日々

穏やかな日々を

【6月5日放送】 ガッテン! 「心臓病予防&筋力アップ!健康長寿をかなえるスーパーフードSP」

2019年06月07日 10時49分29秒 | 
【6月5日放送】 ガッテン! 「心臓病予防&筋力アップ!健康長寿をかなえるスーパーフードSP」
テレビ 2019年6月6日 (木)配信Live on TV

6月5日(水) 19時30分~20時15分/1ch NHK総合
食べるだけで筋力UP!?新発見!謎の食材X
 テーマは「虫のいい話」。動かなくても筋肉が増えるという情報を得たのはある病院。寝たきりなのに筋肉が増えた人がいる。
 筋肉に関する研究が行われた徳島大学の二川健教授は、長年体と栄養の関係について研究を続けてきた。4年前二川教授はある実験を行った。対象となったのは入院中の患者27人で、一日のほとんどを車いすやベッドの上で過ごしていた。身動きが取りづらく筋肉が弱りやすい人たちで、二川教授は一部の患者さんの毎日の食事にある食品を加えた。それを30日間続けたところ、ほとんど動けなかった患者さんの筋力が40%アップした。寝たきりで衰えて細くなってしまった人の場合、ほんの少し筋肉が増えるだけでもかなりの割合に相当するからだと考えられる。この徳島大学の実験をもとに実験を行った。元気な20代から70代の男女54人の筋力をチェック。あるものを渡して2週間毎日食べてもらった。実験期間中、特別な運動はしてもらわない。2週間後、54人中37人の筋肉がアップした。
大豆に秘められた 筋肉を助ける超パワー!
 その食材は大豆。実験で食べていただいた量は煎り大豆20g(60~70粒)、大豆タンパク質の働きが注目されている。徳島大学の実験でも煎り大豆と同じ8g分の大豆タンパク質を摂ってもらい、他のタンパク質とは違う効果をもたらした。
 20gの煎り大豆に含まれる大豆タンパク質は8.0g。しょうゆは0.2g。豆乳は7.2g。納豆は8.3g。いなり寿司が7.0g。みそ汁(豆みそ)は4.2g。きなこ餅は7.3g。高野豆腐は5.4g。豆腐は8.0g。枝豆は6.0g。揚げ出し豆腐は10.5g。厚揚げ豆腐は8.0g。湯葉は6.5g。卯の花は4.6g。きつねうどんは7.0g。徳島大学の実験では大豆から抽出したタンパク質の粉末を食事に混ぜていた。
 筋肉は筋繊維の束。激しく動くと筋肉が傷づいてボロボロになる。こんなときの強い味方がアイちゃん(iRS-1)というタンパク質で、アイちゃんは筋繊維を修復して前よりもちょっぴり太くする。これが運動をすると筋肉がつくメカニズムのひとつ。運動をしない場合、筋肉は使わなくても劣化する。アイちゃんが頑張ろうとした時ユビくん(ユビキチンリカーゼ Cbl-b)が登場。ユビくんは運動が非常に少ない状態になると現れる、そしてアイちゃんに噛み付いてアイちゃんが動けなくなり筋肉の修復ができない。ここでダイちゃん(大豆タンパク質)が登場してアイちゃんの身代わりになってくれる。するとアイちゃんが筋肉繊維を修復して筋力がアップする。徳島大学大の二川教授がスタジオ解説。魚、肉、大豆はすべてタンパク質を豊富に含んでいる食材。大豆タンパク質は突起がある特殊な構造をしている。突起のおかげでアイちゃんが自由に動けるようになる。
宇宙プロジェクトで発見!大豆の新たな可能性
 二川教授が大豆に関する大発見に行き着いたのは、宇宙空間で様々な研究ができるようになったおかげ。帰還した宇宙飛行士たちは全身の筋力低下という問題を抱えてしまう。わずか2週間ほどの宇宙滞在でも自力で立つことができないほど弱ってしまう。その謎を解明するためのプロジェクトチームが組織され二川教授たちの研究も始まった。
 宇宙空間では重量の負荷がほとんどないため、寝たきりの人のような筋力低下が何十倍もの速さで進む。二川教授は、筋肉の内部でどんな変化が起こっているのかマウスを使って調べた。その結果、運動しない状態になると現れ、筋肉の修復を邪魔し始める特殊な物質があることを発見、そのひとつがユビくんことユビキチンリカーゼ(Cbl-b)。さらに二川教授は、ユビキチンリカーゼを抑え込む方法を17年かけて研究、ついに大豆がその働きをブロックすることを突き止めた。カギを握るのは大豆タンパク質が持つ特別な構造。アイちゃん(IRS-1)とダイちゃん(大豆タンパク質)の突起の構造は非常によく似ているので身代わりになれる。
 タンパク質は体内でアミノ酸に分解されるが、最近の研究で分解の途中のものがそのまま体の中に取り込まれる場合があること分かってきている。魚や肉は筋肉を作るもとになるアミノ酸を供給しているため、大豆だけ食べれば良い訳ではない。日本人は、昔は肉食ではなかったが、それでも体力を持っていた理由のひとつは大豆をたくさん摂っていたから。大豆の良い点は値段が安く、肥よくでない土地でも育つ、世界中どこでも摂ることができる。日本の大豆消費量は減っている。
 脳梗塞や骨折で筋肉が萎縮し始めるが、治る間の1か月間寝たきりになると、筋肉がとても細くなりリハビリが大変になる。その間は大豆を摂って筋力が減らなければリハビリもすぐに開始できる。若い時から大豆を多く摂ると予防にもなる。のどが詰まるのも筋肉が萎縮しているから。徳島大学の実験では3割近くの人は効果が見られなかった。
アスリートも注目!大豆・神秘の生態
 ここからのテーマは「大豆のおかげで寿命が延びちゃう?!」。大豆は植物なのにタンパク質がたっぷり。理由の1つの大豆独特の生態を研究しているのは大阪府立大学の松村篤助教授。大豆は栄養がない痩せた土でも育つ。試しに肥料を入れていない土に大豆とトウモロコシを同時に植えてみると、大豆だけが大きく育っていく。この成長力を保つためにタンパク質をため込んでいる。秘密は根で、「根粒」というコブがある。根粒は植物の成長に欠かせない「窒素」を空気中から取り込む。タンパク質の合成には窒素が不可欠。
 大豆は「畑の肉」と呼ばれるが、肉には貧血を防ぐ鉄分が多く、魚は動脈硬化を予防する。特に高齢者や食事の内容が偏っている人は、タンパク質の摂取量を増やすことが重要。タンパク質とともに運動も欠かせない。アスリートからも大豆のタンパク質が注目されている。沖縄に大豆愛好家のアスリートがいる。英語教諭のダンテ・オレールさんはすらっとしているが常識破りの圧倒的筋力。もともと小柄で痩せ型だったというダンテさんの趣味はボルダリング。登るために必要となる筋肉を付けるには大豆が欠かせないという。ご自宅の冷蔵庫は豆腐だらけ、中でもお気に入りは島豆腐。タンパク質が多く木綿豆腐より堅くて肉の代用品として使える。ダンテさんは10年前から肉無しで今の肉体を作り上げた。本日のメインディッシュは島豆腐タコライス、おからや豆乳をアレンジすればバリエーションは無限大だという。
世界で大注目!大豆が心臓病を防ぐ!?
 アメリカ食品医薬品局によると、大豆タンパク質25gで心疾患が減少。1983年、WHO世界保健機関で何を食べれば健康と長寿を手にできるか、初めての大調査が行われることになった。リーダーを任されたのは心臓病の専門家である家森幸男教授。家森教授は64の国と地域を訪れ、各地の長寿食を口にしてきた。例えばジョージアで100歳以上の長老たちが毎朝口にしていたのがヨーグルト。家森教授は「自然の恵み、海の幸、山の恵みをうまく上手に食べているところが長寿地域なんだと本当に思いました」と話した。
 家森教授は世界64の国と地域に住む17,000人以上から尿を集め、その分析から食事と健康状態に関わる膨大なデータを得た。おしっこには食べ物が消化され分解された後の物質が入っている。家森教授は24時間分の尿を正確に集められる装置まで開発。その結果浮かび上がった長寿食が大豆。これを食べると心臓疾患を少なくして寿命が伸びる。大豆には食べ物に含まれる脂質の吸収を妨げる働きがある。その結果動脈硬化や心疾患が減ると考えられている。
 17,000人のデータをもとに作られたグラフ、大豆をたくさん食べた人ほど心筋梗塞で亡くなる確率が減る。大豆タンパク質25gを煎り、大豆で食べるのは大変なので、大豆入り食品で摂取。
上手に摂ろう!和の基本・大豆
 大豆は生では食べられないので注意。煎り大豆も高齢者や胃腸の弱い方にとってはあまり消化が良くないので、一度にたくさん食べすぎない。自分に大豆アレルギーがないことを必ず確認してからお試しを。和食離れで消費が減っているという大豆、大豆を好きになってもらうための新しい給食メニューの開発が各地で行われている。埼玉県にあるこちらの小学校の人気メニューは大豆に片栗粉をつけて揚げたスナック感覚のカリカリ大豆。大豆は1万年以上前から日本人の体を作り上げてきたソウルフード。

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 死因は外傷性ショック 暴走... | トップ | 医療用かつら 補助検討 購入... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事