徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

今は見ることができない風景(その2)

2021-05-01 20:59:12 | 熊本
 「今は見ることができない風景」の第2回(初回は4月2日)。
 熊本地震前の熊本城の貴重な映像の中から今回は下記の三つを選んだ。

▼東十八間櫓(ひがしじゅうはちけんやぐら)
 国の重要文化財であり、熊本地震で北十八間櫓、五間櫓とともに倒壊。かつて櫓は武器や武具の倉庫として、また戦時には兵の駐屯所として使用された。西南戦争での焼失を免れた建造物のうちの一つ。熊本城の代表的な景観の一つだった。幼稚園の頃、須戸口門を抜け竹の丸から東十八間櫓の裏を通って本丸へ登っていたことを懐かしく思い出す。




踊る花童の後方に在りし日の東十八間櫓が見える



▼飯田丸五階櫓(いいだまるごかいやぐら)
 加藤清正の重臣の一人、飯田覚兵衛預かりの曲輪(くるわ)に立つ櫓。平成17年に復元されたが、熊本地震で石垣が崩れ、櫓の倒壊を防ぐため解体保存された。辛うじて角石だけで支える姿が「奇跡の一本石垣」として全国的に有名となった。土台の石積みを解体中に、内側から清正時代の別の石垣が現れたというニュースも話題になった。




▼監物櫓(けんもつやぐら)
 新堀橋の上に構える監物櫓は、鉄砲狭間や石落としなどを備えた北の最前線を守る櫓。国の重要文化財となっている。熊本地震で大きな被害を被り、痛々しい姿を見せていたが、これ以上の被害の拡大を避けるため解体保存された。豊前・豊後街道から鳥町入口にさしかかると前方に監物櫓が姿を見せ、参勤の御行列も熊本城への到着を実感したであろう。



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