徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

女郎花(おみなえし)

2021-09-03 19:57:00 | 日本文化
 雨がやんだ後、寺原田畑へ散歩に出た。降った雨が湯気となって湧き上がるようなまるで蒸し風呂状態。辟易しながら土手道を歩いていると道端に可愛らしい女郎花の蕾が顔をのぞかせていた。
 母がまだ書道をやっていた10年程前、師範から与えられた課題の中に、与謝野晶子の女郎花の歌があったことをふと思い出した。毎回、僕が課題を拡大コピーして母に渡していたのでよく憶えている。

 「山裾の小松が下の赤土に 乏しく立てる女郎花のはな」

 この短歌はその時初めて知ったのだが、女郎花という艶めかしい名の花が乏しく立っている状態とはいったい?としばらく考え込んだことを思い出す。初秋になると秋の七草のひとつであるこの女郎花の歌が必ず思い出される。



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4 コメント

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Unknown (juraku-5th)
2021-09-04 05:09:11
女郎花。
名前は知っていましたが
まったくの花オンチ。
調べてみました。
艶めかしい名前とは裏腹に可憐でした。

伝統芸能や習俗。
楽しませていただいています。
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Re:juraku-5thさま (FUSA)
2021-09-04 07:44:15
コメントありがとうございます!
女郎花。字面と意味とのギャップが大きい花の一つですよね。以前私も由来を調べたことがありますが、諸説あるようですね。古代、中世、近世と少しづつ変化しているようです。

花の名前に特別興味があるわけではありませんが、文学や芸能に取り上げられる花は注目して調べたくなります。
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Unknown (小父さん)
2021-09-04 21:11:16
女郎花と書いて「おみなえし」と読むとは知りませんでした(汗)

春の七草は、ばあさんがいつも言っていたので覚えているんですが、秋の七草は時々見ますが一向にに覚えません(泣)

>毎回、僕が課題を拡大コピーして・・・

いやいや、貴兄はいろんな教育環境の中におられたのですね。
実に失礼な言い方をすれば、体育会系の方は勉強する時間なんてなかっただろうという自分勝手にイメージを持っておりました。

ところが貴兄のブログを拝見するにつけ、ラグビーワールドカップで活躍した福岡堅樹選手もラグビーを辞めて医師の道に進むなんて聞いて自分の思い込みや単純さを恥じています。

存分な時間を与えてもらっていた私こそ全く勉強をしておりません(泣)

めちゃくちゃ脱線したことをお許し下さい。

「山裾の小松が下の赤土に 乏しく立てる女郎花のはな」
 この短歌だけでもメモして覚えておきたいと思います。

熊本城本丸御殿でのザ・わらべの「秋の色種」にも少々ドキリとして驚きましたね~。
京都のお座敷も知りはしませんが、また勝手に(汗)そんな舞みたいなイメージを持ちました。

ザ・わらべの舞の幅も広いんですね。
どうも有難うございました。
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Re: (FUSA)
2021-09-04 22:44:27
たしかに春の七草はスラスラ出てきますが、秋の七草は三つぐらいしか出てきませんね。

大学までは体育会でしたが、社会人になってからは「運動バカ」と思われないよう、できるだけその気配を消すようにしていました。(笑)
でも消えるのは5年くらいかかったと思います。

福岡堅樹選手のように現役時代から割り切って進むべき方向を定めている姿は尊敬します。

この短歌は、われわれが分かっていない深い意味がまだあるような気がします。

「秋の色種」は長唄の名曲なんですが、今藤珠美先生という三味線の名演奏家の前で踊ることが出来たわらべの二人は幸せだと思います。
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