘れ物戦術」と呼ばれるものです。
  地元の所轄の警察署長に会い,立候補するなど世間話をします。その際,紙袋を持っていくのですが,帰りがけにこれを忘れていきます(当然わざとです。)。
  すると,後日署長から電話がかかってくるため,そこで「あれ,忘れていましたか。あれ,特にいらないものなので,適当に処分しておいてください。」と言います。実は,この紙袋の中に現金を入れておくのです。
  警察署長は,この辺は慣れていますから,いわゆるあうんの呼吸でこれをもらいます。警察署長は,選挙に限らず,風俗営業法等の関係などでも同様の手法でお金をもらう場合が多いのです。
  もちろん,事前情報が重要です。この手法が使える警察署長は限られています。多くの署長は当然「ノー」といいますし,逆に捜査対象になる場合すらありますから,この点は影の市長に署長の人となりを聞いておくのです。
  ちなみに,実際の選挙違反の捜査は所轄ではなく県警が行いますから,所轄を押さえたからといっても,本当に安心できるわけではありません(裏の裏知識です。)。

6 最近の傾向
  以上は,一般的な裏技ですが,最近では不景気(景気がいいのは本当に一部のみで,選挙業界でも依然として不景気なのです)により実弾が不足がちという実態です。
  そこで,最近では現金に代えて「未公開株」や「将来の事業約束」などを使う例もかなり出てきました。特に後者は,近年相次ぐ知事の逮捕によりその存在が明らかになりつつあります。

以上を踏まえて,正しく実弾を使えば,その分の見返りは必ず来ることでしょう。
次回は,「正しい前哨戦のやり方」について説明します。

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