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謝罪繰り返し、むせび泣く 痩せ細った娘、暴行を容認

2019年09月19日 09時02分42秒 | 事故事件訴訟
謝罪繰り返し、むせび泣く 痩せ細った娘、暴行を容認
2019年9月18日 (水)配信共同通信社

 法廷で娘への謝罪を繰り返した母親は17日、落ち着いた様子で、懲役8年の判決を言い渡した裁判長をじっと見つめた。当時5歳だった船戸結愛(ふなと・ゆあ)ちゃんを死亡させたとして、保護責任者遺棄致死罪に問われた母親優里(ゆり)被告(27)。5日間の審理では、痩せ細った娘への激しい虐待の実態が明らかになり、むせび泣く場面もあった。
 昨年1月に香川から東京に引っ越した結愛ちゃん。父親の雄大(ゆうだい)被告(34)から「太った」と言われて食事を制限され、1日に汁物1杯の日もあった。わずか1カ月余りで体重は4キロも減少。雄大被告は「しつけ」と称して頻繁に結愛ちゃんをたたいたり蹴ったりして、死亡時には体に170カ所以上のあざや傷があった。優里被告も暴行を容認していた。
 「結愛にごめんなさいと謝り続けるしかない。自分を一番許せない」。5、6日の被告人質問で後悔の念を口にした優里被告。衰弱していく結愛ちゃんの様子を検察官が明らかにすると、すすり泣く声が法廷に響いた。
 裁判員から「(暴行を)一度でも体を張って止めたことがあるか」と問われ、「ない」と答えた。「あざを見ると体と口が動かなかった」とも。被告人質問の終盤では「死にたい。結愛の所に行きたい」と号泣した。
 結愛ちゃんは昨年2月8日から27日まで、両親の許しを乞い、自分を鼓舞する内容をノートなどにしたためた。「パパとママにみせるってきもちでやるぞ えいえいおー」。亡くなる3日前には「ゆるしてください おねがいします」とノート片につづっていた。判決は結愛ちゃんの心情をそのまま認定できないとしたが、検察幹部は「最後まで両親に助けを求めた遺書のようなものだった」と語る。
 この日から嘔吐(おうと)を繰り返すようになった結愛ちゃんは、あばら骨が浮き出るほど痩せ細ってもなお、病院に連れて行ってもらえなかった。
 「小学校に行ったら楽しいことしようね」と優里被告に励まされながら、「おなかが痛い」と言って目を閉じ、そのまま帰らぬ人となった結愛ちゃん。9日の最終意見陳述で、優里被告は自分を責め「自分の命よりも大切だった結愛の心も体もぼろぼろにして死なせてしまった」と涙ながらに話した。
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