フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

4月8日(木) 晴れ、一時雷雨

2021-04-09 12:58:04 | Weblog

7時45分、起床。

トースト+目玉焼き、牛乳、紅茶の朝食。

本日の『おちょやん』。戦争が終わった。ひとまずホッとする。

昨日のブログを書いてアップする。

今日からオンデマンド授業「日常生活の社会学」が始まった。さっそくレビューシートが何枚か提出されている。私はその日提出されたレビューシートはその日のうちに目を通すことにしている。あとからまとめて目を通す教員もいるが、一回あたり400枚近いレビューシートでそれをやるのは大変ということあるが、次回の授業で前回のレビューシートから何枚か紹介することにしているので(ラジオ番組でいえばリスナーからのお便りの紹介ということである)、そのチョイスを早めにしておく必要があるからである。

11時半に家を出て、大学へ。

3限の始まる前にコンビニおにぎり2個の昼食。

昼食をゆっくり取る時間はなかった。本来は30分ほどあったのだが、茶筒を床に落としてしまって中の茶葉が全部床に散らばってしまい、その掃除が大変だったのだ。生憎ただの茶葉ではなく、抹茶の粉がまぶしてあるタイプの茶葉で、拭き取るのに時間がかかった。空気中にも粉が飛散し、換気をしても、しばらく抹茶の香りが室内に漂っていた。茶室のような研究室。

3限は大学院の演習。「抹茶の香りがしますか?」「はい、します」と学生たち。

4限は研究指導。「抹茶の香りがしますか?」「はい、そういわれれば・・・」

5限は9月卒業をめざす学生のゼミ論指導。「抹茶の香りがしますか?」「いいえ」

3限通しの研究室での授業は、きっとクタクタになるだろうと予想していたが、疲れはしたもののそこまでではなかった。たぶんオンラインでこれをやったらクタクタになっていたと思う。オンラインというのは、常に誰かが「発言」していることが求められ、沈黙の時間というのがNGである(沈黙の時間が続くと放送事故みたいになる)。リアルな空間での授業は「発言」というほど完成度の高くない「つぶやき」や「独り言」みたいなレベルでも会話が成立・持続するので、楽なのである。

最後の授業を終えて研究室を出る頃、雷の音が聞こえ、雨風が強くなった。夕方、一時的にそうなるという予報が出ていたが、その通りになった。

地下鉄の大手町の駅で降りて、JRに乗り換えようとホームを歩いていると、卒業生のキョウコさん(論系ゼミ1期生)とバッタリ出くわした。「先生!こんなところで会うなんて奇跡ですね!びっくり!」と彼女は興奮した口調で私の上着の袖をつかんで言った。「奇跡ですね」というのはちょっと大げさで、「奇遇ですね」くらいが適当かと思うが、以前、彼女と旦那さんが旅行から帰ってきたときに東京駅の前でバッタリ出くわしたことがあるので、奇遇も2回続くと奇跡に近づくのかもしれない。それに最近、彼女は私に知らせたいことがあり、連絡を取ろうとしていた矢先だったそうなのだ。なるほど、そういう文脈がわかると、彼女がさっきからずっと私の上着の袖をつかんだまま興奮した口調で話を続けていることも理解できる(傍らを行き過ぎる人たちが「何だろうこの二人は」といったまなざしを向けてくる)。

「お知らせしたいことって何? 再婚でもしたの?」と尋ねると(もちろん冗談である)、「違いますよ。そもそも離婚してませんし。旦那さんとは仲いいですよ」と彼女は答えた(それはなによりです)。場所をホームから改札口の近くに移して、少しの時間であったがおしゃべりをした。今度またゆっくり会いましょう。

7時半過ぎに帰宅して、すぐに夕食。照り焼き地鶏丼、サラダ、ワカメの味噌汁。

食事をしながら『プレバト』を観る(録画中の追っかけ再生)。

今日届いた郵便物の中に私宛のバースデーカードがあった。今度の日曜日が誕生日なので、3日ばかり早い。さきほど大手町のホームの上で奇遇したキョウコさんと同じ苗字が書かれており、彼女も「今度の日曜日、先生、誕生日ですよね」と言っていたので、てっきり彼女からのものかと思ったが、契約している生命保険会社の担当の方からのものだった。

妻が「誕生日の夕食はすき焼きでいいかしら?」と聞いてきた。もしかしてこのバースデーカードを見て、今度の日曜日が夫の誕生日であることに気づいたのかもしれない。

本日分のレビューシートに目を通す(採点も済ませる)。初日は66枚であった。

風呂から出て、『ジェットストリーム』を聴きながら、今日の日記を付ける。

1時半、就寝。

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