日々

穏やかな日々を

兵庫県に2億円超賠償命令 部活事故の女性、逆転勝訴

2015年01月24日 00時31分11秒 | 
兵庫県に2億円超賠償命令 部活事故の女性、逆転勝訴
共同通信社 2015年1月23日(金) 配信


 テニス部の練習中に熱中症で倒れ、重い障害が残ったのは学校側の過失だったとして、兵庫県立高校に通っていた女性(24)と両親が、県に約4億7千万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、大阪高裁は22日、女性側敗訴とした一審神戸地裁判決を変更し、将来の介護費用や慰謝料など約2億3千万円の支払いを命じた。

 森宏司(もり・ひろし)裁判長は、搬送先の医師の意見から女性は熱中症に陥ったと認定し、当日は通常の夕方と違い、日差しの強い時間帯に練習が設定されたと指摘。冒頭約30分で出張に向かい現場を離れた顧問の教諭について「負担の重い(練習)内容を女性に指示しながら、水分補給のための休憩時間を設けなかった」とし、指導義務違反があったと判断した。

 昨年1月の一審判決は熱中症と認めず、練習内容についても「過酷で厳しいものとは言い難い」と指摘。「教諭が練習の負荷を減らす指示をすべきだったとまでは言えない」として、女性側の請求を全面的に退けた。

 二審判決によると、龍野高校(兵庫県たつの市)のテニス部主将だった女性は2007年5月、正午の練習開始から約3時間後に突然倒れて心停止となり、救急搬送された。低酸素脳症のため寝たきりとなり、現在も24時間の介護が必要な状態にある。

 判決後、記者会見した母親(52)=同県太子町=は「やっとスタートラインに立った感じ。助けられた命なので、人として豊かに生きられるようがんばっていきたい」と話した。県教育委員会は「判決内容を検討し、今後の対応を考えたい」とコメントした。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« PM2・5とぜんそく 関連... | トップ | 島根、「非常事態」、インフ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事