あれは,あれで良いのかなPART2

世の中の様々なニュースをばっさり斬ってみます。
ブログ界の「おか上彰」を目指し、サボりながらも頑張ります!

帰ってきたキムジョンマン

2006年10月31日 23時58分43秒 | 外交・海外情報
どうやら北朝鮮が六カ国協議のテーブルに戻るそうです。

米中朝、6者協議再開で合意 11月中の見通し(朝日新聞) - goo ニュース

どんな裏話があった?

米中朝の3か国間の打ち合わせで決まった模様です。ここでも,日本はイニシアティブを取れませんでした。
となると,気になるのは,「裏話」です。
なぜ,北朝鮮が六カ国協議に戻ることになったのか,アメリカと中国の妥協があったからでしょう。もっといえば,中国からの働きかけにアメリカが折れた,という部分があるのかもしれません。
とすると,どういう話が想定されるか。
おそらく,「経済制裁一部解除,エネルギー支援として発電所技術の提供,提供はアメリカ企業が行う,中国は大油田から発電のための石油を北朝鮮に売る,そして,日本はそのための資金をODAとして北朝鮮に提供する,その代わり,核とミサイル実験は完全凍結する」というシナリオではないでしょうか(根拠薄いですが)。
つまり,「アメリカと中国だけは損をしない内容」を妥協点にしていると思います。一方で,アメリカは「拉致問題」をそれほど重視していないため,6カ国協議においても,さほど中心議論に据えようと言う気はないのかもしれません。

あくまでも推測なので,むしろはずれてくれた方がいいのですが,仮にこの推測に近かったとしたら,日本外交って世界中からバカにされていると言えるでしょうね。
頼むから,推測が外れてほしいものです。ただ,日本外交はもっともっと力を付けておくべきでしょう。

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停滞電話?手痛い電話?ソフトパンク?まさに損社長か

2006年10月29日 18時17分20秒 | 科学技術
ソフトバンクの通話料無料化の影響により,契約切り替えが殺到しすぎてしまい,システムがパンクしてしまい,契約業務が停止してしまったようです。
この影響がドコモやauにまで響いてしまっています。

ソフトバンク、切り替え殺到で携帯契約の一部を再停止(読売新聞) - goo ニュース

秘密主義が裏目に出ましたね

携帯業界には産業スパイがかなり暗躍しているという裏情報がありますから,料金設定については,特にナンバーポータビリティの戦略も踏まえ,外部に絶対的に漏れないようにしておく必要があります。とすると,ぎりぎりまで現場におろさないというソフトバンクの戦略は必ずしも間違ったものではないでしょう。
ただ,昔のような紙帳簿ならまだしも,今では全国からセンターサーバーにでーたが集結するという形で処理している以上,発表後すぐに事務処理でデータが殺到することくらいは当然「想定内」であったといえるはずです(これが想定外であったとしたら,「儲からない勝負をしている」として,即刻取締役解任問題になることでしょう。)。
とすると,隠密で進むにしても,「想定されるデータ処理が可能なシステム体制」は完璧に確立しておく必要があるわけです。
しかも,東証や社会保険庁などの場合と違って,ソフトバンクはまさに「システムプロ集団」の集まりのはずです。したがって,なおさら傾向と対策はばっちりできたはずです。
ところが,今回はその部分が隠密すぎたためか,まったく対策が行われていませんでした。結果,処理しきれずトラブルとなってしまい,端的に言うと「儲けそこなった」ということになってしまったのです。

当然ながら,他社はここぞとばかりに顧客奪回を始めるでしょう。既に,無料化通話に対する対抗策として,「実際はいろいろ計算すればわが社がお得」などと説明を始めています。

ソフトバンクも,無料化通話を花火として打ち出すのであれば,ちゃんとバックボーンは固めておくべきでした。今回は,詰めが甘かったといわざるを得ないでしょう。
通話料無料化施策が皮肉にも足かせになってしまってしまった可能性もあります。事務処理の停滞により,まさに「手痛い電話」にならないことを願うだけです。

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埼玉まんが祭り

2006年10月29日 17時52分52秒 | テレビ・メディア
私のふるさとの埼玉県を舞台やモデルにしたアニメが意外とあるというお話です。

興味のある「埼玉県を舞台にしたマンガ・アニメ作品」ランキング(gooランキング) - goo ニュース

ご当地アニメ,というにはオーバーかな?

ここで紹介されているものは主に次のものです。
クレヨンしんちゃん→春日部在住の設定
となりのトトロ→サツキとメイは所沢在住,トトロの森も所沢にあるらしい(東村山説もあり)
ウォーターボーイズ県立川越高校(男子校)がモデル
エースを狙え→漫画では神奈川県立西高校となっているが,モデルは原作者の出身校の県立浦和西高校で,宗像仁コーチも浦和在住の設定
赤き血のイレブン県立浦和南高校がモデル
などなどだそうです。

ランキングには出ていませんでしたが,有名どころにはこんなのもあります。
金田一少年の事件簿→私立不動高校の学生の設定ですが,原作者の出身校の県立不動岡高校がモデル
ほかにも探してみるといろいろあると思います。

埼玉県も実は意外と文化面で発掘してみると面白いのかもしれません。
せっかくなのだから,これを気に「埼玉国際アニメ祭」などを開催してみてもよいのかもしれません。漫画やアニメは今や文化に位置づけられてもよいものが多いです。

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後見人は,気楽な稼業と,いえません!

2006年10月28日 23時00分24秒 | 法律問題
孫の未成年後見人であった祖母が孫の貯金を流用したとして逮捕起訴された裁判で,福島地裁は,この祖母に対し,業務上横領罪が適用されるとして,有罪判決(執行猶予)を下しました。
また,秋田地裁でも,叔母の成年後見人をしていた人が叔母の貯金を着服したとして逮捕起訴された裁判で,同じく有罪判決(実刑)を下しました。
いずれの裁判でも,「親族相盗」は適用されないとして,厳しい判決となりました。

孫の貯金流用した後見人の祖母、刑の免除せず 福島地裁(朝日新聞) - goo ニュース

後見人の責任は大きいです

今は障害者自立支援法の影響で後見人が必要となった人が急増したことや,高齢者社会のあおりを受け,また悪徳商法が多様化していることも加わり,成年後見制度の利用率が高くなっています。そして,半分以上は親族が後見人を務めています。
ところが,後見人になると財産管理を業務として行わなければならないところ,親族(特に親子)の場合,もともとしっかりと財産管理をしていなかったことから,この財産管理がかなりいい加減になっているケースが多いようです。
また,後見人になりますと,例え親子であっても,本人の財産状況の報告を毎年家庭裁判所にすることになります。今回の事例も,この報告の中から使い込みが発覚し,裁判所が警察に告発して逮捕されたということになっています。

このように,後見制度の注目が高い一方で,実際後見人が何をやるのかは意外と知られていません。逆に,「銀行からいわれたから」位の軽い気持ちで後見人になろうとしている方の方が多いのではないでしょうか。
しかし,後見人は例え親族であったも,「人の財産を管理する」重大な業務です。難しい言葉で言うと,「善管注意義務」があります。つまり,「自分の財産よりも大切に扱いなさい」という責任を後見人は負っていることになります。
さらに,後見人の業務は,本人が死ぬまで続くロングラン業務です。銀行の書類に判子押して終了,という訳にはいきません。
成年後見制度を活用しようとお考えの際は,その後の長期間にわたる業務と責任を十分理解したうえで申立をした方がいいでしょう。もちろん,親子兄弟であったとしても,後見人になった以上,勝手に本人の財産を使うことはできません。勝手に使うと,冒頭の通り「逮捕」されます。

なお,そんな責任はとても負えないが,後見制度で保護する必要がある,と思う場合は,司法書士に相談してみるといいでしょう。最近の司法書士は,成年後見を専門にしている方もだいぶ増えてきており,親身になって相談に応じてくれるはずです。ただし,登記しかできない司法書士もいますので,その点はよーく確認してみましょう。

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完結、新庄劇場

2006年10月27日 23時14分06秒 | スポーツ全般
日本シリーズは、日ハムの優勝で幕を閉じました。

いい試合でした

中日の名誉のために言っておきますが、実力は完全に互角でした。全試合、はらはらどきどきさせてくれました。
では、なぜ、日ハムが優勝したのでしょうか。
それは、「野球を楽しんだ」というところにあるでしょう。
中日はどちらかというと、「勝って当然」みたいな雰囲気で見られていました。結果、ナインが緊張した部分があります。
一方、日ハムは「優勝自体奇跡」的な見方がありました。その結果、ナインも「勝ち負けよりも日本シリーズに出られただけでよかった」的な発想があり、結果、新庄選手ではありませんが「草野球を楽しもう」的なのりで試合に臨んでいたと思います。その差が勝敗に現れたのだと思います。

ところで、新庄選手は、最後まで野球を楽しんでいました。まさに「記録よりも記憶に残る試合」をしたのではないでしょうか。
彼が残した成績は正直平凡なものですが、野球界に残した功績は大きいと思います。
欲を言えば、新庄選手には、今後は少年野球など未来のプロの育成に力を入れてほしいと思います。間違っても参議院議員にはならないでほしいです。

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あーあーあーあーあー,高校残念生ー!

2006年10月26日 02時02分13秒 | 教育問題
舟木一夫さんもビックリですね。
さて,必須科目未履修により卒業がかなりやばい高校が一気に増えてきました。
文部科学省もついに実態調査を始めるそうです。

必修を未履修、10県65校で 文科省、全国実態調査へ(共同通信) - goo ニュース

なぜ今さら問題に?

この問題,主に進学校で起こっている現象で,平たくいえば,受験に関係ない理系クラスの人たちに対し,学校側が本来必須科目である「世界史」を履修しないカリキュラムとして組んでしまった点に大きな誤りがあったわけです。
ただ,なんで今頃発覚したのでしょうか?
実は,この問題は,世界史が必須になった1994年以降,ちょこちょこ問題になっていました。つまり,10年前から同じ問題が起こっていたのです。ただ,扱いが地元地方紙レベルであったこと,校長の裁量で卒業認定させちゃった場合が多く,いわば「闇」に葬っていたことから,あまりことが大げさにならなかっただけのことだったのです。
したがって,おそらく大半の進学校では,このカリキュラムは「うっかり」ではなく「確信犯的」に行っていたものと思われます。

ただ,もう一つ気になったのは,なぜ「今さら文部科学省が調査」をするのでしょうか。前述のとおり10年も前から問題が発生していたわけですから,その段階で実態調査を行っていれば,ここまで大きなことにならなかったと言えますし,もっといえば,「グレー卒業生」を排出することもなかったと言えます。
つまり,今回の問題は,学校側と教育委員会,そして文部科学省側の「トリプルなあなあ体制」が大きな原因であったといえます。
そして,一番のとばっちりは,当の高校生でしょう。こんな時期から受験に関係ない科目を短期集中的にやらなかればならないのですから。
まあ,ほぼ確実に「内職」が横行する授業になり,またテストも「甘甘」問題になるでしょうから,学生にとって「まったく教養にすら残らない,ただ苦痛だけが伴った教科」という思い出だけが残ることになるでしょうね。
教養のみに付かない授業は,単なる時間の無駄遣いです。そうであれば,文部科学省も怠慢であったという自己責任も踏まえ,何らかの暫定特例措置を講じるべきでしょう。もちろん,単位を自動的にあげるのではなく,「ちゃんと教養が身に付いた」といえるような方策(例えば,単位論文など)などを検討してあげても良いのではないでしょうか。
学校長の責任問題は,その後ゆっくり追求してください。
とにかく,まず「高校生のため」という点を考えるべきでしょう。

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A佐久よ,お前もか!

2006年10月24日 01時24分15秒 | 裁判・犯罪
談合問題や入札問題などで揺れていた佐藤前福島県知事が,ダム建設を巡る収賄容疑で逮捕されました。
これにより,福島県内では相当な混乱が予想されると共に,場合によっては議会や職員に対する飛び火も今後は想定されるものと思われます。

揺れる福島県政界、前知事逮捕(朝日新聞) - goo ニュース

まともな知事はいないのか!!

しかし,ここ最近では裏金の岐阜県の前知事や,出納長逮捕の和歌山など,県のトップによる不祥事がぼろぼろ出始めてきました。
一方で,このような不祥事に対し,県議会は今まで追求してこなかったという問題もあります。
例えば,今回の福島の件については,予算書や決算書を見ると,不思議に思う点が結構あるはずです。ところが,議会ではほとんど質疑されていませんでした。つまり,議会も機能が停止してしまっていたのです。
これでは,フランス革命直前の国王と議会と裁判所の関係と同じです。議会が機能しないというのは,民主主義の死を意味します。
民主主義の死,それはすなわち「特定の人だけの意思で政治が動き,特定の人だけが特をする世の中」ということになってしまいます。いわば,「暗黒社会」です。

今回の件(県?)については,知事やその関係者はもちろんのこと,議会も十分に反省し,再発防止に一役買ってほしいと思います。
また,他の自治体の地方議会についても,「自分の首長は私利私欲のためではなくちゃんと住民目線で仕事をしているか」「首長の施策は本当に妥当なものなのか,特定業者のためではないか」などについてよーくチェックしてほしいと思います。もっというと,そういうチェックができる人間を議員として選ぶべきでしょうし,そういう人にこそもっと立候補してほしいと思います。
もちろん,「何でも反対しろ。」という意味ではありません。住民目線ということは,「良し悪しをはっきり言う」ということです。
なお,当たり前ですが,議員も私利私欲に走ってはいけません。

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衆院補欠選挙,本当に負けたのは誰だ

2006年10月23日 01時29分08秒 | 政治・選挙
衆議院議員補欠選挙が神奈川と大阪で行われ,案の定というか前評判どおり,いずれの選挙区でも自民党公認候補者が当選しました。
ちなみに,投票率が神奈川16区で47.16%(前回64.77%),大阪9区で52.15%(前回67.56%)といずれも大幅ダウンでした。

衆院補選、自民が2勝 神奈川16、大阪9区(共同通信) - goo ニュース

本当の敗者は有権者自身ですね

まず,この選挙の短評を少し。
神奈川16区では,オヤジの死去に伴い息子が出馬するという完全な「銀行レース」でした。しかも,民主党は若手(37歳)の官僚(ブログで人気が出ていたが)であった後藤氏を対抗馬にしたものの,亀井氏の方がもっと若い(35歳)だったため,民主党の定番である「若さでアタック」的な手法が通用しませんでした。
この「2世地盤譲渡+弔い選挙+若手有利+投票率低下」の4本柱がそろった以上,自民党以外の候補者が勝つのは至難の業であったと思われます。
少なくとも,この選挙区で言えることは,「政策云々は二の次」であったということでしょう。投票率が低かった理由も,結局「これは政策選挙じゃない」と有権者がそっぽを向いた結果であると思われます。

次に大阪9区ですが,ここは前回は自民党議席だったものの,それ以前は民主党の大谷氏が議席を抑えていました。したがって,民主党としては議席奪取の可能性があった選挙区でした。そのため,民主党も自民党もこの選挙区には特に大物を送り込み,「総力戦」を展開しました。
結果,やはり2世議員である原田氏が当選したのですが,この当選の理由は,やはり「投票率低下」です。つまり,やはり組織票(公明票)が強かった,という点によるでしょう。

ところで,自民党としては,今回の選挙の不安材料として,「格差社会」と前日に暴露された「中川幹事長らと談合社長とのゴルフ問題」がありました。しかし,前者はそもそも「いわゆる負け組ほど選挙に行かない」というデータが物語るとおり,実はさほど投票争点にならないと自民党は踏んでいたこと,後者については,「犬騒動」で中川幹事長スキャンダルをかき消すという荒技(個人的には犬よりも遙かに重たい問題だと思いますが。)により,さほど影響を受けなかったというオチになりました(ついでにいうと,「アパホテル問題」も,真偽はともかく地上波や新聞で報じなかったため,無影響でした。)。
むしろ,北朝鮮問題が,自民党サイドにはかなりの追い風になりました。
ただ,少なくともここでも言えることは,「やはり政策選挙ではなかった」という点です。

さて,自民党は2勝しましたので,今後の政局に弾みがつきます。一説では,先週19日に密かに衆議院を通過した「テロ対策特別措置法」の改正案(1年間延長)が,参議院を通過し,可決する見込みです。
また,一部では,共謀罪も一気に可決させるのでは」という未確認情報も飛び交っており,反対派もここへ来て動きが活発になってきています。
一方で,民主党が提案している「障害者自立支援法」の改正案等については,そもそも真偽の土俵に乗せられないのではないかなどささやかれているなど,国会運営においてもますます自民,公明主導で進められるものと思われます。
また,民主党では,例によって「小沢党首責任論」が出始めてきました。これがお家騒動にならなければいいのですが,これでいつものお家騒動が始まってしまうと,「やはり民主党には政権能力がない」と国民に思われてしまうでしょう。
そして,なによりも,民主党が本当に政権を取りたいのであれば,今回の選挙からあることを学ぶ必要があります。それは,「投票率が上がらない限り,政権交代はあり得ない」ということです。その上で,「では,なぜ投票率が低下の一途をたどるのか」について,選挙管理委員会以上に真剣に検証するべきでしょう。この作業なくして,民主党への政権交代はあり得ません。
もちろん,自民党としても,投票率向上は必須です。組織率が低下し,かつての「士農工商」が崩壊している中,公明党の票だけを頼るわけにはいきません。やはり,頼みの綱は「浮動票」なのです。この点は,同日実施されて全国の市長選挙において,自民党推薦の現職市長が意外と落選している,という点からも明らかと言えるでしょう。もはや,地方でも自民党組織は盤石とは言い切れないのです。投票率低下の遠因として,「組織の崩壊」があることは否めません。

そして,投票率が上がることで,初めて「政策選挙」が可能となるでしょう。

あとは,私たち自身の問題です。毎回同じことをいいますが,「選挙に行かなければ何も変わらない」ということを,私たちは自覚しなければなりません。すべてが自分に不利になってから騒いでも手遅れです。逆に,今が良いというのであれば,「良い」とアピールしなければ,選挙結果如何ではひっくり返される可能性もあります。
良いにしろ悪いにしろ,とにかく「投票」しなけれならないでしょう。

以上,今回の補欠選挙の感想でした。

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久々に高校の数学にチャレンジ

2006年10月22日 19時08分55秒 | 徒然日記
久々に戯れ言です。
今日,近所のジョナサン(ファミレス)に食事に行った際,ふと気になったことがありました。
メニューの中に,オリジナルアイスクリームがあり,冷たい石版の上で自分でトッピングを混ぜてオリジナルアイスが作れるというものでした(いわゆる「コールドストーン」のようなものです。)。
それ自体は頼まなかったのですが,メニューを見た時に,次のような記載がありました。
16種類のトッピングから4種類のトッピングを選びます。全部で1820とおり楽しめます。」と。
それをみて,気になりました「本当に1820とおりか?」と。

でもって,計算しようとしましたが,さすがに確率統計は高校以来勉強していませんから,コンビネーションの公式を当然覚えていませんでした。
で,帰ってきてからやってみました。

16種類から4種類を選ぶときの組み合わせ
nCr=n!/r!(n-r)!
これです,これ(nが全体の個数,rが選ぶ個数)。
それと,計算の途中で順列(組み合わせじゃなくてあり得るパターン全部)も使うみたいです。
nPr=n!/(n-r)!

さて,早速筆算の開始です。
16C4=16!/4!(16-4)!
    =16P4/4!
    =16*15*14*13/4*3*2*1
    =43681/24
    =1820

おお,ジョナサンは正しかった(そりゃ当然か!)。
ちなみに,この公式,ちゃんと解説するとこうなるのでしょうか(数学のプロの方,フォローお願いします。高校時代の数学の成績は,受験で使っていないのであまり芳しくありませんので(^_^;)。
まず,16個から4個を選ぶため,1個選べば次に選ぶものが一つずつなくなるため,考えられる数は16*15*14*13で表せます。
でも,この組み合わせだけだと,例えばABCDとBADCという同じパターンも含んでいます。
そこで,同じパターンを防ぐため,4個でできる組み合わせ数である4*3*2*1で割ります。
それが,このコンビネーションの公式の意味です。

ああ,なんだあ,別に公式忘れていても,この理屈導ければ計算できたんだあ,と改めて思わされました。っていうか,公式ってたしかこんなことを集積して作られた,って教えてもらったような記憶が・・。
今冷静に考えると,公式の丸暗記ってもっと効率的にできたのかもしれないなあ,とちょっとばかり後悔しました。
数学って,難しいのか,それとも易しいのか??

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核兵器,みんなで持てば恐くない?

2006年10月21日 11時25分48秒 | 政治・選挙
自民党の中川政調会長が「非核三原則はもちろん遵守するが,場合によっては核保有についての議論をすることも必要」である旨の発言をし,それに対し野党はもちろん,与党内部からも様々な意見が飛び交っているようです。
特に中川幹事長や安倍首相は「議論必要なし」として,火消しに回っている状態だそうです。

自民政調会長「核保有の議論必要」 首相は三原則を強調(朝日新聞) - goo ニュース

選挙直前ですからねえ

まず,議論をすること,それ自体は別に悪いことではないでしょう。日本は言論の自由がありますし,特に政治家という立場であれば,国民の意向を問うために国会内で議論すること自体,むしろ正しいスタイルといえるでしょうし,後述のとおり,今だからこそ行うべきです。
ただ,今回首相らが火消しに回っているのは,「明日補欠選挙があるから」という点も考慮していると思われます。すなわち,核保有容認発言ともとらえられる今回の中川発言は,いくら北朝鮮の核実験報道が連日されているとはいっても,国民サイドの世論からすれば,まだまだ核保有に消極という意見の方が多いはずです。とすると,選挙直前に少数派の意見(しかもかなり重たい問題)を投げかけるのは,明らかに選挙戦略上不利,という判断も含まれている,というものです。
しかし,むしろ「選挙だからこそ,あえて有権者の意見を問う」という姿勢も大事でしょうし,それが民主主義の見本ではないでしょうか。選挙終了後に突然「やっぱり議論しましょう」という方が,国民に対する背信行為といえます。
もちろん,そもそも論として,「非核三原則に抵触する議論は一切するべきではない」という政府与党方針があるのかもしれませんし,日本の立場としても「被爆国が核を持つ」という論理矛盾的な行為はやりにくい,という本音もあるのかもしれませんので,必ずしも選挙対策だけであるとは言い切れないでしょう。

ところで,核保有容認論者の多くは,「核を持っていないと外交上不利になる。また,核を持っていれば,核攻撃からの抑止力になる。」と主張しています。
果たして本当にそうでしょうか。
この論理には,大きな前提があります。「核兵器は防衛兵器ではなく,攻撃兵器である」ということです。また,核の抑止力とは,「うちの国に核兵器落としたら,お前の国にも核兵器落としてやるぞ」というものです。
ところが,日本は憲法9条により,防衛はできても攻撃はできない,という状態にあります。とすると,日本では,仮に核を持っていたとしても,結局それを使うことはできないということになります。
しかも,敵国は必ずしも紳士的であるとは限りません。むしろ,戦争となると話が通じない陰湿な輩である場合が普通です。となると,敵国はこういうでしょう。「お前,核持ってたって,どうせ使えないよなあ。使ったら,憲法違反になるからねえ。」と。
結局は核を保有していない状態と同じように見られることでしょう。
つまり,日本では,核兵器を保有したとしても,それだけでは結局容認論者がいうように「外交上対等になる」とは言い難いのです。むしろ,「お前も持ったか」という世界的批判を受け,経済制裁(特に石油輸出規制)を受けて終わってしまうでしょう。石油輸出制限を受けたら,日本経済は一気に行き詰まります。

では,日本はこのまま核の脅威におびえ続けていればよいのでしょうか。社民党や共産党のいうように「対話による外交努力」だけで頑張ればよいのでしょうか。
違います。もちろん,対話による外交努力も必要ですが,それだけでは無理です。
実は,核に対する脅威に対抗し,かつ憲法9条の範囲内で対応するためには,「防衛力の強化」にあります。そして,核兵器の場合,通常はミサイル攻撃となります。したがって,迎撃ミサイル整備を早期実現することにあります。
そうすることで,「お前が100発核を打ってきても,ぜーんぶ打ち落とせるよ。だから,核なんか恐くないもんね」と主張できるわけです。しかも,これならば世界的な批判は受けることもなく,特に韓国や中国からもいちゃもんつけられず,さらに人道的にも「被爆者を増やす」という悪魔の選択をする必要がなくなります。

核保有の議論をする,という場合は,単に「核を持つべきか否か」だけではなく「持たない場合はどうするべきか」まできっちり行う,そういうスタンスで臨んでほしいものです。すくなくとも,安倍首相らがいうような「議論しない」というスタンスでは,少なくとも「核からの脅威に対する対抗策はありませんし,考えていません」とアピールしているようなものととらえられてしまうでしょう。
このような議論は,国民に対するアピールだけではなく,世界(敵国)に対するアピールにもなるわけですから。

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