豆とオリーブ

4歳の娘と私の日々日記

BABEL

2008-07-17 08:44:26 | 映画
【始まりはモロッコ。夫婦の絆を取り戻そうとこの地を旅するリチャード(ブラッド・ピッド)とスーザン(ケイト・ブランシェット)。
二人の乗るバスに打ち込まれた1発の銃弾により、スーザンは重症を負う。
言葉も通じず、医者もいない辺境の地で妻の命を懸命に救おうとするリチャード。
一方でこの発砲事件の犯人を米国人を狙ったテロと断定したモロッコ警察たちの捜査が始まる・・・。
銃の持ち主を辿ると、意外なことに東京で聾唖の娘(菊池凛子)と二人きりで暮す、ある会社役員(役所広司)に行き着いた。
そしてその頃、リチャードとスーザンの帰りを待つ幼い子供たちは、息子の結婚式に出席する乳母にメキシコへと連れられる。
刺激的な異文化を楽しむ二人、しかし彼らにも生死を分ける思いがけない事態が待っていた・・・。
一発の銃弾が、モロッコ、アメリカ、メキシコ、日本へとさらなる問題を誘発し広がっていく。
途方もない混乱の中、それぞれが結びついていく・・・。】

3つの国で起こるそれぞれのストーリー。
個々の問題、そしてその国独自の抱える問題などを織り交ぜながら、
人間の弱さと不安を独特の視点でとても上手く描かれていた。
久しぶりに【人間】という課題の映画を観た気がした。

聾唖の娘を演じた菊池凛子は、この作品でアガデミー主演助演女優賞にノミネートされた。
台詞のない役だったけれど、全身と目で力強い演技をしていた。
最後に菊池凛子が、警部補に手紙を書いて渡したのだけれど、
映画ではその内容は描かれなかった。
その内容がとても気になる・・・。

いろんなことを考えさせられる映画で、感想を一言ではまとめられない。
(皇子曰く、「軽はずみな行動を取ると命取りになる!」・・・。)
単純明快にまとめるとそうなのだけれど、深く掘り下げたくなる。

また観てみよう。

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