「101回目のプロポーズ」なんていうドラマがありましたけど、こちらは
101回目のブログです。また気分を新たに記事更新に頑張りたいと思います。
先日妹が、「これ良い本やから、読んでみて!」と言って一冊の絵本を置いていきました。
絵本を読むなんて久しぶり・・・気軽に手にとって読み始めたんですけど、
なかなか中身が濃いんです。
本の題名は『わすれられない おくりもの』で、スーザン・バーレイという人の作と絵です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/presents.gif)
子どもが読むというより、私たち大人がじっくり味わいたいって思える本です。
お話はざっとこんな感じ・・・
賢くて、皆に頼りにされているアナグマがいました。
彼はもうかなりの年で、死がそう遠くないことを知っています。
彼は死んで、体がなくなっても、心は残ることを知っているので、死ぬことを恐れていません。
ある夜、彼は手紙を書き、暖炉のそばで眠ってしまいます。
そしてどこまでも続く長いトンネルを、自分が若々しくどんどん走っていく夢を見ます。
次の日、いつものようにアナグマが現れないのを心配して、仲間たちが集まります。
アナグマは死んでいたのです。
「長いトンネルの向こうに行くよ さようなら アナグマより」という手紙を残して・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/mail.gif)
仲間の皆はアナグマの死を嘆き悲しみます。
が、そのうち皆は集まって、アナグマの思い出を語り合います。
モグラは紙切りの方法を、カエルはスケートを、キツネはネクタイの結び方を、
そしてウサギの奥さんはお料理を、皆アナグマから教えてもらって上手くなったことを・・・
そうです、皆にはアナグマとのステキな思い出があったのです。
そんなことを思い出しているうちに、皆はアナグマを失った悲しみから立ち直っていきます。
そんなある日、モグラは丘に登ってアナグマにお礼を言います。
「ありがとう、アナグマさん」
そしてモグラは、アナグマがそれをそばで聞いていてくれるような気がしました。
どうですか?なかなか感動的なお話でしょ?
といっても、私の要約ではあまりムード出ないですけどね。
この絵本を読んでいるうちに、私はアナグマが亡き母と重なって見え、
思わず涙してしまいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_naki.gif)
母が私たちにどれだけのものを遺してくれたか・・・ということ。
形として目に見えるものはもちろんのこと、母は精神的な豊かさのようなものを
遺してくれたように思います。
死を覚悟した母は、私たち家族の一人一人に遺書を遺してくれました。
くじけそうになった時、私は今でも時々それを読み返します。
すると、ひとしきり泣いた後は、なぜか不思議とすっきりして、
明日に向かって生きていく力をもらえるような気がするのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_do.gif)
人のために生前色んな良いことをしておくと、死後もまた色々思い出してもらえる事。
それから、アナグマが考えていたように、体はなくなっても、心は残る事。
本当にその通りですね。私も、いつも母がそばで私たちのことを
見守っていてくれるような気がしていますもの。
そして良い事があった時には、母のお陰と感謝し、
また悪い事があった時は、それ以上悪くならないように、
きっと母が守っていてくれるに違いないと思っています。
皆様も機会がありましたら、書店でこの絵本を手にとってみて下さい。
絵も、水彩タッチで、このお話によくマッチしたほのぼのとしたものですよ。
人それぞれの経験や立場で、感じ方は異なると思いますが、
この絵本は、読み終わった後に、心に響くステキな余韻を残してくれることでしょう!
ステキな絵本にめぐりあえて本当にヨカッタ! 紹介してくれた妹に感謝です。