「世界報道写真展2012」に行ってきました。
はじめて報道写真展に行ったのは、911テロ事件の翌年。ある写真に衝撃を受け、足が動かなくなってしまいました。それ以来、この写真展には行っていませんでした。
震災のあと様々な局面で、「被災地を自分の目できちんと見ること。」の大切さを認識しながら、避け続けている自分を責める気持ちがあり、今年はせめてこの写真展に行かなくちゃ、そう思っていました。それでも、「忙しくて、機会が無ければ仕方ないよな。」とも思っていました。
が、ぽっかり一日東京で休暇をもらってしまった。朝、先輩宅を出発した後もなお、「やっぱり銀座シネスイッチ行っちゃおうかな。」とか一人でぼそぼそ考えていましたが、結局行ってきました。そんなに弱くてどうすんだ、と自分を奮い立たせて。
ちゃんと全部見られました。私も写真を生業とする身の上になっていること。自分なりの試練(なんて言ったら大げさか!)を乗り越えて、強くたくましくなったこと。単純に年を重ねたこと?色々な要因があるのでしょうが、ちゃんと静かに見て回れました。震災の写真は大体新聞で一度は見た作品が多かったし(主催が朝日新聞。ウチは朝日新聞)。勿論、「世界では、こんなことが、今本当に起こっているのか。」と立ち尽くす写真も数多くありましたが。
特に感想は書きません。ただ一つだけ言えることは、二代目が報道写真家じゃなくて良かった、ということです(今年、組写真で大賞を受賞したカメラマンはその後、撮影赴任先で命を落とされているそうです)。