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高知大医学部生 受賞続々 選択科目で独自研究 先端医療推進センター

2019年09月03日 23時41分59秒 | 大学
高知大医学部生 受賞続々 選択科目で独自研究 先端医療推進センター
2019年8月19日 (月)配信高知新聞

 高知大学医学部(南国市岡豊町小蓮)の「先端医療学推進センター」で学生たちが取り組む研究が全国的に高い評価を得ている。学会などで「学部生では快挙」とされる受賞が相次いでおり、指導に当たる教員は「医療の基礎である医学研究に関心を持つ学生を育てたい」と話す。
 同センターは「大学本来の使命である最先端医療の開発」などを目的に、2009年に学内組織として設置された。独創的医療▽再生医療▽情報医療▽社会連携▽先端医工学▽臨床試験―の6部門があり、計約20の研究班が活動している。
 学生は2年生になると選択科目の「先端医療学コース」でいずれかの研究班に所属。4年生までの3年間、教員の指導を受けて独自の研究に取り組み、学会などで発表する。毎年約20人の2年生が履修しているという。
 11年度からこれまでに計約20人が「日本腎臓学会」や「日本麻酔科学会」、「日本臨床外科学会」などで受賞。それぞれのテーマは急性腎障害や糖尿病、肝臓がんなど幅広く、英文雑誌に共著者として名前を連ねた学生もいる。
 昨年は、情報医療部門の「メディカルデータマイニング研究班」に所属する現在4年生の菅田夏央(かお)さんが「医療情報学連合大会」の「優秀口演賞」に選ばれた。付属病院に蓄積された38年分の診療データを解析し、2型糖尿病の治療で併用する2種類の薬について、投薬の順番によって効果に違いがあることを示した。
 菅田さんは「結果が出ない時は挫折しそうになりますけど、すごく楽しい」。2年前の同大会で「研究奨励賞」を受賞した5年生の西村直子さんは「自分で目標を設定して課題解決するのは貴重な経験。達成感とやりがいがあります」と充実した表情だ。
 本家孝一センター長は「将来医師になっても、教科書にない病気や症状はたくさんある。学生の時から自分で考えて調べ、課題を解決する『リサーチマインド』を持つことが大切です」と話す。
 メディカルデータマイニング研究班の奥原義保教授は「蓄積された診療データを研究に活用している大学は全国でも少なく、情報医療学は高知大の大きな特色。機会を与えれば、学生は本当に良い研究をしてくれます」と手応えを感じている。
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