徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

もしも横島山に熊本城があったなら・・・

2012-10-23 15:57:34 | 歴史
 先日、久しぶりに玉名市大浜町の母の生家へ母を連れて行った。雲一つ無いような秋晴れだったので、帰りは横島町を通り抜け、県道熊本玉名線で山越えして帰ることにした。河内町の老人ホーム「みかんの丘」あたりまで登ると絶好の景観ポイントがある。この道を通る時は必ずここで車を停め、雄大な景色を眺めることにしている。有明海の向こうに雲仙が霞んで見えた。横島干拓地を右の方に目を転じて行くと、唐人川の先に小高い横島山が見えた。加藤清正公は熊本城を築城するに当たり、その候補地としてこの横島山も考えたらしい。もしここに熊本城が築かれていたなら熊本の歴史は随分変わっていたかもしれない。この地を検討した理由はおそらく対外貿易や大陸進出を睨んでのことだったろうから本格的な築港が行われたに違いない。そうなると国内外からいろんな文化が入って来て全く異なる雰囲気の港町が出来上がっていたかもしれない。そう言えば熊本城は西を向いている。熊本市は西側に金峯山を始めとする山々があるからあまり考えたことがないが、西を向いた城を築いたのはやはり同じ理由なのだろうか。そんなことを考えながら秋の日のひと時を過ごした。

▼左半分の景色 (クリックすると大きなサイズを別ウィンドウに表示します)

横島干拓地と有明海の向こうの雲仙

▼右半分の景色 (クリックすると大きなサイズを別ウィンドウに表示します)

平野の真ん中に小高い横島山が見える