大橋社労士の気まま日記

仕事上のエピソードや日常の出来事、日頃興味を持ったことなどを随時ご紹介していきます。

本当の願い?

2012-07-22 09:56:54 | Weblog
昨日、何気なく聴いていたラジオ番組で心に残ったシーンがありました。

“宇宙光線で人々のどんな願いもかなえられる宇宙人が地球にやってきた”という設定で展開される小話です。
思い出せる範囲でこの場で再現してみます。

(地球人の群衆を目の前にして)「地球人のみんな~、私がこれからどんな願いもかなえてやろう。ただし、一人につきひとつだけだぞー。」

「ん?『世界が平和でありますように』か。それと『環境が破壊されず緑の多く残る地球に』。いいこと言うじゃないか。」

「『一生心豊かに暮らせますように』か。う~ん、地球人はみなできた奴ばっかりじゃないか。」

「他には? 『お金持ちになれますように』。あ~それは現実的だな。」

「お~っと、そんなにみんながいっぺんに色々言ったら聞き取れないじゃないか。それぞれでそんなにあるのかよ~。いくら宇宙光線でもかなえきれないぞ~。もっと絞ってくれよ~。」

「そうだ。今からオレが言う2つにひとつだ。どっちか選んでくれ。わかったか?」

「『地球全体がこれからも美しく平和でありますように』か『お金持ちになって一生安泰で暮らせますように』かどっちかだ。これから多数決とるからな~。」

「あれえ~、ほとんどの奴が『お金持ちになって一生安泰で暮らせますように』だって?」

「なんだよー、最初は世界平和だの環境だのといいこと言っといて。結局はみんな金かあ?」

「よしよしわかった。言った通りにかなえてやる。今から宇宙光線出すぞ~。それっ、ピピピピピピピー。」

「お~、そんなにうれしいか。みんなニコニコ顔じゃないか~。まあ一生の生活に困らないほどの額を出してやったからな~。」

「じゃ、願いもかなえたし、滞在時間ももうないから、オレは星に帰るな。そいじゃ。」

「あっ、最後にひとつだけ言っておく。君たち言語や文化や住んでる国が違うとか言ってるけど、遠くの星のオレらから見たら『地球っていう青い星に住んでる単なる一種の生物』にすぎないんだからなー。そのことちゃんと分っておけよ~。次来た時もそれがわかってなくて、くだらねえことで争って地球って星を汚し続けてたら銀河系から星ごと消してしまうからな~。」


一見ふざけたやり取りに思いますが、実に深い意味が隠されていますよね。
わかっていながらも、つい目の前の私利私欲に走ってしまう人間の性みたいなものを鋭く風刺しているような感じでした。

コメント
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