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折にふれて

季節の話題、写真など…。
音楽とともに、折にふれてあれこれ。

様々に I Shall Be Released  追記:はてなブログに引っ越します  

2025-05-30 | 自分史・家族史

イギリスに住む妹夫婦が今年も一時帰国して我が家に同居している。

和食を中心とした家内の手料理、そして妹の多国籍料理で

毎夜酒宴を繰り広げるのだが、決まって行きつく先がある。

揃って音楽好き。食事が終わった後もyoutubeを見ながらダラダラと飲み続ける。

そして、妹がどうしても私に見せたかったというビデオクリップがこれだった。

Alan Cumming / I Shall Be Released

アメリカ映画『チョコレート・ドーナッツ(原題:Any Day now)」の劇中歌で

主演のアラン・カミングが歌う『I Shall Be Released』だ。

映画はゲイのカップルが育児放棄された障害児を育てたという実話に基づいたもので、

アメリカでは人々の涙を誘い、高い評価を受けたという。

ところが、それに比べて日本ではそれほどの話題とはならなかったようだ。

ゲイへの偏見から配給会社が力を入れなかったから、ということだが

妹が熱心に語る映画の内容は興味深く、「間違いなく泣くだろうな」と思いつつ話に聞き入っていた。

10年以上も前の映画なので劇場で観ることは難しいようだが

DVDも出ているようなので、妹が帰国した後、ひっそりと一人だけで観ようと思っている。

なので、その感想は別の機会として、今回は『I Shall Be Released』のこと。

というのもつい先日、3月に亡くなったジェシ・コリン・ヤングのバージョンを紹介したばかりで、

そのタイミングの良さにこの曲の様々を取り上げてみたくなったのだ。

まずは本家本元。

Bob Dylan - I Shall Be Released (Official Audio)

映画でこの曲に感動した妹がボブ・ディランを聴いたが

あまりの違いにむしろがっかりしたと言う。

これが世界中にたくさんの競作を生むことになった原曲だと解説し

「これがわかるようになれば一人前だ」とからかいつつ

次に紹介したのが、 この曲を有名にした有名にしたザ・バンドのバージョン。

The Band: I Shall Be Released (The Last Waltz)

彼らの解散コンサート『ラストワルツ』でのビデオだが

ダンナがDVDを持っていて、妹もこのビデオを見ていた。

ところが、これが同じI Shall Be Releasedだとは気づかなかったらしい。

それほどこの曲の解釈は様々ということだろう。

そして、変わったところではこの人も。

[ I shall be released ] 忌野清志郎 (1988 LIVE)

そして最後は先日もアップしたが私のベストチューン。

The Youngbloods - I Shall Be Released

 

話は変わるがgooブログがサービスを終了する。

今引越し先を模索しているが、youtube との連携はどうなのだろう。

このブログの自分史には音楽がつきものなので、

ちゃんと引き継いでもらえることが条件なのだが。

 

 

2025.05.27 追記

ようやく、はてなブログへのお引越しを終えました。

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記事はもちろんのこと、みなさんからいただいたコメントも引き継がれているようなので一安心です。

どうか今後ともよろしくお願い致します。

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湖畔の桜だより By空倶楽部

2025-04-19 | 空倶楽部

琵琶湖畔での撮影の話が続く。

 

名所、海津の桜が見ごろを迎えていた。

湖北、奥琵琶湖の起点としての海津。

これまでもよく訪れていて、桜の名所であることも知っていた。

けれども、桜の時期ともなると、最寄りに車を停める場所はなく

また、観光バスや観光船でどっと人が押し寄せると聞いていたので

気になりつつも、さすがに「金沢から桜見物もないだろう」と敬遠していた。

この日、ノウルシの撮影を終えたのが午前5時半過ぎ。

いくらなんでもこんな早朝に桜見物に来る人はいないはずだからと、

ぜいたくな寄り道を思いついた。

 

車を停めたJRマキノ駅から桜並木までは片道2キロ。

往復だけで1時間の道のりだったが、

やわらかい朝の光を映す湖面を眺めたり、

宿場町の面影を残す海津の街並みを楽しんだりもしつつ、

さらに、時折り吹く琵琶湖の風を感じながらの道中は苦にもならなかった。

そして、目論見通り見物客はまばら。満開の桜を独り占めしにて、

「三文の徳」のご褒美をありがたくいただいた次第だ。

 

「9」のつく日は空倶楽部の日。

     ※詳しくは、発起人 かず某さん chacha○さん まで

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R.I.P Jesse Colin Young

2025-04-16 | 自分史・家族史

早朝の琵琶湖畔。

前回の記事に記した通り、この日の目的は未明のノウルシ撮影だった。

目的が明確な撮影は趣味とは言え緊張する。

そして、撮影を終えるとその出来栄えはともかく

清々しい気分とともに緊張がほどけていくのだが

そんな心持ちのせいかこの風景がやさしく目に映った。

 

そして、琵琶湖からの帰り道。

NHK‐FM番組『ウィークエンド・サンシャイン』から

ジェシ・コリン・ヤングの歌声が流れてきた。

高校生の時に彼の音楽に触れ、

以来50年、収集したLPやCDを折々に聴いてきたが、

3月に83歳で亡くなったそうだ。

思い入れの強かったミュージシャンだけに寂しい限りだ。

追悼特集でピーター・バラカンさんが選んだ曲は彼のソロ時代のものばかりだったが

自分にとって、ジェシ・コリン・ヤングの音楽にのめり込むきっかけとなったのは

The Youngbloods アルバム『High On A Ridgetop』に収録されたこの曲。

 

The Youngbloods - I Shall Be Released

ボブ・ディランの曲であり、

また彼の盟友ザ・バンドの代表作であることは

洋楽ファンなら知っている方も多いはず。

ボブ・ディランの独特の歌いまわしも

ザ・バンドのリチャード・マニュエルの哀愁を帯びたファルセットももちろんいい。

けれども、そのほか数あるカバーも含めて『I shall be released』の名演を挙げろと言われたなら

迷わずに The Young Bloods 、さらにはジェシ・コリン・ヤングと答えるだろう。

歌だけではない。間奏のピアノと素朴なギターなどひとつひとつの音にも聴き入ってしまう。

いつまでも、そして何度聴いても色褪せることはない。

ジェシ・コリン・ヤングとともに私の中で息づくエヴァーグリーンなのである。

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琵琶湖畔 ノウルシのある風景

2025-04-14 | オトナの遠足

3月から4月初旬にかけてはサラリーマンにとっては最も忙しい季節のひとつ。

それも先週でようやく一区切りがつき、その解放感をもっと味わいたくて

春の風景を探そうと琵琶湖畔へと出かけることにした。

とは言え、はっきりとした目的もあって、

それは開花期を迎えたノウルシの撮影だった。

          

ノウルシという聞きなれない名の植物。

それを教えてくれたのは空倶楽部を通じて知り合ったDさんの作品だった。

Dさんは二科会に所属する写真家で

渡良瀬遊水地での自然写真をライフワークにしていらっしゃる。

二科展など何度となくDさんの作品に触れ、その都度に強烈な刺激を受けているが、

その被写体の中でとりわけ惹かれたのがノウルシだった。

ノウルシは湿地に育つ多年草で早春に小さな黄色い花をつける。

Dさんは未明の空を背景にノウルシが息づく姿を生命力豊かに表現されているが、

その様子を直に眺めてみたく、いつかは渡良瀬遊水地へ遠征してみたいとの思いが募っていった。

ところが数年前に、ふとしたことからノウルシが近場の琵琶湖畔でも群生することを知った。

それから琵琶湖での撮影機会を窺っていたのだが

ノウルシの開花時期は案外短く、さらに天候も考慮すると

週末カメラマンにとってそのタイミングを捉えるのは難しかった。

それが今回、長年の思いを叶えるチャンスがようやく巡って来た。

予想される天候も上々。夜明け前の琵琶湖畔を洋々と目指した次第だ。

 

不測の事態もいろいろとあった。

久しぶりの早朝撮影でカメラ設定など忘れていることがほとんどだったが

何よりもショックだったのは暗闇で近場のノウルシに焦点を合わせること。

今の機材では不可能に近く、あてずっぽうでピントを合わせざるを得なかったが

それでも撮影そのものは楽しく有意義なものだった。

首尾はともかく「来年もまた来よう!」と明るくなった空を眺めながら思ったのである。

 

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ビブリオバウムの世界 ②

2025-03-06 | 金沢

ビブリオバウムの蔵書数は110万冊。

そして閲覧席は500席。

地元以外の図書館のことは知らないので

蔵書数に対して閲覧席の数が多いのかどうかはわからないが

心地よい閲覧にこだわっていることだけは

この光景を眺めるだけで理解できる。

閲覧席として机椅子はもちろん、ソファやスツールなど様々なデザインや形状の席が用意されている。

さらに書架と閲覧席が連続的に配置されているが

好きな本を好きな場所で手軽に

閲覧できるように工夫しているのかもしれない。

もちろん、テレワークの場として利用できるし

気の合った人同士がおしゃべりをすることもできる。

「図書館でおしゃべり?!」・・・ご心配なく。

読書に没頭したい人のためにサイレントルームも用意されている。

つまり「図書館だから」という固定観念がなく

常識的な配慮ができる人なら誰でも楽しみながら利用できるということだろう。

NHKの人気番組『ドキュメント72時間』にも取り上げられていたが

能登の震災に遭い、今は金沢で生活している男性の姿が印象に残った。

よく利用されていること以外多くを語ることはなかったし、

この方の静かな物腰から、

慣れない生活の中で心が落ち着く場所になったのかもしれない、と思った。

さて、今更ながらの話。

この日はただ写真を撮りたくて訪れて、そそくさと立ち去った。

図書館に来て蔵書に目もくれないのはおかしい。

今度は時間など気にせず、蔵書を手に取って、

居心地のよい席でゆっくりと過ごしてみようと思う。

 

 

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