フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

11月11日(土) 曇り

2023-11-12 16:29:19 | Weblog

8時半、起床。

朝食の写真は撮ったつもりで、撮れていなかった。気持ちが他の方へ向いていたのだろう。

竜王戦第4局二日目。後手伊藤の封じ手は予想通り2四歩と飛車を取る手。

これに対して、先手藤井が3二角成と金を取る手も予想通り。AIの形成判断は伊藤優勢(勝率70%)。AIの推奨する次の後手の手は8六歩。同金と取らせてから(後の8五桂打ちを用意しながら)、6七銀と打ち込むという構想。

しかし、伊藤は単純に6七銀と打ち込んだ。藤井は6九金と打って受けた。AIの評価値が両者互角に戻った。伊藤が攻めの好機を逃した格好だが、これは棋風というものだろう。伊藤はじっくりした将棋を好むのだ。ここで伊藤は長考にl沈む。

10時のおやつ。藤井は塩バター大福を注文。藤井が注文したことで人気商品になることは間違いない。これも「藤井八冠」の経済効果である。

伊藤が注文したのは完熟カボチャのごちそうプリン。ちなみに対局場は北海道小樽市の銀麟荘。

伊藤が飛車を2九に打って、5九桂と受けさせて、1九飛成と香車を取った。次の狙いは8六香と打ち込む手だろう。この手に期待して8六歩と突かなかったのだろう。伊藤の長考で両者の持ち時間が並んだ。

対局者の昼食休憩に合わせて、私も昼食を取りに出る。今日は寒い。

これだな。

今シーズン初の鍋焼きうどん。生卵を落としてもらう。

完全な曇天ではなく、斑模様の曇天である。

太平橋のたもとにある「ソングバードベーカリー」をのぞいてみる。

人気店でこの時間(午後1時過ぎ)だと完売のことがしばしばなのだが、今日はまだ若干残っていた。カンパーニュ(半斤)を買ったが、ショーケースの中に一つだけ残った男爵バターパンが捨てられた子犬のような目で私を見ている気がしたので、これもくださいというと、二人の女性の店員は「ありがとうございます!」と喜んでくれた。

伊藤が攻めあぐんでいる。しかし、攻撃の手を止めては藤井の反撃をくらうから、なんとか攻めをつなげなければならない。盤面は伊藤が8六歩と銀取りに突いたところ。藤井ピンチのように見えるが、AIの評価値は藤井優勢(勝率80%)。それは次に絶妙は一手があるからだ。

取られそうな銀を放置して、7七玉と上がる手である。8七歩成には6七銀と取って、安全地帯に逃げ出そうという手である。藤井の勝率が90%近くまでアップした。

伊藤も技を繰り出して攻めを続けたが、藤井に的確に受け止められ、ついに藤井の反撃が始まった。こうなるともう首を差し出すほかない。

最後は30手を越える詰将棋のような即詰めだった(最後までは指さず、6一飛と王手をされた局面で伊藤は投了した)。

藤井の4連勝で竜王戦は決着した。感想戦の時の二人の穏やかな表情が印象的だった。

夕食は鶏肉と豆腐のチリソース煮、サラダ、胡桃とジャコの佃煮、シイタケと卵とミョウガの吸い物、ごはん。

鶏肉と豆腐のチリソースは新作である。

食事をしながら『いちばんすきな花』第4話(録画)を観る。オンデマンド授業の中でこの秋のドラマの中で一番すきなドラマは『いちばんすきな花』ですと述べたら、自分もそうだという学生が多く、中には毎回授業の初めにネタバレにならない程度にドラマの話をしてほしいとレビューシートに書いてくる者もいた。

チャイを抱っこして家の周りを歩く。

今日も寒い一日だった。いつもより早めに風呂に入る。半日、将棋の対局をネット観戦していると頭が疲れている。7番勝負が4局で終わってしまったので、次に藤井の対局が観られるのは1月から始まる王将戦7番勝負である。挑戦者を決めるリーグ戦はいま終盤を迎えており、永瀬九段と菅井八段のどちらかが出てくる可能性が高い。

  1 2 3 4 5 6 11/22
永瀬拓矢
3 九段
4-0
菅井

渡辺

豊島

近藤
11/14
羽生

勇気
菅井竜也
5 八段
4-1
渡辺

永瀬

勇気

羽生

豊島

近藤
羽生善治
1 九段
3-2
近藤

勇気

豊島

渡辺

菅井
11/14
永瀬
近藤誠也
4 七段
2-2
羽生

豊島

勇気

永瀬
11/16
渡辺

菅井
↑ 残留圏   陥落圏 ↓
豊島将之
2 九段
2-3
勇気

近藤

羽生

永瀬

菅井

渡辺
佐々木勇気
5 八段
1-4
豊島

羽生

菅井

近藤

渡辺

永瀬
渡辺 明
5 九段
0-4
菅井

永瀬

羽生

勇気
11/16
近藤
 
1時半、就寝。
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