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片頭痛改善へ心臓治療 国内初の治験、岡山大

2019年07月29日 22時07分29秒 | 大学
片頭痛改善へ心臓治療 国内初の治験、岡山大
2019年7月26日 (金)配信共同通信社

 ギザギザの光が見えるなどの前兆の後に片頭痛に見舞われる人は、心臓に「卵円孔(らんえんこう)」という小さな穴が開いている―。こうした事象が報告されていることから、岡山大病院は25日、この穴をカテーテル(細い管)を使ってふさげば片頭痛改善の治療になるとして、国内初の治験を8月から始めると発表した。
 病院によると、卵円孔は胎児期の心臓にある穴で、胎盤から取り込んだ血液を全身に送るためのもの。生後自然に閉じるが、前兆がある片頭痛患者では半数程度に残っているとのデータがある。卵円孔を介して血中を特殊な物質か微細な血液の塊が流れ、脳に達して片頭痛の引き金になる可能性があるという。
 治験では脚の付け根からカテーテルを入れ、卵円孔に閉鎖栓を置いてふさぐ。対象は16歳以上60歳未満の前兆のある片頭痛患者で、投薬で改善しないケース。計4施設で約130人を対象に実施する計画だ。現場の医師が主体となる医師主導治験として行い、有効性や安全性を検証、保険適用を目指す。
 既に2015年からこの手法を保険外の自由診療で始めており、治験担当の赤木禎治(あかぎ・ていじ)准教授(循環器内科)は「効果があると感じている。エビデンス(科学的根拠)を取り、新しい医療として広めたい」としている。
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