「敵基地攻撃」自民に改称案 「自衛反撃能力」「積極防御能力」… 推進派、「先制」イメージ回避躍起
毎日新聞 2022/4/12 東京朝刊 有料記事 2079文字
他国のミサイル発射拠点などをたたく「敵基地攻撃能力」を巡り、自民党内から名称変更案が続出している。推進派は国際法違反の先制攻撃と受け取られるのを回避するのに躍起だが、そもそも想定する能力の具体像が定まっていないためだ。議論の順序が逆とも言える状況の背景に、名称を保有に向けた突破口にしたい思惑が透ける。
「私は『自衛反撃能力』と言っている。国民の理解を得る意味でも名称は非常に大事だ」。自民党の佐藤正久氏は2月28日の参院予算委員会でこう訴えた。佐藤氏の説明によると、「反撃力」は先制攻撃ではないことを示し、「自衛」は武力の行使が憲法の範囲を超えないことを意味するという。佐藤氏は「自衛反撃能力という名称であれば、結構、野党も乗れる部分が多いのではないか」と検討を促し、岸田文雄首相は「名称も国民の理解…
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