ブックカバーチャレンジ Day4
中学生の頃、「小説なんて嘘じゃん。読む意味ある?」と思っていました(どんなコドモ)。読書感想文用にと父の本棚から池波正太郎のグルメエッセイ『日曜日の万年筆』を選んで書いていたら、先生に「いい本だけどね。何か他のに替えないかい?」と言われたのを記憶してます。そりゃ、そうか(笑)。
ところが、大学生以降、今度は基本的に小説ばかり読むようになりました。好きな作家ほど、その人本体を知りたくなくなり、エッセイを避けるようになって。なんでだろうね?
ただ、この人に関しては圧倒的に「その人本体」に興味があるので、エッセイを主に読みました。『父の詫び状』が有名だし私も好きだけど、このタイトルが何とも彼女を表してる気がしてお気に入りです。まだまだ楽しいお話を残してくれると思っていたのに、最期はとても残念でした。「私らしいわね」と天国で仰っているようにも思いますが。
※「荒城の月」の歌詞にある『めぐる盃~』を『眠る盃~』と勘違いしていらしたそうです(笑)。