徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

なにをくよくよ川端柳

2024-08-13 19:47:58 | 熊本
 先日、車で明午橋通りを味噌天神方面へ向かって走っていた時、新屋敷の大井手をわたるところで信号停車した。ふと大井手の方に目をやると川端柳が見えた。近頃、川端柳を見る機会が減った。昔はもっと川や井手沿いに多くの川端柳が植わっていたものだが。この大井手沿いには辛うじて昔の風情が残っている。
 そんなことを考えているとつい「東雲節」の一節が口をついて出る。
 「♪ なにをくよくよ川端柳 こがるるなんとしょ」
 これは坂本龍馬の作とも高杉晋作の作ともいわれる都々逸である。「柳に風」なんていうことわざもあるが、要するに「しなやかに おだやかに生きましょう」ということを言っているのだろうと勝手に解釈している。この歳になると妙にその言葉が胸に染みるのである。
 この都々逸は、熊本ゆかりの俗謡「東雲節(ストライキ節)」にも歌い込まれていてなじみ深い。

 〽なにをくよくよ川端柳 こがるるなんとしょ
  水の流れを見てくらす
  東雲の暁の鐘 ごんとつきゃ辛いね
  てなことおっしゃいましたかね


大井手の川端柳(金剛寺の裏あたり)



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2 コメント

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Unknown (小父さん)
2024-08-14 05:46:09
>近頃、川端柳を見る機会が減った。

そう言えば最近見かけませんね~。

>要するに「しなやかに おだやかに生きましょう」

とってもいいです!
朝からいいフレーズをいただきました。

>〽なにをくよくよ川端柳 こがるるなんとしょ
  水の流れを見てくらす
  東雲の暁の鐘 ごんとつきゃ辛いね
  てなことおっしゃいましたかね

涼し気な動画を拝見して、読み返すと、感心してしまいました。

FUSAさんの世界ってかぎりなく深いと思っていますが、実に粋なセンスをお持ちなんですね。

有難うございました。
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Re:小父さん様 (FUSA)
2024-08-14 10:19:25
かつて坪井川沿いに川端柳が風になびき、朝を迎えた辺りの妓楼では後朝の別れの風景が見られたことでしょう。
そんなことを思い浮かべるひと時でした。
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