あれは,あれで良いのかなPART2

世の中の様々なニュースをばっさり斬ってみます。
ブログ界の「おか上彰」を目指し、サボりながらも頑張ります!

先手必勝とはいうけれど

2006年07月12日 23時43分12秒 | 政治
北朝鮮のミサイル問題について,額賀防衛庁長官が,「ミサイルを発射しようとしている敵基地を先に攻撃することは法律上可能である。」との見解を改めて示し,物議を醸しています。

額賀長官「敵基地攻撃、法理論的には認められる」 (朝日新聞) - goo ニュース
額賀防衛庁長官は11日の記者会見で、北朝鮮のミサイル発射をうけ議論されている敵基地攻撃の能力保有問題について、「他国から例えば精密誘導兵器で攻撃され、防ぎようのない時にどうやって国民と国家を守るか。その場合は相手基地を攻撃することもやむを得ない手段として、法理論的には認められる」との見解を改めて示した。
 そのうえで「現実的にどうするかは、きっちりと議論をしていない経緯がある」として「98年や今回の北朝鮮のミサイル発射を契機に、少なくとも与党内で議論されたらいかがか」と述べた。
 また、敵基地攻撃の議論に韓国大統領府が反発していることについて、額賀氏は「(日本が)戦後60年、自由に徹し平和を守ってきた実績を考えれば、理解してもらえると思う」と述べた。


大丈夫かなあ・・

もちろん,自分たちのみの安全を守るためには敵基地攻撃は有用であるといえます。
しかし,日本でそれを行う上で最大の足かせ,それは「憲法9条」です。
今回の政府理論は,あくまでも「日本を攻撃する可能性が高く,かつ正当防衛としての要件を備えていれば先制攻撃もありとしています。また,実際には,トマホークなどの巡航ミサイルを使うことで,ピンポイントの攻撃が可能であるとしています。

しかし,先制攻撃は,外形的には「宣戦布告」です。すなわち,憲法9条でいっている「戦争放棄」に反してしまう可能性が高いです。
また,憲法云々以前に,そもそも先制攻撃にはリスクがあります。宣戦布告とみなされる他にも,攻撃先が基地でなかったといわれた場合や誤爆の場合の責任論や,爆撃した基地以外からの一斉反撃に対抗できる力を日本が持っているか等について十分に考えておく必要があります。
「先手必勝」は確かに有用かもしれませんが,「1匹見たら100匹いると思え」のゴキブリ退治と同じで,その基地だけを攻撃したところでほとんど安心はできないどころか,かえってそれで相手の敵意に火を付けてしまい,もっと大変なことになってしまう可能性も十分検討する必要があります。
残念ながら,現在の政府与党の見解や国民議論は,「子供の喧嘩」的な発想に基づいているといわざるを得ません。

冒頭にも書きましたが,私は先手必勝方式を決して否定しません。ただ,そのためには,確実な法整備と,その後の戦略,さらにはその戦いの終局方法などについて,事前に十分検討しておく必要があるでしょう。少なくとも「ただ恐いから」だけで敵基地攻撃論に賛同を示すのはあまりに期待しすぎです。

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橋本元総理死去

2006年07月02日 00時36分11秒 | 政治
橋本龍太郎氏が多臓器不全でお亡くなりになりました。謹んでお悔やみ申し上げます。

もったいない、まだまだやれる人でした

ここ数年はもっぱら日歯連の1億円献金問題で歯切れの悪いコメントを繰り返していただけのイメージが強いですが、この問題も残念ながらお墓に持っていってしまったために、真相が闇に葬られてしまいました。できれば、橋本氏には潔く真相を語ってほしかったです。
とはいえ、彼の業績は大きかったです。

一方で,省庁再編を実現させたり、金融緩和策を実施するなど、今日の行革の基礎を築き上げました。抵抗勢力に対して本格的に対抗したのも印象深いです。
しかし、省庁再編の結果、自分が小腸の病気になるというのは何の因果でしょうか?

また、彼は「選挙に弱い」というイメージがあります。参議院議員選挙では幹事長時代と首相時代にいずれも大敗しています。これも、「姑息な手段を使わない真っ向勝負な政治手法」が仇となったものでした。

いずれもしても、まだまだやれる方だっただけに大変残念でなりません。改めて、哀悼の意を表したいと思います。

あとは、彼の死を自民党幹部が「政局の道具」に使わないようにしてほしいものです。

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気を付けよう,甘い言葉と歳出削減

2006年06月30日 01時42分11秒 | 政治
少し前のニュースですが,自民党は,今後歳出を14兆円程度削減し,それでも不足する2,3兆円の負担のために,消費税2%程度増税するという方向で検討しているようです。
これにより,「無造作に増税するわけではなく,やるだけやったんだ。だけどちょっとだけ足らなかったから増税させてね。」というシナリオが完成することになります。

livedoor ニュース


ちょっと待て,削減を無条件に喜んで良いか?

歳出を14兆円も削減したという点は,一見すると「増税の抑制」という意味で効果がありそうな気がします。もちろん,この自助努力自体は評価できるでしょう。
しかし,実は歳出削減で一番考えなければならないのは,「いくら削減したか」なのではなく,「何を削減したのか」という点です。
これについて,自民党側は,主に社会福祉費と人件費,公共事業費を削減したと説明しています。
ところが,社会福祉費削減というのは,いわゆる弱者切り捨てに等しいことになります。もちろん,社会福祉費もしっかり見直して削減できるところはあるといえます(例えば,高齢者に関する費用については,健康な老人と病弱な老人を一律同じような扱いをしていますが,この点はもっと整理できるはずですから,こういう点を削減対象にすることはありでしょう。)。
ところが,本当に国による援助が必要な人まで切り捨て(金額の減額を含む)てしまうのはどうでしょうか。こうなると,端的に彼らに対して「実質的な増税」をしたに等しくなります。その上で,消費税増税をするとなると,二重増税となりかねません。
更に言うと,障害者自立支援法の影響で,実は障害者をもつ家族のほとんどは,「負担は増えたがサービスは減った」ということになってしまい,法が想定している「障害者の自立と自己決定権の確保」にはおよそほど遠いという実情があります。
社会福祉費については,金額の削減ではなく,そもそもの制度自体の見直しという全体的な視点から再検討した方がよいといえます

一方で,地方に関する費用は,今回の14兆円に含まれていません。これは,単に来年の参議院議員選挙対策のためにすぎません。すなわち,国の公共事業費を削減したとしても,その分は地方交付税や補助金をある程度維持しておくことで,実質的には「公共事業はすべて地方自治体に移管する」的な発想になっているといえます。もっといえば,「甘い汁は地方の法に言って吸ってくれ。見えないようにね。」と言っていると言えるでしょう。
もちろん,地方の財源が苦しいために国からの交付税などを削減しないことはいいことのようにも見えます。しかし,そもそも「財源の委譲」を打ち出しているわけですから,むしろ財源委譲を速やかに実施し,その上で交付税などを減額していくという方が国の歳出削減がもっと大きくなるのではないでしょうか(もちろん,歳入も減少するため,結果的にはとんとんなのかもしれませんが。)。

いずれにしても,この14兆円削減,はっきり言ってしまえば「眉唾」です。単に来年の選挙までの方便として使用するに過ぎないのではないでしょうか
問題なのは,野党の料理方法です。各政党がこの方針に対し,どこまで料理できるか,見物です。
もちろん,私たちも,今後もこの辺の動きを注目し,自民党の方針が本当に国民のためになっているのか,それとも野党の料理によって料理のうまい政党の話が妥当なのか,しっかりと吟味していくべきでしょう。

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ひっそり国会議員の日韓ワールドカップ開催

2006年06月18日 00時35分46秒 | 政治
ワールドカップということで,視線がドイツに注目されていた中,ひっそりと日本と韓国の国会議員によるサッカー大会が韓国で開催され,3-2で日本が負けたそうです。

asahi.com:W杯最中、日韓国会議員が2年ぶりサッカー 珍プレー?-?社会


こいつらか,以前日本代表の邪魔した国会議員

以前,国会議員18名が福島のJビレッジに行って,日本代表の邪魔をしたというような記事を書きましたが,どうやらそのメンバーは,このサッカーの試合のために福島まで行って日本代表を追い出して練習していたみたいです。

まあ,日韓親善試合自体にけち付けるつもりは全くありませんが,少なくともこれは公費(税金)で行われていること(もし全額私費であるなら,是非とも参加された議員関係者の方から,証拠を提示して反論してほしいです),ほとんど対外的に報じられないことで果たしてどの程度親善の効果があるのか税金の無駄遣いではなくちゃんとした費用対効果が期待できるのかをしっかりと発表してほしいものです
そして,何よりも沈黙を守っている福島Jビレッジでの愚考について何らかの見解をしっかり示してほしいです。
極論ですが,日本がオーストラリアに負けた理由の一つのこの国会議員の邪魔が遠因ながらあるといっても過言ではありません(まあ,この辺は,言いがかり的な主張ですが。)。

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これから3ヶ月間も続く「麻垣康三郎でした」祭り

2006年06月17日 15時14分40秒 | 政治
国会が閉会し,話題は次期総理たる自民党総裁選挙に集中しています。

Yahoo!ニュース - 毎日新聞 - <自民総裁選>93日間の火ぶた切る ポイントは安、福


これから3ヶ月間は毎日自民党公報状態ですね

次期総理が誰になるかは今後の国政を占う意味で非常に重要です。
ただ,あくまでも3ヶ月後にあるのは「自民党総裁選挙」に過ぎません。つまり,自民党のトップを決める訳ですから,私たちには何らの発言権もなく,いわば「永田町の論理」で決められるに過ぎないのです。
したがって,次期総理に関しては,「国民挙げて応援しよう」等というものではありません。
しかしながら,これから3ヶ月間はほぼ確実に,自民党総裁候補の議員を中心に,専ら自民党議員の動向が毎日報じられることになります。当然,どうでもいいようなネタ(例えば,**議員が学校に視察に行ったなどというもの)も報じられることになります。
一方で,野党議員の動向は,基本的に無視されます。

よって,これから3ヶ月間は,毎日が「自民党公報」という状態になってしまいます。

もちろん,次期総理が誰になるのかは非常に注目するべき内容ですから,今後,ニュースなどを見るときは,あくまでも「結局誰が総理になるといいんだろう」くらいのノリで見るに留め,毎日の行動などについては余り注目しなくてもよいと思います。そうしないと,いとも簡単に「国民皆自民党員」状態に洗脳されかねませんので。

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ねじれた関係 第一話

2006年06月11日 17時27分22秒 | 政治
なんか,鎌田敏夫さんとか小山内美江子さんが脚本書きそうなドラマのタイトルみたいですが,全く違います(^_^;)。
自民党岐阜市議連では,会長職に就いた議員が自民党岐阜1区支部長である佐藤ゆかり氏支持派議員ではなく,無所属になった野田聖子派議員であったことから,市議内部が大揺れになっており,市連解散の動きまで出ているようです。

livedoor ニュース


お好きなようにどうぞ

この問題自体には,正直興味も関心もほとんどありません。もともと,野田氏は祖父の代からの自民党系国会議員であり,おもな支持組織はその頃からほとんど固まっていたのに対し,佐藤氏については,先の郵政民営化選挙において落下傘候補としてこの地に舞い降り,選挙区の選挙では敗れたものの比例区で復活当選したことから,岐阜1区の「唯一」の自民党議員として支部長になったに過ぎないため,当然地元ではどちらを指示するのか分断してしかるべきなのです。
ただ,この分断を通じて,市議,県議,市長らは,「自分たちが指示していたのは自民党という組織だったのか,それとも野田議員という個人だったのか」という,本来一番最初に考えるべきことを,今になってやっと本気に考えられるようになったのではないでしょうか。そういう意味では,好きなように大人の喧嘩をしてほしいと思います。

ところで,実はこのような分断劇,何も岐阜に限った話でも,また郵政民営化関係議員に限った話でもありません。かなり多くの地方において発生しているのです
典型例は,選挙区の国会議員,県議,市長の三者で意思疎通が全く取れていないというものです。またこれは,政党が違う場合はもちろんなのですが,同じ政党支持の場合においても起こる話です。
例えば,県議は次期市長を密かに狙っている場合,当然市長と県議との空気は悪くなります。また,市長や県議が次期国会議員を狙っている場合,支持政党が違う場合はもちろんのこと,同じ支持政党の場合でも「公認獲得」のためにいろんな動きをするため,国会議員との関係も悪くなります。一方で,国会議員は,今の時代はなかなか地元に必要な利権を持ってくることができないため,県議や市長から「ちゃんと地方のために働け」と突っ込まれてしまい,逆ギレすることもあります。
その他にも,知事候補の支持や,県連内部での候補者調整時の駆け引きなど,いろんな属人的要素は山ほどありますが,なんだかんだ言ってこの辺が1枚岩の関係にある地方の方が案外少ないのではないでしょうか。

もちろん,権力の集中,独裁化を防ぐためにはこのようなねじれの関係はある程度必要だと思います。しかし,あまりに激しいねじれの場合,有権者としては「誰を支持すれば町が良くなるのか」を判断することが難しくなります。なぜなら,激しいねじれ関係が背後にある候補者を選んでしまうと,せっかくその候補者の公約がすばらしかったとしても,さまざまな横やり(妨害)が入り,その公約が実現できない可能性が高いからです。一方で,ねじれの関係のらち外にいる候補者(例えば無党派の人)を選ぼうとすると,今度は違う意味で「新たなねじれ」の関係に巻き込まれてしまうことになりかねません。
さらに,そもそもこのねじれの関係は,その地域の政財界トップ(地元の名士と呼ばれる人たち)が大きく絡んでいることから,地元の自営業者などの生活にも露骨に影響が出かねません。

政策を核とするねじれの関係は大歓迎です。住民のために何がベストかをこの三者が真剣に議論しているのであれば,むしろ「どんどんねじれろ」と言いたいくらいです
しかし,残念ながら,属人的な要素が強いことや,「坊主憎けりゃ袈裟まで憎し」という状態になっている実情,さらにはいろんなことを要望する場合,一体誰にすればよいのか自体分からないという住民不在のねじれの関係はまっぴらごめんです

これを解消するとしたら,この三者をまとめて交代させるしかないでしょう。ねじれの関係に満足していれば特によいのですが,弊害を特に感じているのであれば,「選挙」で少しでもねじれを解消させましょう。

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与謝野議員、村上氏から献金もらっちゃったんだもん

2006年06月08日 00時15分38秒 | 政治
与謝野議員も、立場上村上氏に政治献金返して一件落着、っていうわけにはいかないのでは?

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急転直下で一回転,共謀罪ジェットコースター

2006年06月03日 19時21分02秒 | 政治
やっとライブドアブログがまともに戻りましたので,ちょっとまとめ書きします。

自民党が会期延長をしないこと,また共謀罪をなんとしてでも成立させたいという理由から,民主党案を完全に丸飲みして可決成立させようとしましたが,結果的に民主党が反対し,共謀罪は本国会において可決成立しない見込みとなりました。

livedoor ニュース


何でもありの国会といっても,ここまであり?

与党サイドの考え方は,「まず成立」にありました。成立さえしちゃえば,その後の法改正は簡単だから,という点にあるのでしょう(消費税が成立するまでは大変でしたが,その後3%が5%になったときは,特に問題なく通っている,という事例があるくらいですから。)。
しかし,与党サイドの考え方は,実はそんな単純なものではありません。
この戦略には,「民主党内部切り崩し」にあったのではないかと私は考えています。すなわち,民主党内でも,共謀罪に対するスタンスは一致していません。民主党内部では,共謀罪賛成派から,絶対反対派まで幅広く存在しており,その中で民主党対案は妥協の産物的に折衷案が構成されていたに過ぎません。
したがって,民主党案を飲むと与党が言って,実際に民主党がこれに食いつけば,民主党内で不協和音が発生し,人気上昇中の小沢代表にまで大きな影響を与えられ,今後の政局を再び自民党優位に持っていける,そのように考えていたのではないかと推測されます。

いずれにせよ,結果的に民主党はこのオファーに対し,冷静に対処し,「議論なき丸飲み」を拒絶した点は,高く評価できると言えるでしょう。
一方で,「なんでもいいから法案成立」と考えていた政府与党サイドの発想は,明らかに民意不在の無茶なごり押しといえるのではないでしょうか。

ただ,民主党に対しても一言あります。
対案出すならば,丸飲み要求されても大丈夫な程度にまで詰めておくべきではないか」という点です。
万年野党化してしまうと,「どうせ通らない案だから適当に出しておくか」というような内容の対案が出される場合があります(もちろん,社民党や共産党も同じですが)。
しかし,政党の役割とは,単に国会で多数決を取るだけではなく,本来は国民に対して「自分たちはこういうことを考えている。私たちに賛同できる国民の方は,どうか指示してください。」ということを主張する団体であるといえます。
とすれば,対案についても「私たちの対案はこういう点ですばらしいし問題ないと考えている。」と堂々と国民に対してアピールできる状態にまでしておく必要があるのではないでしょうか。
与党サイドから「丸飲みします」と言われた場合,本来はダチョウ倶楽部的に「どうぞ,どうぞ,どうぞ」と言えるくらいにまでしておくべきででしょう。
もっとも,今回の場合は,丸飲みの理由が明らかに不純であることから,拒絶したということは正しい選択であるとは思いますが。

いずれにせよ,共謀罪の議論は位置からやり直しとなりました。
私としては,必要性自体は十分感じていますので,あとはしっかりと中身を吟味して国民が納得いき,かつ何よりもテロルが日本国内でも活動できないような制度になればと思います。

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飲み食い代までプライスレス?

2006年05月29日 01時30分24秒 | 政治
つい最近までの話ですが,国会議員には給料以外に国政調査活動費たるものが支給されますが(厳密には個人に支給されているのではなく,各議院に予算枠があるのですが),その費用のうち,数千万円が仕事とは無関係と思われる飲食代に消えていたことが明らかになりました。
一応の弁明として,「今は支払っていない」ということでした。

livedoor ニュース


だからみんな料亭に行くの?

そもそも,国政調査活動費とは,読んで字のごとく,国政の調査のために必要な経費を国が持つとする制度であり,例えば法令研究のための書籍費用やまじめな視察のための旅費,政策について専門家の話を聞く研究費などに使用されることを想定しています。
もちろん,中には飲食を伴いながら専門家の意見を聞くという場面もあるでしょうから,飲食費で1円も使うなとは言いませんが,それにしても明らかに「自分たちの懇親会」のために数千万円も使用することは,税金の無駄遣いに他なりません。もっというと,業務上横領といわれても文句は言えないでしょう。

橋下弁護士の修正申告報道について,橋下氏自身が,「調査費を税務署が認めてくれない」ことをぼやいていましたが,弁護士の調査費を認めずに税金として徴収の基礎とするのであれば,無駄遣いしている国会議員の調査費だって,当然課税対象にするべきであるといえるでしょう。

もっとも,現在は改善されたと議会事務局では説明していますが,実際のところ,領収書の添付などをほとんど求めていないことからすれば,果たして本当に無駄なく使用されているのか,疑問があります。

ところで,この話,何も国会議員に限った話ではありません。実は,地方議会においても,議員報酬の他に「政務調査費」として毎月幾ばくか支払われているのです。
これがまたくせ者でして,多くの市町村議会では,月数万円前後というものであり,まあ妥当な金額と言えますが,中には「議員報酬を下げながら,政務調査費を値上げして,結果として毎月の貰える額が増えた」という姑息な手段を使っている地方議会も結構存在するなど,「闇報酬」的に使われてしまっている悲しい事例も存在します。

また,この費用,基本的にチェックが甘甘でして,やはり飲食費に消えているという例が結構あるようです。
ちなみに,埼玉県の場合,県議1人当たり,月50万円程度の政務調査費が支払われています(これも厳密に言えば,会派に支払われているのであって,個人の懐に入っているわけではありませんが。)。毎月の報酬は90万円を超えるため,単純な計算では,埼玉県議は月140万円の報酬を得ているに等しいことになります(ちなみに,これは他の県と比べると結構高い方に属します。)。
しかも,つい最近まで,領収書などの添付もいらず,ほとんどチェック不要状態で使用していました。さすがにこれはまずいと言うことで,最近「ちゃんとチェックするようにしよう」と議員内部で検討会を開きはじめましたが,案の定見解の相違が発生し,現在この件については中座しているようです。

私は,何も政務調査費が不要であるとか高額であるからけしからんとかは思いません。むしろ,本当にこの目的のために確実に使用されるのであれば,むしろ安いくらいだと思います。議員がしっかりと政策を研究することで,議員提案議題が増加すれば,議会がもっと活性化し,結果執行部たる役所サイドももっと真剣に政策について検討するようになるからです。
しかし,現状では,「単なる第2の報酬」となるに過ぎません。しかも,首長より議員の方が年俸が高いというオチもあります。

政務調査費が高いのか安いのかは,議員の働きを見た上で,有権者がしっかりと判断するべきでしょう。少なくとも,議員提案を全く行わず,ただ賛成,反対だけを議会で主張し,たまに一般質問で地元の利権誘導する程度の質問しか行わず,地元では「俺は議員だ,文句あるか」的な行動しか取っていないような議員には,政務調査費を払う必要はありません。

政務調査費を正しく使える議員,そういう人が増えれば,議会ももう少しまともになるでしょう。もちろん,そうなると必然的に政務調査費が透明化し,かつ金額もだんだん減ってくるでしょうね。

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議員って人の邪魔をするのが仕事なのかな?

2006年05月20日 03時17分32秒 | 政治
ニュースソースが乏しく,内容が真偽不明ですが,仮に事実であればゆゆしき問題と思われる事件がありました。

夕刊フジ

これによりますと,19日に国会議員19名が,当初東京の西が丘でサッカーに興じる予定だったのが,「ジーコジャパンに会いたい」と言うことから急遽福島のJビレッジに押し掛け,そこで日本代表を押しのけサッカーを始めたり,さらには協会関係者に対して,「ジーコ監督に会えないのか」などと詰め寄ったということだそうです。

そもそも19日は衆参ともに本会議の日じゃないの?

冒頭にも書きましたが,これを報じているのは夕刊フジと一部ネットニュースのみで,主要各紙では全く触れていません。また,夕刊フジの書き方も,断定的な内容になっていないことから,これが真実かどうか何とも言えません(新聞といえども,内容は疑ってかかった方が良いです。)。
これが誤報であればどうってことないのですが,仮に事実であったとすれば,次の問題があるでしょう。

1 本会議よりお遊びサッカーが大事なのか
2 国会議員の特権ってこんなことに使うのか
3 そもそも大人としての常識がないのか
4 各マスコミはなぜこの事実を報じないのか


以下,簡単に論評します。
1 本会議よりお遊びサッカーが大事なのか
  国会議員の大切なお仕事は「本会議」です。しかも,19日はもしかしたら強行採決が決行されるかもしれないと言うことで,衆議院については与野党とも特に重要な日といえます。
  とすると,今日お遊びサッカーを入れていた議員は参議院議員ではないかとの推測がたちますが,参議院も19日は本会議を開いていたはずです。
  だとすれば,本会議を最初からさぼるつもりでお遊びサッカーを入れていたと言えるでしょう。
  何が自分の仕事なのか,自覚が足らないとしか言いようがありません
  今回の19名の国会議員については,名前も政党も公表されていませんが,仮に事実であるならば,この19名の国会議員は,自らの非くらいは認めてほしいものです。

2 国会議員の特権ってこんなことに使うのか
  国会議員になると急に自分が雲の上の存在であり,みんな自分の意のままに動くと勘違いする人が出てきます。そして,一休さんの将軍様のように平気で無理難題を庶民に押しつける人も出てきます。
  今回の件についても,日本代表は緊張感を持って練習をしており,協会関係者だって,ワールドカップのことに集中したいはずです。
  そんな中,公式訪問ならまだしも(これだって正直迷惑だと思いますが),非公式でしかもほとんどアポなし状態できたあげく,ジーコ監督に会わせろ等無理難題を押しつけるなんていうのは,「自分は議員様で偉いんだ。国民は俺たちの言うことさえ聞いていればそれでいいんだ」という態度で議員の仕事をしているとしか思えません
  もっというと,とかく議員は結構無茶な視察などをおこなうことがあります例えばこの議員の交通博物館の視察など。交通政策や新博物館のことを考えるための視察であれば,閉館直前で職員もくそ忙しいときに83会メンバーで優雅に視察に行く理由はないと思う。)。
  もちろん,政策研究に視察も必要なので,視察自体を否定するわけではありませんが,視察に来られた方からすれば,議員が来るとなるとかなりの準備が必要となるわけですから,少なくともタイミングくらいは考える必要があるといえるでしょう。そのタイミングが読めないようでは,そもそも民意を読むことができず,結果政治家としての資質に疑問を感じざるを得ません。

3 そもそも大人としての常識がないのか
  国会議員云々以前に,今ジーコジャパンがどういう状態にあるのか,普通の大人なら分かるはずです。
  したがって,熱狂的なサッカーファンだって,Jビレッジに行ったとしても,ちゃんとしたマナーを持って応援しているはずです(もちろん,マナーを守れない輩もいますが)。
  この19人には,そもそもそういうモラルやマナーすらないということになるでしょう。大人のモラルがない人に,果たして国会議員が務まるでしょうか。

4 各マスコミはなぜこの事実を報じないのか
  何度も書きますとおり,このニュース,真偽が分かりません。
  もしガセネタならば,当然他のマスコミは無視するでしょう。むしろ,この記事を書いた夕刊フジのスタンスに問題があるといえます。
  しかし,事実であったとしたら,これこそゆゆしき問題ですし,政治家としてのスキャンダルといえます。少なくとも,本会議をさぼっている時点で,後ろ指さされても文句言えないはずですから。
  ところが,このことについては名前も含めて,そもそも事実自体を報じていません。意図的に報じていないとすれば,「政治家に甘く,庶民に厳しいマスコミ」というレッテルを貼らざるを得ないでしょう。
  以前にも何度か書きましたとおり,マスコミの本来の仕事は「権力に対する挑戦」にあるわけですから,仕事をしない政治家を糾弾するのは,マスコミとして行うべき仕事といえます。

以上ざーっとコメントしました。
実際現場にいた人の声とかが聞ければ,この内容の真偽も明らかになるのですがねえ。
とにかく,最後に言いたいのは,「政治家の仕事は,人のためになることであり,人の邪魔をすることではない」ということです。このことは,ニュース内容の真偽を問わず強く主張したいです。

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(5月21日追記)
どうやら本当にあった出来事みたいです。しかも,超党派議員団による仕業と言うことが判明しました。
そこで,コメント覧にありますが,ここで改めて今回問題となった議員をご紹介いたします。
彼らをどのように評価するかは,各選挙区の有権者に委ねたいと思います。

【もうひとつの“日本代表”】(50音順:敬称略)
〈衆院議員〉
逢沢一郎(自民)
市村浩一郎(民主)
玄葉光一郎(民主)
小野寺五典(自民)
坂本剛二(自民)
篠田陽介(自民)
富田茂之(公明)
鈴木馨祐(自民)
高木毅(自民)
武正公一(民主)
谷口和史(公明)
中野正志(自民)
牧原秀樹(自民)
三谷光男(民主)
吉野正芳(自民)

〈参院議員〉
藤末健三(民主)
松下新平(無所属)

以上17人です(あれ,残り2人は誰?)。
本来ならば,まじめに仕事をしている他の国会議員から,お叱りの言葉があって然りだと思いますが,どうなんでしょうか?


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