大橋社労士の気まま日記

仕事上のエピソードや日常の出来事、日頃興味を持ったことなどを随時ご紹介していきます。

久しぶりの“旅”

2006-06-04 23:52:32 | Weblog
「そういえば最近“旅”に出ていないなあ」と。1年ぐらい前に四万温泉に行ったっきり。ましてや“一人旅”となるとずいぶん遡る。これでは「趣味-旅行」がウソつきになってしまう。そこら辺の街歩きや仕事で旅行みたいになったのは数多いが、全然心が満たされていない。

というわけで、立案が3日前という超即席の旅を敢行したのであります。
行き先は長野の東山魁夷館に小林一茶記念館と野尻湖、新潟の青海川駅に上下浜温泉。なんでそんなマイナーな所ばっかりって? それは“一人旅”だからです。私はいつも一人で行く時は超有名観光地には絶対に行きません。だって、そういう所は一人で行ったっておもしろくないでしょう?
それに一人旅の主たる目的は「頭と心のリセット」にあるのですよ、私の場合は。極端な話、行き先はどこでもいいのです。

平日にはありえない(笑)早い時間に家を出る。長野新幹線でまずは長野へ。大宮から約1時間。速っ。なんか信州に来たという実感がない。しかも長野を訪れるのはおよそ10年ぶり。まだ新幹線も開通していなくて駅舎も味のある頃だった。しかし紛れもなく“空気が違う”。街を歩きながら実感する。
すぐとなりにある超有名観光地「善光寺」には目もくれず(行ったことあるしね)、東山魁夷館へ。その名の通り東山魁夷の作品を一同に展示する美術館である。普段は特別な美術展に高い入場料を払わなければ見れない作品がズラリ。彼の作品は何度見てもやはりすばらしい。独特の世界がある。個人的には「緑響く」が一番のお気に入りである。いわゆる「白馬シリーズ」である。私の事務所を訪れたことのある人はご存知だろうが、仕事部屋のカベにこの「緑響く」のプリント版が額に入れて飾ってあるくらいだ。
うまい絵、きれいな絵は世の中にごまんとある。が、(言葉でいうのは難しいが)魁夷の絵というのは「風景画を見る」というより『風景の中に自分が溶け込んでいる感じがする』のである。完全に一人の画家の世界に見るものを引き込んでしまう魅力があるのだろう。とりあえずこういう作品には余計な評論や修飾語はいらない。

次。信越線で黒姫に移動し、小林一茶記念館へ。ここは俳人小林一茶の生まれ故郷。館内では「おらが春」などの重要作品を展示している他、記念館のまわりの公園には「俤堂」や「お墓」もある。よせばいいのに私もいい風景などに出会うと「俳句」を詠んでしまうこともあるが、一茶に限らず有名俳人にはレベル的に遠く及ばない。まああたりまえだが。「五七五」の中に想いをすべて詰め込むというのはどんな文章を書くよりも難しいことだと思う。
記念館からほど近い野尻湖へ。知っている方も多いと思うが、ここはナウマンゾウの化石発掘で有名な所である。湖自体の風景もとても見事であるが、まずは湖畔にある野尻湖ナウマンゾウ博物館へ。なんか学校で初めて歴史を勉強した時のような感じがしたが、一説によるとナウマンゾウは人間の乱獲かあるいは急激な地球の温度変化が原因で絶滅したらしい。昨今の地球環境などを考えると、これは現代を生きる我々にとっても決して無関係なことではない。全世界のみんなそれぞれがもっと地球環境に関心を寄せ、人間は自然の一部なのだという自覚を強く持たねばならない。

信越線でさらに北上する。車窓風景もやはり“信州”である。りんご畑はあるし、水田や畑も関東近郊のそれとは明らかに雰囲気が違う。そして、時折姿を見せる頂上付近にまだ雪の残る妙高山などの山々。
長野県に別れを告げ、いよいよ新潟県に突入。日本海はもうすぐそこの港町直江津で乗り換え、長岡方面に向かう。まず最初の目的地は青海川駅。知る人ぞ知る「日本海の波打ち際の無人駅」である。付近には民家が数件あるだけであとは「何もない」。目の前は日本海。以上である。降りた人は私含めて2人(ちなみに帰りに乗った時は私だけだった)。目の前には雄大な日本海といい具合に突き出た岬。うん、これ以上は何もいらない。心の洗濯にはもってこいだ。ただ1つ残念だったのは海岸にゴミが多かったこと。波に運ばれてきたものが溜っているという感じだったが、まる一日あったらボランティアで掃除するのに・・と思った次第である。

最後はやはり(?)温泉で締めなければならない。上下浜温泉というこれまたあまり知られていない所へ。実は帰りのルート上にあって駅から近けりゃいいというだけの理由で選んだ。慌てて調べて行った割にはまあまあいい所だった。露天風呂の目の前は日本海。泉質もよさげだった。

帰り際、少々時間があったので直江津の街歩きをしてみた。途中で地元の神社なんかを冷やかしながら、海岸沿いまで適当にぶらぶらと。こういう「いきあたりばったりの散歩」も実に楽しい。思わぬ発見があったり地元の人々の生活が垣間見えたり。しかし、相変わらず旅先でよく話しかけられる。オレは地元民じゃないっつーに(笑)。そんなに人のいい顔をして歩いてはいないぞっ(笑)。
それはさておき、海岸沿いの公園ではアルビレックスのサポーターが応援の練習をしていた。に、新潟やあ~。実感。そして、思わぬ発見といえば街なかいたる所にノボリが出ていた「継続だんご」。なんじゃそりゃ? そのあまりにも変わった名前が気になり、普段自分へのみやげなぞめったに買わない私が名の由来を調べもせず思わず購入してしまった。帰ってから調べてみた。書くと長くなるので、気になる方はこちら

帰りは「はくたか号」+上越新幹線。こちらも速い。直江津から大宮までおよそ1時間40分! 自宅まででもおよそ2時間40分。下手に関東近郊から帰ってくるより速い。

さあ、明日からいよいよ既報のセミナーが始まります。心身共にリフレッシュしてますから、バンバンいかせてもらいますよお~。受講される方!覚悟はよろしいですかあ~(笑)。

コメント (1)
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