徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

田助ハイヤ節

2015-10-24 18:01:50 | 音楽芸能
 天草市牛深など全国各地で歌い継がれるハイヤ系民謡の一つ「田助ハイヤ節」は華やかな港町を思い起こさせる民俗芸能として、長崎県指定無形民俗文化財になっています。
 平戸島の北部に位置する田助港は、古くから潮待ち・風待ちの港としてよく知られる良港でした。天明8年(1788)に江戸の絵師、司馬江漢が当地を訪ね、寛政2年(1790)に刊行した「西遊旅譚」には、たくさんの船や船宿などが描かれており、当時の華やいだ港町の雰囲気まで伝わってきます。



 潮待ち・風待ちのために船宿に泊まることとなった船乗りたちが、太鼓や三味線を使い、いろいろな地で聞き覚えた音曲を、即興的に演奏し歌ったのが、「田助ハイヤ節」の始まりといわれています。
「広報ひらど」より