大橋社労士の気まま日記

仕事上のエピソードや日常の出来事、日頃興味を持ったことなどを随時ご紹介していきます。

“掃除”の重要性について考える

2015-07-27 07:12:50 | Weblog
月に一度の「ためになる話シリーズ」です。


今回は「掃除」についてのお話です。

整理・整頓され、掃除が行き届いた会社は、入ったその瞬間から気持ちがよいものですし、そこで働く従業員のみなさんも気分よく毎日働けるはずですよね。
私が関わらせて頂いている企業さんの中には、その掃除を“毎日従業員さんみんなで行う”所があります。そう、この“社員さん自らがみんなで行う”というのがさらに重要なのだと思います。
確かに掃除のプロに外注などすれば効率的かもしれませんし、よりきれいになるかもしれません。が、外注によっては得ることのできない貴重なものが得られると思うのです。
掃除をしながら普段の仕事の中ではできないコミュニケーションを色々な人とする。掃除を通して何かと仕事への“気づき”が生まれる。言葉では教わることのできない仕事への心がまえが自然と身につく。自分の手できれいにすることによって職場への愛着を得られる。
今の日本の社会にとって欠けているものの一つではないでしょうか。

かの松下幸之助氏はこのように言ったそうです。
「自分の身の回りをきれいにできない者が、なぜ社会をきれいにできるのか」。
(実際に松下政経塾では、「掃除は自らの手で行う」ということを徹底していたそうです。)
私もサラリーマンの頃、かつての上司から「仕事は机や書類の整理から」と言われました。
これは本当で、書類や机上の整理・整頓ができていないと頭の中も整理できませんし、効率的な仕事はできないように思います。(たまに散らけている方が捗るという人もいますが、本当にそうなのはごく稀かと思います。)
 
仕事柄、実際に色々な会社さんを訪問しますが、清掃がきちんと行き届いている会社は利益率も高い傾向にあるように思います。
これは、「掃除をしたら利益が上がる」というような単純な話ではなく、「清掃が行き届いていない会社では社員の行動や心理などに悪影響を及ぼし、見えない無駄が色々な所で生じて、それらが蓄積することによって結果的に利益をも圧迫してしまっている。」ということなのだと思います。
“自分の所の掃除すら満足にできない会社は、利益の土俵にすら上がれない”ということではないでしょうか。

「掃除」という行為には、すべてに通用する仕事の本質があるような気がします。
すべてのものづくりや販売の土台となるものであり、単に職場の環境だけでなく“社員の心も磨いていくもの”ではないでしょうか。
重要でありながらも軽視されがちでもある「掃除」という行為。目には見えない所で、実は会社の業績をも左右している根幹をなす行為なのかもしれません。
みなさんも「掃除なんて・・」とバカにせず、今一度見直してみてはいかがでしょうか?

コメント
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