あれは,あれで良いのかなPART2

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初動捜査ミス批判,同様に初動報道ミスも反省しよう

2006年07月20日 01時34分55秒 | 裁判・犯罪
秋田の小学生殺人事件について,案の定「初動捜査ミスではないか」との批判が警察に向けられ始め,警察も弁解を始めました。

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内偵捜査っていうのもあるし

初動捜査のミスかどうかは何とも言えませんが,少なくとも男児の殺人については防げたかもしれません。そういう点では,初動捜査のミスといわれても仕方ないかもしれません。
しかし,通常,警察は容疑者を固めた場合でも,直ちに「事件で捜査中」とは発表しません。むしろ,容疑者の動きを封じ込めないためにあえて「事故として処理終了」等と発表して容疑者を油断させておきながら,一方で内偵捜査を進めるという手法を結構取っています。
したがって,「事故死として処理」の一言を持って,直ちに警察批判をするというのは,ちょっと短絡すぎます。
もちろん,本当に処理終了していたことが判明したらば,それは当然批判の対象になるでしょう。

ただ,次に問題となるのは,この事故死のニュースを何の疑いもなく報じたマスコミ各社の責任問題です。もしも,「初動捜査にミスがある」と批判したいのであれば,まず自分たちがそのニュースをどういう態度で報じたのか検証する必要があります。おそらく,警察発表を鵜呑みにして,さほど独自取材をすることなく「事故死でした」と報じている会社が大半だったのではないでしょうか。
もちろん,「何かおかしい」と疑問を抱きながら,名誉権の問題も踏まえてあえて警察発表どおり報じたという事例もあるでしょうから,これまた一概にマスコミ批判もできません。しかし,何の疑いもなく警察発表どおり報じたのであれば,警察に対する批判同様,自分自身に対し,大いに反省するべきではないでしょうか。

人を批判することはもちろんマスコミにとって重要なことです。特に警察の失態が明らかになるのであれば,警察に反省を促せる効果は絶大なものとなるでしょう。
しかし,同時に「自分たちは本当に正しかったのか」という点を常に見つめ直し,時には自ら反省するという姿勢を持つことも大事であるといえるでしょう。そうしなければ,マスコミはおごり高ぶってしまい,やがては誰からも相手にされなくなるというメディアになりかねません。

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