いいことがある。いいことがある。
いいことって、どんなこと?
どんなことかしら?
それを思いめぐらすのも、そのいいことの一つ。
思って思って、それで、春の霞の空のようになる。
八天山の上あたりに、わたしの歓喜の空が、ふっくらふくらんでいる。
いいことがある。いいことがある。
いいことって、どんなこと?
どんなことかしら?
それを思いめぐらすのも、そのいいことの一つ。
思って思って、それで、春の霞の空のようになる。
八天山の上あたりに、わたしの歓喜の空が、ふっくらふくらんでいる。
冬は鍋がことさらおいしくなる。
鍋料理に舌鼓を打つ。畑の野菜が各種、ふんだんに入っている。キャベツも入る。九条葱も入る。春菊も。サニーレタスも。
牡蠣も大好き。味噌味ちゃんこ鍋であたたまる。1合のお酒が2合になる。3合になる。
いいことがある。いまにいいことがある。これからずっといいことがある。
蝶は光の森に入って行く。光の空を昇って行く。まばゆい光の。
光にまみれる。光にあたたまる。此処でうとうと眠ってしまう。
いいことがある。いいことは、いま起こっている。そういう想像をしてみる。想像の蝶々になってみる。
茹でた白菜の、胡麻和えがおいしい。わずかに醤油を垂らしてある。柔らかい。どれだけでも食べられる。まるで、ご飯のようにして。
もちろん我が家の畑で育った白菜である。だから、虫食いである。注意しないと、虫まで食べてしまうことになる。
青いのは春菊。ほうれん草。
この料理は素朴な料理である。我が母もよく作ってくれた。毎日作ってくれていた。だから、おふくろの味なのだ。食べていると、ついつい、母をも思い出す。