あれは,あれで良いのかなPART2

世の中の様々なニュースをばっさり斬ってみます。
ブログ界の「おか上彰」を目指し、サボりながらも頑張ります!

中国高速鉄道の列車事故の背景は,どこかの国の大災害の背景に似ている

2011年07月26日 23時33分22秒 | 事故
中国高速鉄道で,落雷によるシステムダウンを原因として,追突事故が発生し,40名を超える死者が出た模様です。
中国当局は,その後,事故車両を埋めるなど不可解な行動に出たことで,遺族などから不快感をあらわにされています。

証拠隠滅?…中国鉄道事故落下車両を土に埋める(読売新聞) - goo ニュース

ポイントはこの鉄道がなぜできたか?

今回の事故,どうも安全システムが安易すぎたという点にありそうです。すなわち,日本の鉄道では,落雷でシステムがダウンしたとしても,複数のバックアップシステムや危機管理対応がなされているため,この程度ではほぼ確実に事故になりません。しかし,中国では,「とにかく走らせる」を第一においてしまったため,安全性という観点が軽視されていたといえるでしょう。
そういう意味では,日本では発生し難い事故かもしれません。

とはいえ,この鉄道ができた背景や事故処理等については,実は実はどこかの国と非常に似通っている部分があります
今回の中国の鉄道敷設の背景や事故処理対応などについて,簡単にまとめてみると,次のようになります。

・今回の鉄道敷設は,国力を対外的に示す「国策」であった。
・国策ゆえ,鉄道建設に関する批判はタブーとされた。
・6年という短期間で一気に建設したため,とにかく「作ること」のみが最優先され,安全性は度外視された。
・国策のメインは,海外に対する「うちは世界一速い」というアピールにすぎなかった。
・しかも国策ということで,多くの建設関連企業などが,官僚に億単位の賄賂を贈り,それにより業者がきめられた。
・賄賂ベースであることから,工事がますます手抜きになった。
・官僚にとっては,「鉄道を作ること」が自分の手柄になり,出世の材料となった。それゆえ,利権をめぐり,権力闘争が勃発し始めた。
・事故後,報道機関に対し,事故報道を行なわないよう報道統制や情報コントロール等した。
・むしろ報道機関に対し,「心温まる話」を報じるように要請した。
・事故原因の隠ぺいを図るためか,「鉄道の早期開通」を理由に事故車両を破壊し,地面に埋めた。
・ところが,この行為に批判が殺到すると,方針を即座に変更して再び地面から事故車両を掘り出した。
・事故後,責任者退陣論など,権力闘争が再燃し始めた。


こんな感じのようです。
んー,やはり似ていますよね。「国策で批判は許されない」とか「情報がきちんと流されず,事実上報道が統制されていた」とか「利権からみ」とか「手抜き工事」とか「事故原因の究明を避けている」とか「方針が二転三転する」とか「権力闘争に明け暮れている」などなど。

やはり安全性という点を重視しない施設は,ろくなことにならないのでしょうね

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東海道新幹線ダウン,バイパスはどうしよう

2010年01月31日 11時42分38秒 | 事故
東海道新幹線が,神奈川県内で架線が切れたことからほぼ全線で3時間ほど不通となり,3千人が車内に缶詰になるなど15万人に影響を及ぼす大惨事となりました。

東海道新幹線、架線切れ3時間余り不通 15万人に影響(朝日新聞) - goo ニュース

全国の新幹線建設議論が再燃するのかなあ

まず,このトラブルに巻き込まれた方々に対しては,心よりお見舞い申し上げます。
私自身,今回のトラブルとは無縁でしたが,以前,似たようなトラブルに巻き込まれて,自宅に着いたのが午前3時頃っていう大変な目にあった経験があるだけに,心中お察しできます。

とはいえ,各社の報道では,乗客等がみな冷静に対応されたようで,さほど大きな混乱や暴動もなかったとのことで,まだまだ日本人のモラルも高いなあ,って安心しました(でも,現場じゃ実際罵声が飛んだりしていたんだろうなあ,って思います。ただ,駅員に文句いっても結局何の役にも立たないし,その駅員が悪いわけではないから矛先自体違うので,罵声浴びせる人の方がちっちゃい奴だと個人的には思いますが・・。)。

また,今回のトラブルは,あくまでも小田原~新横浜間の一カ所だけの問題だったので,一部からは「折り返し運転などで対応できたはず」との意見も出されています。しかし,復旧後のことを考えてそれはやらなかったとJR東海は説明していましたし,今回のケースであれば,それは正しい判断であったと思います。
折り返し運転をするためには,それに対応した駅をどこに設定し,車両をどうするか,運転士や乗務員をどのように確保するか,そしてなによりも全線復旧後にどうやって原状回復するのかなど様々な問題が出てきます。加えて,指定席切符の処理や折り返し駅から先の振替をどうするかなどという運用上の問題もありますから,数時間で復旧できるという状態の場合,かえってその後の混乱が大きくなりかねません
おそらく,JRにも危機管理マニュアルがありますから,今回のように復旧が半日以内で終わる場合は,折り返し運転をしないっていう仕切りになっているのではないかと推測されます。そういう意味では,マニュアルどおりきちんと対処されたと思われます。結果,混乱はあれでも最小限に抑えた方でしょう。

また,復旧作業それ自体は非常に早いほうだと思います。場所の特定は比較的早くできると思いますが,何が原因か把握し,そのための補修材料を運搬(今回は陸路しかない)し,補修して点検を行う(新幹線の場合,安全確保のため,広範囲での点検をの余儀なくされる)という行程で進められますが,それが3時間以内で終了したというのは,ものすごいことだと思います。これは,JR東海の努力の賜でしょう。

とはいえ,乗客に多大な迷惑をかけてしまったことは事実です。今回の事故原因については,別車両のパンタグラフにあったらしいことなので,安全点検などを改めて徹底するなどして再発防止策を講じるべきです。こうした点は,JRも真摯に反省するべき点だと思われます。
とはいえ,どうしても避けられない事故は起こります。そこで,その場合の回避策も考えなければなりません。
この点,在来線であれば振替輸送が容易なので,これで対応可能ですが,新幹線となると,振替路線がないので,かなり大変なことになります。今回も,東京大阪間の方は飛行機でという対応をしたようですが,飛行機もかなり本数が限られていますから,実際の振替には厳しいでしょう。また,高速バスもありますが,これも時間と輸送力に限界があります。
となると,東海道新幹線については,本格的に「リニア路線建設」が具体的になるのでしょうか。または,「全国新幹線計画」が再燃し,複数ルートでいける新幹線路線なんていう話が盛り上がってくるのかもしれません。
バイパス路線を考えることは非常に大切です。今回のように,数時間で復旧すればまだしも,例えば東海地震等により東海道新幹線が数ヶ月間不通になってしまった場合,かつての阪神淡路大震災のとき同様,日本の物流に混乱を来しかねません。であれば,即刻建設しよう,っていう動きもある意味正論です。
ただ,一方で,電線のバイパスなどと違って,電車路線のバイパス路線の場合,建設費も莫大となり,かつ維持費用もかかりますし,下手をすれば赤字路線として鉄道会社の経営自体を圧迫しかねません。まさに,無計画に空港を作ったツケをJALがかぶったみたいなことが起こりうる事態にもなりかねません。
であれば,バイパス路線のためだけに全国新幹線計画を進めるのは微妙だなあって思います。
むしろ,複数の交通手段を有機的に使えるようなシステム構築と,そのための情報交換,情報提供が迅速に行えるような体勢作りを検討した方がよいと思います。例えば,今回の場合,代替手段として,在来線の乗り継ぎ,飛行機,高速バスなどが想定されます。すると,運営会社が全て違いますから,現状では「じゃあ,何が一番早いか,また席が空いているのか」を客自身が各社に連絡を取るなどするしかありません。
であれば,こうした情報がリアルタイムで開示されると共に,料金の処理なども迅速にできるようになれば,完璧ではないものの,それなりのバイパス効果が期待できるのではないでしょうか。システム構築に費用がかかるかもしれませんが,少なくとも,全国に新幹線を作るよりは安上がりです。

もちろん,これがベストだとは思いませんが,いずれにせよ,事故はいつ起こるか分からないという前提でいろいろな方策を検討するのがよいでしょう。また,私たち利用者も,公共交通機関を利用する場合は,「時間どおりいかないかもしれない」っていうことをいつも心のどこかに思いながら利用するといいかもしれません。そして,何かあった場合,決して駅員等クルーに切れることなく,冷静に対応したいものです。

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大人の対応と子供の喧嘩

2008年10月27日 23時42分08秒 | 事故
「妻の死無駄にしないで」夫が会見…妊婦受け入れ拒否(読売新聞) - goo ニュース

妊娠中の女性が脳内出血になってしまったが,救急病院で受け入れ拒否があいつで,3日後に亡くなってしまった事件に関し,亡くなった女性の夫が記者会見に臨みました。その席上で,「誰も責めるつもりはない。ただ,妻の死を無駄にしないで」などと発言しました。
一方,石原都知事と舛添厚生労働大臣は,お互いに責任のなすりあいをしています。

亡くなった方の夫は本当に紳士だ

記者会見をニュース報道で拝見しましたが,この夫は実に冷静にかつ的確に発言をしていました。私が同じ立場であれば,あんな冷静に発言なんてできないでしょう。また,近年はやっている「他人なすりつけ」的な発言もまったくなく,むしろ「個人責任を問わない」と極めて寛容な姿勢で臨んでいたことは,もはや紳士というレベルにあるといえるでしょう。
今回,いわゆる「飛び込み出産」でもないく,また発病したときはかかりつけの医師の診断を踏まえて救急車を呼んでいるため,この夫や家族としては,「十分やれることはやっていた」といえます。その上で,この惨事に巻き込まれたわけですから,本来であれば怒り心頭に達しているはずです。しかし,それを表面に出さず,とにかく「社会システムが変わってほしい」と発言されることは,まさに「自分のような思いをする人がこれ以上現れないでほしい」という強い思いに他なりません。
この夫には,本当に頭が下がる思いで一杯ですし,またこの方が言うとおり,これを機に社会システムをもっと検証し,改善できるところは改善するべきでしょう。

一方,お粗末なのは,石原都知事と舛添厚生労働大臣です。今回の事故の原因について,「医師不足は厚生労働省のせい」と言えば,かたや「医師を適正配置しないのは,知事の責任」と応酬するなど,「責任のなすりあい」をしているにすぎません。責任を認めると損害賠償責任が発生すると思っているのかもしれませんが,大切なことは,「どっちの責任でもいいから,まず原因がどこにあるのかをしっかり追求すること」が第一なのです。しかし,残念なのことに,この2人はこうした検証作業を放置して,責任のなすりつけ合せあいを繰り広げています。
これでは,同じようなことがまた発生してしまいます。そうなると,この夫は本当に悲しい思いをするでしょう。

今回の問題,原因は一つではありません。いくつかの要素が混ざった結果です。
知事と大臣は,責任のなすりつけあいをする暇があれば,まずは事案に真っ正面から向き合い,その原因を検証し,真摯に反省した上で,改善策を講じるべきでしょう。
その上で,医師不足,システム不十分,病院不足などなどの原因について,修正していくべきです。
くだらないガキの喧嘩をしている場合ではないのです。

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ハイテク艦隊といえども,安全確認は人間がやるんだなあ

2008年02月20日 02時19分00秒 | 事故
イージス艦「あたご」が,千葉県沖海上で漁船と衝突し,漁船に乗っていた親子2人が現在も行方不明とのことです。イージス艦については,業務上過失往来危険罪の容疑で現在捜査を受けているとのことです。

海自イージス艦と漁船衝突、親子が不明…千葉・野島崎沖(読売新聞) - goo ニュース

ハイテクは戦闘部分だけ

まずは2人の安否が気がかりです。一刻も早い救助を期待したいと思います。
さて,今回の事故原因については,これから調査に入りますのでその調査結果を待ちたいと思いますが,様々な情報を総合して考えると,やはり自衛隊側に分が悪い事故であると思われます。すなわち,漁業操業中の船については,それを回避する義務があるところ,イージス艦「あたご」はその回避ができなかったからです。いわば,あたご側に「前方不注視」の可能性が高いと言えます。

ところで,今回の事故を受けて,「これじゃあ,体当たり自爆テロの船が来たら終わりだ」とか「レーダー積んでるのになぜ漁船を発見できなかったのか」などの疑問がネット上でもかなりでています。この辺について,プチ補足をします。
まず,「自爆テロ対策」ですが,一般に駆逐艦の場合,魚雷や潜水艦からの攻撃は想定していますが,小型船舶の体当たり攻撃までは想定していない仕様になっています。言い方を変えると,多少の攻撃にも耐えられる構造となっているといえます。もちろん,その想定を超える自爆テロ攻撃であれば元も子もないですが,もっと言ってしまえば,駆逐艦の役割の一つである「空母を守る」という観点からすれば,船自体が盾になるということも当然織り込み済みなのです。
したがって,この仕様の良し悪しは別にして,一般に自爆テロ小型船対策は講じていないのです。
ただし,基本的なレーダーは持っていますので,当然「不審な船が近づいている」ことは簡単に発見はできます。そういう意味では,別に丸腰ではありません。

もう一つの「なぜレーダーで漁船を見つけられなかったのか」ですが,イージス艦が持っているレーダーは,基本的に「航行用」ではなく「防空用」のものです。いわば「制空権対策」という今日の戦闘スタイルに合わせたレーダなのです。したがって,通常の航行時に使っているレーダは,一般の船のものとそんなには変わりません。はっきり言ってしまうと,「普通に航行しているときは人間の目勝負」なのです。
だからこそ,事故防止のためには乗組員がそれぞれの役割を全うしなければならない訳で,この点は大型客船と全く同じなのです。
したがって,レーダー云々は今回の事故ではあまり関係がないのです。

とにかく,今回の事故は,限りなく「人災」といえます。イージス艦だから云々と言うよりも,艦長以下乗組員が「自分の職務を過失なく全うしていたのか」が一番のポイントとなるのです。そして,もし何らかの過失があった場合は,刑事上の責任を負うことはもちろんですが,何よりも「再発防止の為に何をするべきか」を組織全体で真剣に考えるべきでしょう。
なだしお」の教訓を忘れてはいけません。

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少子化対策といいながら・・

2007年08月31日 02時23分22秒 | 事故
奈良県で流産しそうな妊婦を救急車で搬送したが,搬送先病院が決まらず,さらに交通事故にも遭うなどの不幸も重なり,残念ながら流産してしまったようです。
奈良県では,去年も同様のトラブルから妊婦が死亡してしまったという事故もあり,知事も再発防止策を検討するとのことでした。

奈良→大阪9か所断られ、妊婦の搬送先決まらず流産(読売新聞) - goo ニュース

施設よりもまず人の確保が大切

今回の問題,実は,いろいろな問題が複雑に絡み合っています。救急体制の問題,病院と救急隊の連携問題,病院間の連携問題,病床数,医師数などです。
したがって,再発防止を図るには,このすべての問題についてクリアしていく必要があります。しかし,それには時間がかかります。
私は,この中で「医師数」について,ちょっとだけ言いたいことがあります。
今回の問題の背景として,「産婦人科医の不足」があげられます。現在,医師試験合格者は増えています。つまり,医師人口自体は増加しています。ところが,産婦人科医と小児科医は減少の一途をたどっています。なぜでしょうか?
それは,「激務」であることと,「激務に見合う報酬がもらえない」ことにあります。
まず,激務については,お産はいつあるか分からないわけで,いわば24時間体制となります。また,医療事故が発生しやすいのは実は出産時なのです。事実,医療過誤訴訟の多くは,産婦人科関係となっています。そういう状態なので,若手の医師で産婦人科を希望する人が減少しているのです。
また,報酬については,診療報酬は,「治療行為」に対するものですが,その内容よりも「数」が報酬算定では重視されています。したがって,お産のように1人の医師が1人の患者に数時間付きっきりでも,診療報酬の点数は少ないです。それならば,むしろ同じ時間で「風邪っぴき患者」を20人見た方が圧倒的に報酬が高くなります。小児科が敬遠されるのも,子供に対する診療は大人よりも時間や手間がかかる割には,報酬診療点数に大差がないからです。
つまり,言ってしまえば,「産婦人科ではもうからない」,だからなり手が少ないのです。
「医者が金のことを考えるとはけしからん」などという意見もあるかもしれませんが,現実問題,医者だって人の子,自分の生活や診療所の経営を考える方が自然でしょう。当然,国同様「経営合理化」が最優先課題となり,経営圧迫の原因となる産婦人科や小児科は廃止するのが自然ということなのです。

この風潮,当然野放しにはできませんが,残念なことに厚生労働省は,現在このような診療報酬基準について,見直しは特に検討していないようです。
一方で,「少子化対策」を声高に叫んでいます。しかし,少子化対策には,当然の前提として「安心して子供を産める環境の整備」が求められます。
とすると,国としては,医師不足対策として,まずは「診療報酬の見直し」を可及的速やかに検討する必要があるでしょう。これも立派な少子化対策なのです。
救急車問題,今後もいろいろな問題に波及することでしょう。とにかく,1人の胎児の死を決して無駄にしてはいけません。

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チャイナvsボーイング,悪いのはどっち

2007年08月24日 00時29分01秒 | 事故
チャイナエアラインの炎上事故の原因として,燃料タンクにボルトが刺さり,その穴から燃料が漏れたのではないかと事故調査委員会が発表しました。
ボーイング737-800では,過去に同じような事故が2例報告されていることから,構造上の問題も指摘されており,今後さらに調査を進めるようです。

事故機の燃料タンク、脱落ボルトで穴…海外に類似事例2例(読売新聞) - goo ニュース

責任なすりつけだけはやめて

チャイナエアライン側は,これを機に「ボーイングが悪い」と言ってくるでしょう。一方,ボーイング社側は,「ちゃんと整備していれば起こらないトラブル」といってくることが想定されます。
責任問題は後で考えられますから,まずは「再発防止」を考えてほしいものです。そのためにも,ボーイング社も進んで調査を行い,かつ情報を公開してほしいものです。もちろん,チャイナエアライン側も,整備計画をしっかりたてて,速やかに整備点検を行ってほしいものです。
あとは,日本の事故調査委員会が政治力に翻弄されずに中立公正な調査が行えるようにしてほしいものです。イメージ的には チャイナ<アメリカという位置関係にある日本ですから,決してボーイング社の肩だけを持たず,真の原因追求を行ってほしいものです。

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安全性は中か下か,中華航空機炎上

2007年08月21日 00時04分46秒 | 事故
那覇空港で,中華航空機(ボーイング737-800)が着陸後爆発炎上するという大事故が起こりました。しかし,幸いなことに1人の犠牲者も出ませんでした。

中華航空機が爆発、炎上=乗員乗客165人は全員無事-那覇空港 (時事通信) - goo ニュース

使わなくて良かった・・

まずは,今回の事故で犠牲者が出なかったことは不幸中の幸いでした。わずか90秒間で乗員乗客全員が脱出できたということは,いろいろな混乱があったにせよ,その点は評価してもよいでしょう。

それはさておき,実は,今年のハワイ旅行を考える際に,チャイナエアライン,すなわち中華航空を使おうかという企画を本気で考えていました。安いからです。
しかし,一方で,ハワイ便に限定して話しますと,時間通り飛ばないとか,何かしらのトラブルが発生することが多かったようです。私の友人も,チャイナエアラインに乗った際,エンジンから白い煙が出ていたそうで,このことを客室乗務員に伝えたところ,「白い煙なら大丈夫。黒くなったら危ないよ。」と言われたそうです。以来,チャイナエアラインの利用を止めたようです。
今回の事故の原因はまだ正確にはよく分かりませんが,私個人としては,チャイナエアラインを使わなくて良かったと,ほっと胸をなで下ろしています。

ところで,中華航空は,過去にも様々な大規模事故を起こしています。そして,過去の事故の多くは人為的なもの(点検ミスなど)が大半を占めたようでした。
今回の事故原因は分かりませんが,人的要素が強いのであれば,いい加減経営方針を大きく見直して,再発防止に躍起になるべきでしょう。特に,中華航空は国営なので,社長がそのときの政権によってころころ変わっています。当然,経営方針もそのつど変わっているため,安全面についてどう考えていたのか,この点は今後しっかり検証してほしいものです。そのうえで,とかく評判の悪い安全管理については,評判回復のためにしっかりと体制づくりをやってほしいものです。
ちなみに,今回事故を起こしたボーイング737-800は,いわゆる最新鋭の飛行機でして,すべてがコンピュータ制御という,まさに「飛ぶスパコン」といえるものです。極端な話,機長は寝ていても飛行機を飛ばすことができるくらいの優れものです(もちろん,本当に寝ていたら当然墜落しますが・・。)。コンピュータ制御だから安全,というわけではありませんので,今後この点も大丈夫であったかは調査対象になると思われます。

なお,今回の事故を踏まえると,旅行前の「損害保険」は必携かもしれません。今回のような事故の場合にも威力を発揮するからです。これから旅行に出かける方,旅行用損害保険についても一度検討してみましょう。

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あってはならない「絶叫マシーン」

2007年05月05日 23時29分31秒 | 事故
吹田市のエキスポランドにあるジェットコースター「風塵雷神2」が脱線し,乗客の女性1名が死亡し,乗客ら19名が怪我をするという大事故が発生しました。
エキスポランドでは営業を休止するとともに,大阪府警は業務上過失致死容疑で捜査を開始するとのことです。

コースター脱輪、女性死亡19人けが 大阪・万博公園(朝日新聞) - goo ニュース

またもあってはならない大事故が

事故原因についてはこれから調査が進むでしょうから,具体的なコメントは現時点では避けます。ただ,少なくとも夢を与えるはずの遊園地において,人命が奪われる事故が発生したということは事実です。したがって,誰にどんな責任があるかということよりも,まず「事故原因の究明」と,「被害者に対する迅速かつ適切な損害賠償」を行う必要があるといえるでしょう。責任追及はそれからゆっくりやればよいのです。
また,一部報道では,今年2月の分解点検を延期したことや,予算削減により点検費用も削られたなど報じられていました。仮にこれが事実であれば,またしても「安全第一」がないがしろにされたといわざるを得ません。予算削減はやむをえないとしても,「安全面における経費」を削るとどうなるかはこれまでさまざまな事故を通して十分に認識していたはずです。もちろん,この辺もこれからの捜査,調査対象になるでしょうが,どんなに予算を削られても絶対に「安全第一」の視点だけは忘れてはいけないと思います。
遊園地経営は今どこでもかなり厳しい状態にあります。世の中本当に景気が良いのか,そういう点から見ても疑問がありますが,それはともかく,厳しい経営の中で,客に飽きられないために「新しい遊具」を設置する必要性があります。一方で,経費は削減せざるを得ません。そこで一番削りやすいのが「安全点検費」なのかもしれませんが,事故が起こると「子供の夢を奪う」という結果になり,多額の損害賠償の支払い,さらには遊園地自体の信用を失い,結果一気に経営破たんに向かいます。
本当に経営再建をしたいのであれば,新しい遊具よりも「完全な安全体制」にあるのではないでしょうか。
客は,「安全な遊具に対してのスリル」を求めているのであり,「本当に危険な遊具へのスリル」を求めているわけではありません。

ちなみに,「安全第一」とは,機械への安全装置をつけることや点検をしっかりやることだけではありません。従業員が病気や怪我をしないように仕事をする環境を作ることも「安全第一」なのです。したがって,厳しいノルマなどを押し付けて結果を求めるだけで,従業員が病気で倒れたら次の社員やバイトを雇うだけという会社は,実は「安全第一」とはいえません。
「安全第一」を掛け声だけにするのは,本当にそろそろやめましょう。掛け声ではなく,実践してほしいものです。確かに「安全第一」を実践すると,一時的には売り上げ減ります。しかし,社員は安心して仕事ができることや,製品に対する信用があがること,そして余計な損害賠償を払う必要がないことなどからすると,結果的には売り上げは上がります。そこに至るまでの間,経営者陣が我慢できればよいのですが・・。

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福知山線事故から2年,「安全第一」は守られているか?

2007年04月26日 01時45分24秒 | 事故
あの痛ましい事故から早2年がたちました。

福知山線事故から2年…冷たい雨の中、献花台に終日列(読売新聞) - goo ニュース

決して忘れてはならないはずなのに・・・

ちょうど私がブログをはじめた頃にあの事故が発生し,当時吠えまくった記憶があります。時に吠えすぎて大失敗までした覚えもあります。
それはさておき,この事故は,本当に痛ましいものでした。しかも,人災とも思える部分も多いことが指摘され,それを踏まえてJR西日本はその後さまざまな改善を行ってきました。それ自体は高く評価してよいと思います。
しかし,JR西日本はこれで完璧といえるでしょうか。おそらく,まだまだ改善の余地があるのではないでしょうか。遺族との交渉活動が難航しているようですが,その理由の一つに「不信感」が上げられていました。
遺族は決してへそ曲がりではありません。誠意を持って対応すればそれなりの反応はします。しかし,ほとんどの遺族が交渉に応じないというのは,やはり「不信感」がぬぐえない点によるでしょう。
何が不信感なのか,正直それは私にも分かりません。ただ,少なくとも「まだ改善の余地がある」ことを示唆しているのではと思います。

一方,その他の企業や役所は,この事故を踏まえて大きく改善したでしょうか。もっといえば,事故を他山の石としたでしょうか。
残念ながら「否」といわざるを得ません。この事故の後にも,人災的事故や偽装,偽造,捏造問題などが相次ぎました。
あの事故の直後,「安全第一,品質第二,生産第三」が話題となりました。しかしながら,多くの企業は依然として「生産第一,品質第二,安全第三」となっています。それが,偽装や捏造の背景といえます。
なぜ,多くの犠牲者が福知山線で起こったのか,この事故から何を学ぶべきなのか,これを機に日本中でもう一度考え直してみる必要があるのではないでしょうか。

ちなみに,こんな日に,福知山線等に置き石をした馬鹿者がいました。一刻も早く逮捕され,厳重に処罰されることを期待します。

あとはマスコミのあり方です。あれから2年たちましたが,残念ながらまだまだ改善された様子はありません。現に,先に三重県での大地震の際に市長がゴルフをしていたという報道については,「なぜゴルフをしていてけしからんのか」という話よりも,「市長のスコア」とか「二次会接待の様子」など,はっきり言ってどうでもいいことばかり垂れ流していました。
2年前に,事故の日にJR社員がボウリングをしていたという報道とほとんど内容が変わっていません。あのときも,ボウリングのスコアや二次会の飲食物などを紹介していました。
報道は,なにも堅苦しいことばかりのぞむわけではありませんが,本来的には「世論形成のキモである」ということを,もう一度思い返してほしいと思います。

とにかく,様々な意味で2年前のことを絶対に忘れてはいけない,そう思います。

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ANAわびしかな,写真撮影でごJAL

2007年03月15日 01時07分22秒 | 事故
ボンバルディア社のプロペラ機の胴体着陸,情報が入るにつれて,だんだんと「飛行機自体のトラブル」の可能性が強くなってきました。

胴体着陸の全日空機、前輪ドアのボルトが脱落(読売新聞) - goo ニュース

徹底的な原因解明を

この事故,まず確実に言えることは,「機長の冷静な対応により,大惨事が発生しなかった」ということです。つまり,日頃の訓練がいかに大切なのか,それが見事に活かされた事例だと思います。
したがって,ANAは,今回の事故を通じて,社員研修,訓練が非常に良く行き届いているということを広く説明できたではないでしょうか。
一方,JALでは,機長がキャビンアテンダントをコックピットに座らせて写真を撮っていたことが判明しました。
まあ,オートパイロット中の行為なので,そんなに目くじら立てて怒る内容ではないのですが,とはいえ,規定違反であることは事実なので,そういう点では,日頃の社員研修の効果が発揮されなかったと言えるでしょう。
今回の事故は,両者の社員教育のあり方を見事に映し出してしまったといえるでしょう。

ところで,ボンバルディア社の飛行機ですが,どうも情報を整理すると,ヒュールシステムが複数用意されていなかった部分がありそうな感じがしました
そもそも重要な部分は,必ず「複数の安全装置」が求められます。ところが問題の車輪部分も一応手動で出せる機能は付いていたのですが,実際それもできない状態になっていました。
ということは,このタイプの飛行機では,「飛んでみないと分からない」部分がまだまだ多い可能性があり,もっというと,複数のヒュールシステムを採用しておらず,実質は二重化していなかった場所もあり得ることになります。
この点は,将来の航空行政にも影響するため,早急に白黒はっきりと付けてほしいものです。

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