嬉しい話、頭部出血の男性、小5の8人が救う 通報後みんなで介抱

頭部出血の男性、小5の8人が救う　通報後みんなで介抱

2020年8月26日 (水)配信朝日新聞

 

　路上で転倒してけがをした男性（89）を介抱したなどとして、さいたま市立和土小学校（岩槻区）の5年生8人に25日、岩槻署から感謝状が贈られた。

　8人は浅見胡太朗君、伊藤汐優（しゅう）君、大田匠真君、岡安大優（だいや）君、菅野隆紀君、斉藤理人君、柴田陸君、横森瑛翔君。

　署によると、岩槻区黒谷の路上で先月30日午後4時20分ごろ、側溝に歩行器をとられて転倒した男性を、すぐ近くの公園で遊んでいた浅見君たちが見つけた。

　慌てて近寄ると、男性の頭から出血しているのが目に入ったという浅見君。「とにかく助けを呼ばないと」と、自分のスマートフォンで110番通報した。8人は救急車や署員が来るまで、近くの大人を呼び、「大丈夫ですか」と男性に声をかけ続けて励ました。男性は頭を数針縫ったが命に別条はなかった。

　感謝状を贈られて「うれしい」と笑顔を見せた浅見君。山崎満署長は「これからも困っている人を見たら手を差し伸べてもらいたい」と話した。（宮脇稜平）